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倉石瑞稀と100のやりたいこと  作者: Masa(文章力あげたい)
文化祭編

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101/122

文化祭の案内をしよう!

 「ああ、もう。 大変だった⋯⋯」


 嵐のようなミスコンテストに優勝した私は、ベンチで休憩していた。 直前まで、榊原会計に追われていたので、疲労感がいっぱいである。


 しかし私はこの後、友人と約束があるのだ。 私は待ち合わせ場所に向かったのだった。


 「あ! みずちゃん。 お疲れ様」

 「舞香ちゃん。 こんにちは」


 64、文化祭の案内をする


 そう、私が高校生活でやりたいこととは、まさにこれだよ。 後輩である舞香ちゃんに、文化祭の案内をする。


 私の憧れてたことが今ーー


 「あ、やっと見つけたわ。 倉石瑞稀」

 「えっと。 貴方は黒田凛さん⋯⋯」

 「学校案内よろしくね? 生徒会長さん」


 

 うう。 こんなことってないよ~ 私が期待してたのは、仲良く戯れあいながらの見学だったのにーー


 「どこに行くのかしら?」

 「⋯⋯キャンセルで」

 「え? なにか言ったかしら?」

 「キャンセルだ!」


 私は逃げた。 ごめん舞香ちゃんーー


 「⋯⋯これが貴方の案内ね⋯⋯」

 「⋯⋯! ついて来るだと⋯⋯」

 「みずちゃん⋯⋯あんまり早くないよ⋯⋯」


 そんな! 私はいつも逃げ切っているのに。


 「多分みんな瑞稀ちゃんと、遊んでるだけだよ⋯⋯」

 「⋯⋯相手に同情されるなんて哀れな奴⋯⋯」


 そうだったのかーー


 「あれ? 舞香。 お友達と一緒?」

 「お姉ちゃん! 今みずちゃんと一緒に、文化祭を周っているんだ」

 「瑞稀。 私から逃げたと思ったら、妹の方へ行くなんて⋯⋯」

 

 え? 彩乃、なにその表情? そんな表情は健太に見せなよーー


 「ふ~ん。 ここの食べ物まあまあね⋯⋯」

 「ゴホン。 お客様、ご期待に添えられて光栄です」

 「まあ。 褒めて遣わすわ」


 そう言えば、食べ物で思い出したけどーー


 ミウミウの方は順調だろうか?


 この文化祭の指揮役の彼ーー今川太一さんから、お願いされてたことだけど。


 「ここの廃棄は今の所大丈夫?」

 「ああ、廃棄物ね。 残念ながらここに⋯⋯」


 彩乃が廃棄予定の場所を指すと、そこにはモグモグと食事をしているミウミウがいたーー


 「う~ん。 美味しいですわ~ こちらのご飯は誰か作ったのです? 食べると体が喜びますわ~」

 「あれ? これってなんだろ⋯⋯凄く心がポカポカするわ」

 「お姉ちゃん! 大丈夫?」


 彩乃が勝手にときめいている中、ミウミウがなぜか、凛と口論になっていた。


 「なんですの! それは私のなんですわよ!」

 「だったら、名前は? どこにも書いてないけど?」

 「ムキー! こうなればやけくそですわ!」

 「コラ! ミウミウ大人気ないよ。 すみません。 黒田凛さんこちらを」

 「⋯⋯凛でいいわよ。 倉石さん」

 

 そう言うと、笑顔で口に食べ物をほうばるのであった。


 

 「次はこちらへ⋯⋯ってナニコレ?」

 「はあ? 生徒会長が知らないものを、私が知るわけないでしょ? 案内人失格ね」

 「わあー。 すっごい立派なお寺!」

 

 いや? ここはふれあい広場だったはずーー


 「この地に災いが起きた時。 かの山の名系である川端家は立ち上がり、我々下賤な民をお救い下さいました。 今代川端ことね様も、その系譜であらせられるわけであり。 神子様の意思は絶対⋯⋯」

 「吉澤さん。 これはなんですか?」

 「これはこれは。 下賤な民の代表じゃないですか? 観てわかりませんか、これは説法というものです」

 「いや、この建物について⋯⋯」

 「おや? 貴方も興味がおありで? そうでしょ、そうでしょう。 この境内はことね様の偉業を伝える、文化遺産として⋯⋯永劫に語り継がれることでしょう」

 「つまり違法建築って訳」

 「⋯⋯なんだとこのガキ。 なにもんじゃ!」

 「私は事実を言ったまでなんだけど?」

 「貴様! よくも神聖なる境内を違法などと⋯⋯潰すぞ?」


 ああ、やめて! 喧嘩しないで! 喧嘩するんだったら私のいない所でしてよ!


 「みずちゃん⋯⋯大変だね。 私、ミウミウと一緒に文化祭周って来るね!」


 そんな! 舞香ちゃん! 私を置いてかないで~

 

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