表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
倉石瑞稀と100のやりたいこと  作者: Masa(文章力あげたい)
冬編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

115/122

倉石先生のお友達教育

 ショッピングモールへ行った、次の日朝。 昨日あんなに格好をつけていたひとみんが、今日も私の家にやって来た。


 「⋯⋯ねえ? 昨日のことがあって、ことねと打ち解けたでしょ? 特訓とか必要?」

 「だってヨー。 神子様ったら、すっごくおっかなかったんだぜ。 あの状況で仲良くなんて出来るかよ、アァ?」


 ひとみんが、私に凄んでくる。 もはや、はわわさんとは呼べないーー


 「それで、まず確認したいんだけど。 どっちでことねと会話するつもり?」

 「⋯⋯そうだよ! それが一番の問題なんだよ!」


 ひとみが大声で、怒鳴るとカバンから制服を取り出した。 


 「なんで、制服を持って来たの?」

 「⋯⋯やっぱり、実践が大事かなぁと思って⋯⋯なんとか本性を隠さネェと」


 私は、ため息を吐く。 ーーどうやら、彼女はまったくわかってないようだ。


 「⋯⋯ひとみん。 ことねはね、猫被りされるのが嫌なんだよ」

 「なんだって!」

 「ミウミウもそれで失敗したんだよ?」

 「なんということだ⋯⋯」


 ひとみは、跪く。 


 「そうだったのか⋯⋯アタイはありのままの姿で、挑まないといけないつう訳かよ⋯⋯」

 「まあ、そう言うことだね。 次にことねに対する態度はどうするの?」

 「当然、土下座して忠誠を誓うさ。 こんな風にな⋯⋯」


 その時、部屋のドアが開いて彼女がやって来た。

 

 「⋯⋯瑞稀、来たわよ。 ⋯⋯お邪魔だったかしら?」


 ある意味で最高のタイミングだね、ことね。


 「ことね様! おはようございます!」

 「なによ⋯⋯近づかないでくれるかしら?」

 「はい。 ⋯⋯このように。 そんな態度ではことねに嫌われてしまいます」

 「オイ! ⋯⋯瑞稀、なんとかしろヨー! アタイは神子様と仲良くなりテェンだよ!」


 私を揺さぶりながら縋るひとみん。 ドン引きすることねーー


 よし、最高の状況だね!


 「⋯⋯貴方、私と仲良くなりたいの?」

 「さあ! ひとみん。 正直に言おう!」

 「神子様とひとつになりたいです」

 「⋯⋯えっと? 瑞稀、彼女はなにを言っているのかしら?」

 「うんうん。 素晴らしいですよ、ひとみん」


 ことねの顔を見てごらん。 めちゃくちゃ引き攣っているよ。


 「オイ! 神子様の様子が明らかに悪いぞ! 嫌われた!」

 「貴方、そう言うことはわかるのね⋯⋯」

 「ことね。 彼女に一言どうぞ」

 「私には、高坂湊っていう。大好きな幼馴染がいるんだけど⋯⋯私が彼に向けている気持ちと同じ⋯⋯と、言うことかしら?」

 「そうです、同じです」

 「ふ~ん、そう言うことか⋯⋯」


 ことねが思案顔をしている。 そうだろうね、私の勘は的中した訳だね。


 私はことねと一緒に話しているからわかったんだ。 ことねは、湊のことを深く愛しているって。 ーー丁度、同じようにね。


 「いいわよ。 仲良くしましょうか? 私たち」

 「はわわ。 光栄です! 神子様!」

 「ハア。 ひとみん、ことねでしょ?」

 「⋯⋯あっと。 ことね!」


 抱き合う二人。 よし、クリアっと!


 「さて、次はふれあい方だね!」

 「え? ⋯⋯アタイ。 今日はもういっぱいなんだけど⋯⋯」

 「二人は、これから仲良く過ごすんだよね? ⋯⋯楽しみだなぁ、戻って来たら二人が仲良くなっているの」

 「⋯⋯アタイとことねが仲良く?」

 「そうそう。 一緒に女子会とかして、キャキャするんでしょ? ⋯⋯その間に私とミウミウは、ご飯をバクバク食べておくから! ⋯⋯それと、高坂湊にも挨拶をしっかりしてね! ⋯⋯じゃないと、おかしくなるから」

 「⋯⋯そんな。 瑞稀! アタイを放置するのかよ! どうすればいいのか指示してくれるんじゃないのかよ!」

 「実践あるのみだよ、ひとみん」

 「なんだよ! どうすればいいんだよ!」


 私は、ひとみの肩を叩く。 頑張れ! 実践教育だよ。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ