第2話 謎の時間
全員が地下に入った所で司会者が挨拶をする。
「ようこそ、いらっしゃいました!!それでは」
司会者が指がパチンと鳴らす。
すると、部屋が真っ暗になった。
ざわつく俺達。
・・・あれ?
意識が遠のいていく・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。ん?
・・・ここは?どこだ?
Fと描かれた狭いコンクリートの部屋に俺を含め、10人が倒れている。
その後、他の人々も目を覚めた。。
よく見ると小野と山本がいない。
どこに行ってしまったんだろう・・・。
「おいおい、どこだ!ここ!!」
赤い髪の男がそう言う。
「ざけんじゃねぇぞ!!」
長身で、短髪の男が言う。
「と、とにかく出ようぜ。」
そう言い、おとなしそうな少年がそう言う。
少年はドアノブに手をかける。しかし、押しても引いても開かない。
「チッ!」
そう言い、ドアを蹴った。
「閉じ込められた・・・。」
俺がそう言う。
「「「「「そんなぁ~!!」」」」」
女子5人組がそう叫んだ。
見た目中学生ぐらい。おそらく不良だろう。
5人組は泣き出してしまった。
すると、スピーカーから変な音がする。
「なんだ!?」
ハーフっぽい彼がそう言うと全員がスピーカーに注目した。
『A~Zグループの皆さんこんにちはー!!』
A~Z・・・。つまり、1部屋10人。つまり、260人が店の中にいたのか・・・。
『SPゲームへようこそ!!』
・・・。さっきの奴の声だ。
『今からあなた達にはゲームをしてもらいます!!』
ゲーム?
『次の部屋に進んでください!!』
そう言うと、ドアの鍵がカチリと開いた。
1番近くにいた赤い髪の少年がドアノブに手をかけると簡単にドアは開いた。
10人はこの部屋から出た。
すると、1~10まで書かれた床がそれぞれ半径1mずつの大きさがある。
何だろう?
『皆さん、1~10までの数字の床にそれぞれ1人ずつ立ってください!!』
訳が分からなく、10人はずっと立ち尽くす。
『早くしてください!!Fグループさん!!』
慌てて、10人は移動する。
俺は3番。赤い髪の少年は2番。
ハーフっぽい彼は9番。おとなしいっぽい少年は4番。
長身で短髪の男は6番。女子5人組は、1、5、6、7、8を選んだ。
『それでは、どうぞ!!』
そう言ったその時だった。