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変な宇宙人から好かれすぎてて困ってるんですけど!(トーキング フォー ザ リンカーネーション後日談 エンディングルート1)  作者: 弐屋 丑二


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優勝は

ニャンヒカルはこちらへと近づいてきて

「終わったわ。さあえいなり、チリちゃん、帰りましょう。高校も行かないとね」

俺とチリはビクッと反応した。ヤバい、高校休んでたことに気づかなかった。

同時に長老の声のアナウンスが

「えっと、ナニコちゃんはパウジャミル神の病気の最終治療の最中じゃ。なのでえ、わしがジャッジを下す!」

会場と俺たちに緊張が走る。

「優勝は!パフパフパワフルパフ団!」

と聞いたことのないチーム名が挙げられた。

ニャンヒカルが本気で面倒そうに

「もう良いわ。私、その空っぽになった身体貰うから。このニャンモウ族に優勝させてあげる」

と言った瞬間に、ニャンヒカルはその場に倒れ込み、代わりに棒立ち子は起きてきて、俺達全員が慌てふためいていると、デビルメイクをシャツで拭ったその下の顔は、若い頃の婆ちゃんで余計に混乱する。顔が変わった棒立ち子は、自分の胸や尻などを触って

「ま、これなら爺ちゃんも……」

と呟くと、唖然としている俺たち四人と気絶しているヘラナに向けて

「まずは、あなたたちの部屋に帰るわよ」

と言って勝手に引き上げていった。俺達4人はキャリーに気絶しているヘラナを乗せ、慌ててついていく。


客室に戻ると、ショラが訝しげに婆ちゃんに近寄って

「もしかしてみーちゃんか?」

と尋ねると、窓際のソファに座った婆ちゃんは頷いて

「ショラちゃん、うちの孫が面倒かけたわね」

ショラは満面お笑みで隣に座ると

「いやーそんなことないで、ってかな。わしこの身体で地球の芸能事務所社長やろとおもとるんやけど……もう前の身体はええわ。メンテめんどいし、わしんなかのショラゲン人の無数の意思も石はもう飽きたって言うとるで!」

婆ちゃんは一瞬爆笑しそうになって笑いを堪えると、近くで突っ立ている俺とチリとファイ子を見回し

「……まあ、計画より十年早いけど、良いでしょう。問題はパーくんが安定軌道に乗って、デブリとか、地球の潮力に影響及ぼさないかなのよねえ」

ショラは察した顔で頷いて

「ケイオス濃度の計算くらいはできるでえ。ところでな、チリちゃんのお父さんのことやけど」

婆ちゃんは真剣な眼差しで頷くと

「25秒後にナニコちゃんがくるわ」

色んなことが起こりすぎて頭がアホになった俺が、いーちにーさーんと数えていると、本当に二十五秒後にナニコが室内に入ってきて突っ立っている俺に抱きつくと

「あーえいなりーすごいよー」

と頬ををあわせてスリスリしてきた。そしてチリの方へ行き

「今地球でチリちゃんのお父さん治してきたからねー帰ったら会ってねー」

と言いながら抱きしめて、そしてファイ子も抱きしめようとして

「いいよね?そういうキャラじゃないよね」

と止めると、ずっこけそうになっているファイ子の横をすり抜け、ソファで寝かされているヘラナの額を愛おしそうに突いて、婆ちゃんの方を向き

「ねえ!この子さあ!私がイボボボンガツーから地球人に初めて変異させたから、私の初めての子供じゃない?」

婆ちゃんは苦笑いして

「まあ、そうとも言えるわ。ほぼ全能のあなたが、子供なんて欲しかったの?」

ナニコは嬉しそうに頷くと

「これでお父しゃんに私も親になったと言えるよね!安心して貰えるかな!」

と言ってその場から跡形もなく消えた。俺とチリとファイ子は何が何だかわからない。


その後、俺たちは棒立ち子の体を乗っ取った婆ちゃんに言われるがままに、客室でダラダラ過ごしていた。その間ずっと、ショラと婆ちゃんはテレビのチャンネルをリモコンで変えながら

「ワープホールの大きさが足りないのよねえ。ケイオスは十分なんだけど、物理的なエネルギーが足りないわ」

「ガニメデ基地からエネルギーちょい借りたらええやろ。っていうかパーくん、みーちゃん居るの気付いとらんか?」

「アホで一途なのが、この子の最大の美点よ。今ごろナニコちゃんと病気快癒の喜びを語り合っているはず」

「しかし反物質への入れ替え時に紛れ込むとはなあ。さっき聞いたとき身の毛がよだったわ」

「計算通りよ。あとは地球でアイドル活動してもらって、まあマイカちゃんの思惑を超えられるかよね」

いきなりモニターには居心地悪そうなセーラー服姿のニャンヒカルが優勝トロフィーを持っているところが映し出され、美女のレポーターから

「優勝したパフパフパワフルパフ団のニャンヒカルさん、圧倒的なエロスで大会を勝ち抜いたご感想は?」

「くっ……エロスとはつまり表現の源です。なのでそれを駆使しました」

さらにレポーターは微笑んで

「地球のエリンガ人最年少大老だそうですが、そんな地位ある方が全裸で踊った意味は?」

「うっ……そ、それは、新たな自己表現の開拓というか……性の解放をですね」

しどろもどろになっているニャンヒカルを一瞥した婆ちゃんはチャンネルを変えると

「アレも良いコマになりそうだわ」

と薄く笑ったのを俺は見ないことにす

る。

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