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倉石瑞稀と100のやりたいこと  作者: Masa(文章力あげたい)


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25/27

一学期終業式開始

 夏の長期休暇が始まる前の最後の登校日、体育館に全校生徒が集まっていた。 外は熱いが、体育館の中はクーラーが最近、設置されて快適だ。


 45、体育館にクーラを設置しよう


 私の政策は万全! ホラ、みんな気持ち良さそうだ!


 ーーさすが、柳田家。 権力と金で体育館にクーラを設置完了!


 もちろん、私の施策はこれだけではない。


 「はいおはようございます。 であるからして、また九月にみんなさんの顔を見れるのを、楽しみにしております、終わり」

 

 私は校長に目配せをする。 校長はこちらを一瞥して去って行くーー


 46、校長先生の話を省略しよう


 始業式の時に思ってたんだよね~、話が長いって。 


 とっとと終わってスッキリ!


 「⋯⋯ふふ。 湊! ひゃん! そこは、私、弱いから! もうエッチ!」

 「おい! ことね! 起きてくれ! 頼むから! ⋯⋯さっきから、みんなに変な目で見られてるから」

 「家で、二人で変なプレイ⋯⋯しているんですか? このハレーム野朗!」

 「誤解だ! 彩乃さん! そんなことしてないから!」

 「ふふ、駄目だよ、湊! ゆっくり⋯⋯ね!」


 ーーまったく。 校長先生より目立っているじゃん、あの三人。 これは、私達も負けてられないわよ。


 私は榊原会計と一緒に会場に出た。


 「みんな~、こんにちは~」

 『こんにちは!』

 「う~ん、みんな~、げんき~、だね~」

 「みなさん! 生徒会長の倉石瑞稀です! ただいまから! 学期の振り返りとしまして、こちらの動画を作成しました! みなさんの一学期の思い出を振り返りながら、お楽しみください!」


 さて、ボタンをポチっと、あれれ? 違うボタンを押しちゃった。


 そして、いつの間にか設置された、巨大なモニターから映像が流れるーー


 47、体育館に巨大モニター設置


 やっぱり大きな場所には大きなモニターだよね! 最高!


 その画面にいたのは、柳田健太と田中幸子。 二人はコスプレをして、向かい合っていました。


  「ハハハ、無駄な抵抗も、これまでのようだな!」

 「おのれ! 理想の化身エターナル・パーフェクト!」

 「この学校は我々『理想の化身』が制圧した! 今日からお前たちは休みなし! 毎日通学だ!」

 「そんな! 夏休みはみんなでプールに行ったり、キャンプをしたり、お祭の屋台で遊んで、後はのんびり堕落する日々を送りたいのに⋯⋯そんな虚無だけの日々は嫌! お願い助けて誰か⋯⋯」


 生徒達が真剣な表情で視聴していた。 ーーその時、榊原結衣の声が聞こえてきた。


 「がっこう~、ピンチ〜、だよ~、みんなで、たすけをよぼう~、せ~の~」

 『ミウミウ!』 「フグ、グブ」


 会場の生徒たちが、声をひとつにして、呼びかけた時ーー この学校のマスコット、ミウミウが現れた! ミウミウは必殺技を唱える! 『自由推活のんびりアタック!』 悪霊は立ち去り学校に平和が戻ったのだ!


 ありがとう! ミウミウ! ありがとう! のんびり推活部! 動画終了後ーー体育館は感動と拍手が起こった。 


 私は感無量だよ! 自分の作った作品が日の目を見たんだもん。 すると、ミウミウが私を揺らす。


 「なに感動してますの! 明らかにミスですわね! 瑞稀!」

 

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