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倉石瑞稀と100のやりたいこと  作者: Masa(文章力あげたい)


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12/27

生徒会長就任のお祝い

 24、友達の家に行く


 「倉石瑞稀、新生徒会長に就任おめでとう!」

 「ありがとう、ことね! あなたの応援のおかげです!」

 「フグブ、フグ」 (ちょっと! いつまで、私は被っていないといけないんですの!)

 「⋯⋯ねえなんでここで打ち上げなの? どうして、やって来てそうそうに寝巻きに着替えているの?」

 「みずちゃん! ことねお姉ちゃんゲームして遊ぼ! 今日は私が勝つから!」


 ここは、桐原家。 今日はここで女性だけで、生徒会長就任お祝いパーティをしていた。


 ーー桐原彩乃さんには悪いけど、ここしかなかったんだよね。 私の家は手狭だし、貴方の妹の舞香と遊びたいからね。


 舞香とは、ことね姫様の経由で知り合った。 二人はだいぶ前から、知り合いらしく、とても仲良しだ。 でも、姉の彩乃さんの方は最近まで、知らなかったようで、私を警戒している。


 そういえば、お昼休みの時、彼女はなにをしているのだろう? ことね姫様と仲が良いと思っていたので、一緒にお昼を食べていると思ったのだがーー


 気になった私は、ことね姫様に聞いた。 すると、どこか大人っぽい悲しい表情で「秘密」だって。 人は誰でも、他人に言えない秘密を抱えているからーーと、彼女は答えた。


 当然、納得がいかない私は、桐原さんを探した。 すると、誰もいない隠れた場所で、ぶつぶつ呟いていた。 私は気味が悪くなって逃げた。


 「フグブ、グブ」 (瑞稀! いい加減、取るのですわ!)

 「お姉ちゃん。 このぬいぐるみの人誰?」

 「⋯⋯まあ、終わったし、いいか。 よいしょっと」

 「貴方! よくも私をマスコット扱いしてくれましたわね! なにが自由のためですか、サボりたいだけですわ!」

 「っふふ、そう言うと思って敢えてあなたの口を封じてたの! 作戦成功だね!」

 「美羽ちゃん! マスコットかわいいかったよ!」

 「ことね様が、そう言うなら⋯⋯」


 すると、ミウミウがこちらに近づいて耳打ちをしてくる。


 「瑞稀、お礼のお食事を用意するのですわ」

 「はいはい。 ⋯⋯でもいいのかな? ことね姫様がいるよ?」

 「ぐ! ⋯⋯後で頼むのだわ」

 「⋯⋯⋯⋯⋯⋯」


 あの、ことね姫様。 こちらを無言で睨むのやめて下さい。 


 彩乃さんは、またぶつぶつ呟いている。 舞香ちゃんは、そんな姉の様子を見て、落ち込んで、ことね姫様に、顔を埋めてるしーー


 もっとこう、ね。 みんなと仲良くしたいなーー 私は、複雑な気持ちになるのだった。

 

 「やりましたわ! 勝ちましたわ! また勝ちましたわよ!」

 「ミウミウ強い」

 「ミウミウ大人げない」

 「なんですの! この世界は弱肉強食ですわ! もう一回やりるのですわ!」


 ーー結局あの後、気がつくと彩乃さんは寝てしまっていた。 それで安心したのか、舞香は私と一緒にんでいたのだが。 「なんですの、このゲーム? 私もするのですわ!」とミウミウが張り切って遊んでいる。


 最初は遠慮がちだった舞香は、今は私と一緒にミウミウに文句を言いながらも、楽しく遊んでいた。

 

 「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯」

 

 そんな、私たちを睨む、ことね姫様に私は声をかける。


 「ことねも、一緒に遊ぼうよ!」

 「⋯⋯やめておくよ。 私が入ったら美羽ちゃんが萎縮するから」

 

 今の、ことね姫様の様子はいつもの彼女とは、違い別人だった。 


 まるで、孤独な女性そのものーー普段の彼女と違う、このまま消えてしまいそうな印象を受けた。


 ーーやっぱり原因は、ミウミウかーー


 ある決断をした私は、舞香に話しかける。


 「ねえ、舞香ちゃん! お泊まりしてもいいかな?」

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