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倉石瑞稀と100のやりたいこと  作者: Masa(文章力あげたい)


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14/27

お泊まりの朝

 「ふぁ。 よく寝た⋯⋯」


 なんか、久しぶりによく寝た気がする。 毎日、ゲームばっかりして、寝不足だったからねー。 

 

 27、お泊りの、朝の挨拶


 「おはよう! ことね⋯⋯あれ? いない?」

 

 ことねを探すが見つからない。 どこか行ったのかな? 


 諦めた私は、舞香に朝の挨拶をする。


 「マイマイ。 おはよう」

 「おはよう! みずちゃん! ⋯⋯なんだか、朝起きてから挨拶って、楽しいね。 親切な気分になるよ」


 私は、ニコニコする舞香の髪を優しく撫でる。 舞香は驚いたが、すぐに目を細めて、喜んでくれた。 


 ーーそう! これよ! 私が求めていたのは! 一緒に仲良く夜を過ごし、朝に当然のように、挨拶をする。 とてもかけがえのない素晴らしい瞬間よーー


 「⋯⋯⋯⋯⋯おはよう」

 「あ! お姉ちゃんおはよう!」

 「おはよう! 彩乃さん!」


 私は彩乃さんに近づく。 彩乃さんは、一瞬、怖がる表情を見せるが、撫でると頬を柔らかくする。 


 ーー姉妹揃ってネコみたいだね、と私は、思った。


 さて次は、ミウミウね。 私は、彼女を起こす。 


 「ミウミウ。 おはよう!」

 「じゃありませんわ! 瑞稀! 私との約束を忘れていませんこと!」


 ーーおっと。 ミウミウは怒り心頭のようだ。 まったくも、ミウミウは全然お泊まりの楽しみを理解していない。


 「なんですの! その残念な人を見る目は! 残念なのは、私ですわよ! ⋯⋯お陰で私のお腹と背中はくっつきましたわ!」


 そう言いながらミウミウはボディーを、私に見せつける。


 その体は、適度なバランスで筋肉がついており、とても絵になる姿だった。 私は自分の体と見比べて、心の中でため息をついた。


 「大丈夫! 私は嘘つかないよ! ⋯⋯それより、いいのかな? ミウミウのその自慢のボディが、台無しになるけど?」

 「面白いことを言うわね、瑞稀。 当然、問題ないですわ!」

 「ほう。 それなら、今日の午前中は予定と胃袋を開けて置いてね。 用意が出来たら、理想学園の体育館に集合ね!」

 「お姉ちゃん達! あの大会に出場するの? 凄い! 応援するね!」

 

 私たちは、準備のために解散するのであったーー


 「ただいま!」

 「おかえり、瑞稀。 お泊まり、楽しかった?」

 「うん!」

 「瑞稀。 今日は、参加ありがとうな」

 「お父さん! 期待して! 最強の相方がいるから!」

 

 ーーさあ、ミウミウ。 私のことを楽しませてね。

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