みんなにオリエンテーションの許可を取ろう!
「ただいま」
「おかえり、幸子。 ⋯⋯あら? こちらの方は?」
「どうも失礼致します。 私、理想学園の生徒会長を務めている、倉石瑞稀と申します」
「あ! お姉ちゃんの仇だ!」
「お姉さんの仇! 喰らえ!」
えっと。 ちょっとキッズたちは黙っていようね!
「今回、お伺いしたのは理由がありまして⋯⋯本日の夜、誠に急遽ですが生徒会でレクリエーションを行いたいと思いまして⋯⋯」
「なんだ? 倉石。 遜っていて気持ち悪いぞ⋯⋯」
「そうだ! そうだ!」
「気持ち悪いぞ!」
「⋯⋯この度は、その許可をいたたきたく、馳せ参じました」
私が発言すると、田中の両親は目を合わせて、田中書記を見ます。 田中書記は軽く、二人に対して頷きました。
「いいですよ。 ⋯⋯でも、あまり遅くならないでね?」
「はい! ありがとうございます! ⋯⋯では! 他のメンバーにも声をかけますので! 失礼します」
私は足早に彼女たちの家を去るのであった。
次に向かうのは、スリーガールズの練習場所。 私はまるで、関係者のような雰囲気で彼女たちの元へ尋ねた。
「こんにちは!」
「ああ⋯⋯生徒会長さん」
「榊原様も歓迎しております」
黒田さん? ちょっと! ガードマンみたいに立つのやめてほしいかな? まるで、私が不審者みたいじゃん。 私は榊原会計に挨拶をしようとしたが、彼女は私を見て、ぷくぷくしていた。
「⋯⋯あれ? 全然歓迎されてないんだけど?」
「⋯⋯榊原様はお怒りです。 理由は聞かなくてもわかるのでは?」
「ああ、そう言うことですか⋯⋯ 大丈夫です! 明日から一緒に行動しましょ榊原会計!」
私がそう言うと、榊原会計は、こちらを見てハテナの表情を浮かべている?
私は通訳の顔を見た。
「榊原様は疑問に思っております。 何故今日ではないのですか? と」
「あれだよ! 今日からだと思ったんだよ! まったく焦らしプレイがすぎるぞ! 生徒会長さん!」
新田さんにそう言われて、少し困る。 えっと、そんなに私に期待されても困るんだけど?
「⋯⋯今日は、生徒会のレクリエーションの相談に参りました! 今日の夜に、みんなで集まって⋯⋯」
「却下です! 私が認めません⋯⋯」
出たよ、ブロック! まあ、そうて済みだから驚かないけどーー
「そうですか⋯⋯残念です。 じゃあ他のみんなでレクリエーションをしますね⋯⋯」
と、私が言う。 すると、榊原さんがぷくぷくしながら近づいて来る。
「⋯⋯! いけません! 私は許しませんよ!」
「ぷくぷく」
「駄目です。 ライブが近いんですから!」
「ぷく~」
「⋯⋯え! そんな! お考え直しを⋯⋯」
凄い! なんでコミニケーションが取れているの?
「⋯⋯倉石生徒会長。 お前がどうしても! と言うから特別に! 榊原様が許してくださいました。 光栄に思いなさい!」
「はい。 ありがとうございます。 ⋯⋯よし、次は⋯⋯」
「黒っち、無駄だよ。 あの子はもう次のことしか考えてないって」
「ぷくぷく」
さて次は柳田健太の所に行こう! えっと? 彼は今、どこにいるのかな?
「⋯⋯子黒さん。 貴方の不正はもう、公平の元に晒されています。 素直に正しい処遇を受けてください⋯⋯」
「く! くそう! 若造め⋯⋯」
「健太さん!」
「おう! お前の親父の仇は取ったぜ」
「ありがとうございます⋯⋯」
あれ? ドラマの撮影中だったかな? カメラとかあった?
「柳田健太。 其方の活躍、誠にあっぱれだ。 ⋯⋯しかし、どうだろうかのう。 其方はまだ青い⋯⋯此処まま思い通りに行くと思うなよ!」
「黒幕会長⋯⋯貴方も同罪ですよ⋯⋯いつか貴方を法が裁くでしょう⋯⋯」
「ハハ! 面白い! 実にみものだなぁ⋯⋯せいぜいその時を待っていることとしよう⋯⋯ではな」
そう言うと、背広姿の往年の男性はそのまま歩き出して行った?
「健太さん! 申し訳ございません! 俺のせいで、黒幕会長に目をつけられるなんて!」
「⋯⋯いいんだ。 ⋯⋯この業界で生きていたら、いずれこうなっていたさ。 ⋯⋯それが今日だったって話しなだけだ⋯⋯」
えっと? 帰ろうかな? 私は逃げたい一心で後ろを向いて、歩き出す。
「オイオイ⋯⋯倉石。 冷たいじゃないか?」
「え? あっ取り込み中だったから、諦めようと思って⋯⋯」
「お前の用事が優先事項だ! ⋯⋯勝手に変なことされたら危ないからな」
そう言うと、柳田庶務は要件を言え! とばかりに圧をかけてくる。
「今夜、オリエンテーションでもどうかなぁって⋯⋯それだけですはい」
「オリエンテーション? ⋯⋯何するんだ?」
「あ、いえいえ。 無理に参加していただかなくても⋯⋯」
「酷いな⋯⋯生徒会長。 俺とアンタは一連托生だろ?」
嫌! 貴方の血みどろのドラマみたいな人生に巻き込まないで!




