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倉石瑞稀と100のやりたいこと  作者: Masa(文章力あげたい)


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15/27

大食いコンテスト開催

 28、大食いコンテストに参加しよう!


 「レディーズ・アンド・ジェントルマン。 本日、理想学園の体育館で開催されるのは、大食いコンテスト! 『川端祭』だ! 司会は私、倉石がお届けいたします。 ⋯⋯そして、解説はこの方!」

 「ご来場の皆様。 おはようございます。 柳田秀五郎です」

 「秀五郎さん! 本日は解説役をありがとうございます!」

 「うむ。 本来なら、ことね様が来るのが正しいが、『湊とラブラブ映画デートするから、秀五郎さんお願いね!』と言われてしまってな⋯⋯」

 「そうだったんですね。 ありがとうございます。 さて、今回のルールは簡単! こちらに用意した食品を、選手が運びます。 そして、計量皿で重さを測定。 そして、それを完食していただきます。 すると、重さがそのままポイントとなり加算されます。 無理な早食いは、禁止。 不正は即退場! 選手たち1組に対して、一名の監視員がついていますからね、バレますよ〜」

 「⋯⋯お前たち。 決して抜かるなよ」

 『ハイ、親方様』


 「⋯⋯さて、選手のみなさん、準備は出来ましたでしょうか? それでは、これより大食いコンテストスタートです!」

 「さて、お手並み拝見じゃの」

 「選手たちが、お皿に食事を乗せていく! ⋯⋯選手のみなさん。 見映えがしますので、綺麗に盛りつけてくださいね」

 「うむ。 盛りつけの芸術点を加算するぞ」

 「おっと! 秀五郎さんの粋な計らいだ! ⋯⋯ここでルール追加です。 綺麗に盛りつけをして、計量台に乗せると! 点数が加算されます! ⋯⋯みなさん慎重に盛りつけをしていますね。 ⋯⋯ここで、ゲストをお呼びいたしましょう!」

 「会場のみなさん! こんにちは!」

 『こんにちは!』

 「スリーガールズです!」

 『ワアー』


 

 「⋯⋯さて、大食いコンテストもいよいよ中盤です」

 「脱落者が増えて来て、優勝候補者が絞られて来たようじゃな。 ⋯⋯おや? お前さんの娘も生き残っておるのか?」

 「はい! 娘の瑞稀は盛りつけ役ですがね⋯⋯」

 「⋯⋯ほう。 櫻井和馬の娘か。 中々の胃袋を持っているようじゃな」

 「櫻井美羽選手の勢いは止まりません! ⋯⋯それ以外の選手たちと大きな差を開けています。 前回王者の『大食い同行会』のメンバーたちも彼女の食らいっぷりに圧倒されています。 ⋯⋯お話しよろしいでしょうか?」

 「⋯⋯櫻井美羽。 彼女は化け物だ⋯⋯」

 「彼女が、手にした瞬間。 彼女に吸い込まれるように食材が口の中に入って行ったんだ」

 「信じられない。 俺たちは夢を見ているのか?」

 「⋯⋯それに、相方の倉石瑞稀。 櫻井美羽を飼いならすあの娘」

 「とんでもないブリーダーだぜ! こりゃ化けるな!」

 「全国⋯⋯いや、世界を狙えるかも知れん」

 「⋯⋯俺たちはとんでもない逸材を見つけてしまったな」

 「今日という日は伝説になるぞ⋯⋯」

  

 

 「はい、そこまで! ⋯⋯優勝は櫻井美羽・倉石瑞稀ペア!」

 「素晴らしい、食べっぷりであった。 いいものを見れたぞ」

 「⋯⋯おっと? 櫻井美羽選手? どうしたのでしょうか? 食材に駆け寄ろうとしていますが⋯⋯お話しよろしいでしょうか?」

 「本日はありがとうございました。 私たちは勝利することができました。 ミウミウも喜んでます」

 「瑞稀! お前の食材の盛りつけセンスは最高だったぞ!」

 「ありがとう! お父さん!」

 「⋯⋯それで、櫻井美羽選手が暴れているようなのですが、一体どうしたのでしょうか?」

 「ああ。 ⋯⋯この子はまだまだ食べ足りないようですね。 ここまでとは、予想外でした。 ⋯⋯もしかすると、本当に世界を狙えるかも知れませんね」

 「なるほど。 本日の川端祭、いかがでしたでしょうか? ⋯⋯我々は本日新たな歴史の1ページを目撃しました。 次回の大食い世界コンテストの予選が今から楽しみですね。 ⋯⋯最後に、櫻井美羽さんに一言だけいただきまして本日の大会を閉会させていただきます。 ありがとうございました」


 「ここにご飯があるのですわ! 私、食べるのですわ!」

 『ワアー』


 29、大食いコンテストに優勝しよう!

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