誰にも見られたくない私 エピローグ
「⋯⋯⋯と言うことなの。 わかる?」
「えっと⋯⋯」
彩乃が言いたいことは、私がことねに対して、罪悪感をもっていると言うことだったーー
「へえー そうなの、貴方?」
「瑞稀! 反省するのですわ!」
気づいたら、二人も帰って来ていた。 姫様は興味深そうに、私を観察していた。 ミウミウは、たぶん雰囲気で文句を言っているだけだ。
「まあ、貴方自身には認識はないはずよ。 でも、この世界は数々の因果で出来ているわ⋯⋯別の世界線の貴方の心の声が、強くて夢に出て来てもおかしくないわ」
私は考えこむ。 夏休み前なら、笑って終わりに出来た話し。
だけど、実際は私の目の前で起こっているーー
「面白いわね。 彩乃、もっと私について話してくれてもいいわよ」
「彩乃さん。 私はどうなのかしら? 緊張してきましたわ!」
「櫻井美羽についてはなにも知らないわよ、ガチで」
「そんな! ですわ!」
「倉石瑞稀についても、あまり詳しくないんだけどね⋯⋯最後の演説が心に残ったから⋯⋯」
彩乃が言うには、私はことねに対して謝罪するらしい?
「姫様! 申し訳ございませんでした! これで終わり?」
「瑞稀⋯⋯さすがの私でも、今ので終わりだとわ思いませんわ⋯⋯」
ミウミウに一蹴された! ショック!
「もう! 仕方ない瑞稀。 今回は諦めて、貴方のケアに集中するわ。 ⋯⋯私のことは『私』に聴くし⋯⋯」
「そうですわよ! 仕方ないですわね瑞稀!」
ミウミウは大人しく寝てていいよーー ってなにするのミウミウ!
「今まで、見たことがない、表情をしますのねーー 大丈夫ですわ。 貴方が思っているよりも、私は貴方のことが好きですわ。 ⋯⋯だから、大丈夫。 自分の本心と向き合って。 ⋯⋯そして私たちに本気で、向き合ってくださいまし」
そんな! ずるいよミウミウ。 私、ミウミウだけには、弱みを見せたくないのにーー
『朝だよ! 瑞稀ちゃん!』
「ことね! おはよう!」
『わあ! 瑞稀ちゃん! 朝から元気だね!』
私は、空を見上げる、空ってこんなに綺麗だったのかーー
「うむ、これじゃないな⋯⋯」
『田中幸子。 なにを悩んでいるのですか?』
「こっち来たの? エターナルパーフェクト様」
『エタナって呼んでください』
「はあ? なんで?」
『瑞稀に命名していただきました』
「瑞稀⋯⋯なにしているんだ、神に命名をしたら大地に縛られるぞ! 最悪じゃないか。 アイツ帰って来たら反省会だな」
「サッチー! 本ここに置いていい訳?」
「ええ。 ありがとう、ゆいゆい」
「本当よ! 私を顎で使うなんてのは、アンタたちぐらいなんだから」
「せっかくの休みなのに、すみません」
「いいえ。 この書物はとても学びがあるわよ、今度瑞稀に読み聞かせるわ」
「貴方たち、いつからそんな仲良くなったんですか?」
「そう言うアンタもずいぶんと仲良くなったようじゃない⋯⋯でその物体はなに? なんだか、イライラするのよね、昔を思い出すから⋯⋯」




