エピローグ
文化祭の片付けが進む中ーー
私は、生徒会室で缶詰になっていた。 理由は明確だ、だいたいあの女ーー吉澤ひとみのせいである。
「蛇口ジュース申請書に、境内建築承認書作成⋯⋯」
「ホラ! 瑞稀! 手が止まっておるぞ!」
「サッチー 酷いですってこれ!」
「酷いもなにも、お前の責任であろう? ⋯⋯其方、これこそが定め。 己が責を全うせよ」
「ひいー」
『瑞稀ちゃんヘ。 こんな形でさようならを言う私を許してください⋯⋯って。 なんだか私らしくなくて嫌だなぁ! 瑞稀ちゃんが生徒会長になってくれた、おかげで私たちは破滅の運命を防ぐことが出来たの! ありがとう! 瑞稀ちゃん! 貴方はもう、この学校どころか、世界を救った英雄だよ! ⋯⋯でも、そんな瑞稀ちゃんに心配を増やすようで悪いんだけどね。 貴方の存在は将来非常に不安定なの。 もしかすると貴方も、小説の倉石瑞稀と同じ道を辿るかも⋯⋯ このことは彩乃ちゃんだって知らない⋯⋯あの子は、私と存在が違うようだから。 辛い時は俯かないで前を向いて! 貴方は小説の倉石瑞稀ではなく。 私の大好きな瑞稀ちゃんだから⋯⋯』
「明里お姉ちゃん? 体調悪いの?」
「凛⋯⋯そうね。 ちょっと悪いかも⋯⋯」
「⋯⋯倉石生徒会長ってさなんだか面白い人だね」
「うん。 瑞稀はね、何かやってくれそうな⋯⋯そんな気がするのよね」




