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倉石瑞稀と100のやりたいこと  作者: Masa(文章力あげたい)
文化祭編

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72/122

瑞稀いい加減にするのだわ  ーー櫻井美羽視点

 「みなさん、おはようですわ」


 今日も私は、クラスメイトたちに声をかける。 みなさんも、私に笑顔で返してくれましたわ。


 「姫様。 ご機嫌麗しゅうですわ」

 「⋯⋯貴方、家が同じなんだから、朝から会っているでしょ?」


 姫様はわかっていないのだわ。 ここは、雰囲気が必要だってことにーー


 「美羽。 ⋯⋯また、たくさん持って来たんだなぁ」

 「ふふ。 さすが、湊ですわ。 私のお手製弁当ですわ」


 みなさん、安心してくださいまし。 なんと、こちらの弁当は私のポケットマネーですわ。 つまり、自分で稼いだ金と言うことですの。


 ふふ、これを瑞稀と一緒に食べるのが、今から楽しみですわ。 今日は、あの子の好きな食べ物を揃えましたの。


 これで、瑞稀の胃袋は私のモノですわ! オホホホ。


 ーーところで、瑞稀はまだですの? 先生がもう来ましてよ?


 「さあ、席に着け。 ホームルームを始めるぞ」

 

 始まってしまいますわ! ーーその時、まるでタイミングを見計らったように瑞稀が来ましたわ。 ーー瑞稀?



 「さあ、お昼ですわ! 瑞稀。 ご飯を食べ⋯⋯あれ? 瑞稀はどこに⋯⋯」

 

 クラスメイトの方に聴いて見れば、瑞稀は既に教室から出たらしいですわ。 まったく、世話をかけますわねーー


 「はい、昼休み終了。 授業始めるぞ」


 先生の声が聞こえたましたわ。 そのタイミングで瑞稀がまた教室に入ってきて、席に座りましたわ。 ーーまさか、私。 避けられてますのねーー


 「瑞稀! ⋯⋯あれ? またいない⋯⋯瑞稀はどこに行ったのかしら」

 「あらあら、かわいそう。 美羽、貴方完全に避けられているわね? そして、それは私もかしら?」


 姫様が、ニタニタと不気味な表情で、私に話し掛けて来ましたわ! 私は、姫様のご機嫌をとりましてよ。

 

 おかしいですの、あの子幽霊にでもなりましたの? これでも私、貴方のことをずっと見ていましたのに。 


 ーーまるで、不思議な力が働いているようですわ。  



 次の日、私は早朝に瑞稀の家にやって来ましたの。 


 これで、瑞稀は逃げられませんわ。


 「⋯⋯あの子ならいないわよ。 ここ数日、あの子を見ていないわね」

 「そんなのおかしいと、思いませんか?」

 「⋯⋯あれ? おかしいわね。 なぜ今まで気にならなかったのかしら?」


 どうやら、ここにはいないのだわ。 私は、薄気味悪さを感じてしまいましたの。

 これはどう言うことですの?


 ーー瑞稀。 貴方はなにを考えているの? 私はーー


 「よし、席に着け。 ホームルーム始めるぞ」

 

 朝のホームルームが始まりますわ。 そして、瑞稀が姿を現しましたわ。 私は、彼女の元に駆け寄りましたわ。


 「櫻井さん、席に座ってください」

 

 途中、先生が私に声を掛けましたが、私はなんとか瑞稀の側に行くことに成功しましたわ。

 

 「瑞稀! 貴方いい加減にするのだわ!」

 

 私は、瑞稀に向かって怒鳴り声を上げましたわ。 何事かと、クラスメイトたちの視線が、私たちに集まりましたわ。 そして、瑞稀は。


 「⋯⋯⋯⋯⋯」


 そこには、まるで廃人ーーまたはゾンビのような表情の瑞稀がいましたの。 私は瑞稀を抱きしめましたわ。


 「⋯⋯ミウミウ⋯⋯」

 「瑞稀。 もう、休むのよ⋯⋯」


 私が、そう言うと、瑞稀は倒れたーー


 「瑞稀? はあ、気絶しているだけなのだわ。 先生。 瑞稀を保健室へ連れて行来ますわ」


 私は瑞稀を抱き上げて、保健室へ向かうのでしたーー


 「今川先生! 瑞稀は無事なのだわ?」

 「ええ。 ⋯⋯でも、しばらくは安静ね。 まったく。 この子は、毎回限界まで作業するんだから⋯⋯」


 ーー作業。 そうなのだわ! 私が瑞稀の代わりに、生徒会長の仕事をするのだわ! 


 だって私は、生徒会のマスコットですもの。

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