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倉石瑞稀と100のやりたいこと  作者: Masa(文章力あげたい)
冬編

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117/122

夢の海外旅行

 飛行機の中、私は窓の外を眺めている。 下には白い雲が見えておりその他一面は快晴だ。 ーーこれが空の旅か。 私はドキドキしている。


 「ビーフorチキンorフィッシュ?」

 「オールプリーズですわ!」

 「⋯⋯お客様。 一点のみのサービスとなっております⋯⋯」

 「そんな! 私はもう、飢え死にしそうですわ」

 

 横を見ると、客席乗務員方とミウミウが揉めている。


 ミウミウは相変わらずだなぁと、私は関心していた。


 飛行機に乗って数時間。 目的地まではまだまだかかる。 ミウミウにはとても過酷な環境である。


 「もう、私のも食べていいから我慢してよ」

 「瑞稀! 貴方は命の恩人ですわ!」


 配られた食事を二人前分食べる、ミウミウに笑顔で返す、私だった。


 

 「ハア。 さすがに長かった!」

 「そうでわね。 お腹がくっつきましたわ。 ご飯を食べましょう!」

 「え? ⋯⋯たしか、ミウミウのお母さんが、ご飯を用意してくれるって聴いているけど?」

 「ちっち。 それとこれとは、話しが別ですわ。 さあ、行きましょ瑞稀!」

 

 ミウミウが私を引っ張って行くが、その足取りは正確だ。 私はそのことに疑問を持ち問いかけた。


 「⋯⋯もしかしてミウミウ。 場所わかってる?」

 「ええ。 ここは、私の庭ですわよ」

 「なんでそんなに詳しいの?」

 「私、中学までここで暮らしてましたの」


 ミウミウから明かされる衝撃事実に、私は尻もちをついた。


 「ななな⋯⋯」

 「瑞稀? どうしましたの? ⋯⋯わかりましたわ! 空腹ですのね」

 「ミウミウが帰国子女だった!」


 私は、思わず叫ぶのであった。



 「瑞稀。 そんなに意外でしたの?」

 「もちろんだよ! まったく気づかなかった⋯⋯」

 「家では同じ言葉で話していましたので、そこは困りませんでしたわ。 それで高校生から、生活に慣れるために、パパの元で暮らし始めましたの」

  

 なるほど、理解出来た。 そんな事情だったんだね。

 

 「さあ! ここのご飯は美味しいですわよ! 私のお気に入りですの」

 「ねえ、ミウミウ。 私こんなに食べられないよ⋯⋯」


 テーブルの前に並んだ、巨大な食べ物を前に、私は固まる。


 何もかもがビックサイズだ。 餃子の一個が、ハンバーグみたいにデカい。 チャーハンは三人前盛られている。 そして、巨大な鳥が一羽真ん中に置かれている。


 「そうですの。 ⋯⋯でしたら、残りは私が食べますのでご心配なく」

 「ここはなんなの? ミウミウの専用店?」

 「違いますわね。 私のお母様の行きつけですわ」


 苦笑いするしかなかった。 世界は広いのか、狭いのか私にはわからない。 ここのお店はすごく広いが、今食べている場所は控え室みたいな場所だ。


 「ふうふう。 次は⋯⋯」

 「巨大ハンバーガーだと! ⋯⋯どうやって作ったのこれ?」

 「企業秘密ですわ」


 「あ! 人生で一度は食べたい、骨つき肉だ!」

 「ガブっと。 肉汁が口いっぱいですわ~」


 「パフェのタワーだ! 倒壊しないか心配⋯⋯」

 「ドキドキですわね」


 「さあ! 次は⋯⋯」

 「ラーメン? 麺どころか器が見えないよ⋯⋯」

 「やっぱり、締めはラーメンですわね」


 凄いよ、ミウミウ。 見ているだけで、お腹いっぱいだよ。


 「うふふ、美味しいですわ!」

 「ご機嫌だね、ミウミウ」

 「ええ。 貴方と一緒に食べれて、私幸せですわ」

 「⋯⋯喜んでくれて光栄だよ」


 海外旅行の始まりは、夢のようだった。

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