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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
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ポーカーフェイス

作者: 恵多
掲載日:2009/02/07

「今日、浜田が…」

私が帰宅すると『お帰り』のチュ〜もそこそこに、ハニーは話し始めた。

「浜田?」誰だ。それは!?

初めて耳にする名前だ。


「ほんと、面白いヤツで」

どうやら大学のクラスメイトらしい。

ハニーは、さっきから楽しそうに「浜田」「浜田」と連呼する。

そうか。…「浜田」は、ハニーのお気になのか…。


「浜田が」「浜田の」

今、「浜田」を語るハニーの世界に私は存在しない。

何か、ムカつく。

胸の中から、何かが溢れ出して、叫んで暴れだしたい衝動に駆られてる。


たかがクラスメイトにヤキモチなんて……!?

そう、これはヤキモチだ。嫉妬だ。

「浜田」に対する!!


『いい加減にしろ!五月蝿い!浜田なんて、大嫌いだ!!』

そう、叫びたい!!…のに…。

だが、私は大人だ。29歳の!

そんな事で、ハニーに「器の小さい男だ」と思われたくない。


なのに、「浜田」を語るハニーを見てると、さっきよりも1分1秒、私の顔が強張っていくのが鏡を見なくても解る。


ダメだ!限界だ!!

もう、耐えられない。

早くハニーの口を塞がなければ―――。

私のポーカーフェイスが、これ以上崩れる前に!


「浜田」の「は」を言う前に、咄嗟にハニーの口をキスで塞いでた。

顔を離すとハニーは、笑ってる。

まるで、悪ガキそのままの表情で…。


「……!!」

いや―――。まさか、ハニー―――。

さっきの話しワザとじゃないよね?

私のポーカーフェイスを崩すために…ワザとじゃ…。

でも、そんな事聞けない。聞いたら墓穴を掘ってしまいそうだ。


「もっと浜田の話し聞きたい?」

「いらない!」

そうか…。そうだよな。

ポーカーフェイスなんて、ハニーの前では必要なかったんだ。


不機嫌な私の顔を見て、ハニーは益々笑い出した。

自分が初めて書いたSSです。

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