新生徒会発足 前編
35、生徒会の役員人事を私が決める
学校の一室、生徒会議室に集まる面々たち。 今日は、新生徒会の一回目の会議の日だ。 今回参加するメンバーの全員が入って来た。
ーーついに、この時が来たよ! 私のやりたいことを叶えるための生徒会が! 長かった! やっと、私のやりたいことが叶うんだ!
「⋯⋯瑞稀。 なんでしょうか、このメンバーは。 全員生徒会長選挙で愚行を行っていた人達です」
「おいおい。 ーー櫻井和馬の娘。 それは酷い言い草だな」
「え! ⋯⋯パパを知っているのですか?」
「クク。 櫻井和馬⋯⋯川端派閥の筆頭ではないか⋯⋯まあ、エターナルパーフェクト様に比べれば、凡人よ!」
「⋯⋯なんですか? 貴方は?」
(まあまあ。 みんな落ち着いて! 仲良くしましょう)
「⋯⋯なんで貴方はAI音声なのですか?」
(ごめんなさいね。 あまり声を出さないように言われているから)
「はぁ。 ⋯⋯そうなんですか?」
ーーミウミウ。 貴方、人見知りだよね? 普通に楽しく会話しているように見えるけど、なにかおかしいなぁ?
ーーああ、敬語なんだ! 崩したいな〜 ミウミウの敬語口調!
36、生徒会のメンバーを仲良くさせる
私は、みんなを仲良くさせるために、頑張ろうと心に誓う。
よし! まずは、ミウミウのお嬢様口調を引き出すかな
黒板に文字を書くーー私の名前と、ミウミウの名前を。
『生徒会長・ 倉石瑞稀』
『マスコット・ ミウミウ』
「本日は後残りの枠を決めたいと、思います!」
「⋯⋯すみません、瑞稀。 マスコットってなんでしょうか?」
「ああ、ミウミウは生徒会役員だけど、ちょっと特殊な立ち位置なんだよ」
「⋯⋯詳しく、お願いいたします」
「立場で言うと、置物かな?」
「What? 置物! ⋯⋯ちょっと、待つのですわ! どう考えても、おかしいですわ!」
「お! ⋯⋯さっそく、本性を現したね、ミウミウ!」
「えっ! なんですの瑞稀! そんなにニタニタして⋯⋯」
「みんな! ミウミウは親しくない人には、敬語で話すんだよ〜 ちなみにミウミウの素の口調は、お嬢様だからよろしく!」
「な! ⋯⋯瑞稀、酷いですわ!」
私は同席している、三人の先輩達を見ると、反応はいいみたいだ!
(そんな口調で喋るんですね! ミウミウお嬢様!)
「⋯⋯クク。 体育大会の実況をしていたな。 実に傑作だったぞ」
「そっか。 じゃあ⋯⋯マスコットよろしくな、ミウミウ!」
「Why? ⋯⋯どう言うことですの?」
よし! 仕切り直してっと。
「まず初めに、書記を任命します! ワルザべスさんでお願いします」
「クク。 ⋯⋯我が右腕が疼くぞ⋯⋯」
そう発言したのは、なぜか左目に眼帯、右腕に包帯を巻いているワルザベスーー田中幸子先輩。 しかし、ミウミウはそれが不満らしい。
「正気ですの? なんであの中ニ病を採用するのかしら?」
「彼女は世界グローバル書記コンテストで一位の実力者ですよ」
「WoW? 初耳ですよ、そんなコンテスト⋯⋯」
「失礼な! 我は海外で話題なんだぞ」
それだけではない、田中さんは、あらゆる世界大会で優勝をしている才女だ。 ーーしかし、何故か大会の時以外は、表に出て来ない。
そして、たまに出て来たと思ったら、いつもこの様子だ。
彼女のファンの間で、まことしやかに囁かれている噂によると、普段は夜中に闇の儀式をしているとか、共働きの親の代わりに弟や妹の世話をしている等。
「ふむ、⋯⋯心配するな、ミウミウ! 我のスキルを披露してやろう!」
そう言うと彼女は、黒板に次々に書き込んで行く。
理想学園・エターナルパーフェクト
『信仰者・倉石瑞稀』
『供物・ミウミウ』
『奏者・ワルザベス』
「うむ、完璧だな!」
「はい! 完璧ですね、さすがです! さて続いては⋯⋯」
「異議ありですわ! 勝手に私を供物するのはやめるのだわ! 信仰者と奏者ってどう言う役割なんですの? 後、エターナルパーフェクトってなんですの?」
「もう、ミウミウ! 細かいことを気にしたら、キリがないよ!」
「おかしいと認めてますわね、瑞稀!」
「やれやれ⋯⋯喧しい者よの⋯⋯」
まったくミウミウは、細かいことを気にするね。
でも、田中さんってやっぱり変な人なんだね。
私は、ドヤ顔の彼女を複雑な気持ちで見つめるのだった。




