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第六話 何気に皆さん結構強い その2 皆さん結構強い

 だがそれならばだ。

 剣で軽く槍先を右に逸らしてやる。

 勝田さんはすかさず槍を回転させるが遅い。

 さっと前進して槍の間合いの内側へ入り込む

 両手剣を右片手持ちで槍の手元部分を抑えて左手で『火球魔法(リフラップ)』を発射。

 威力は最小限で多少温かさを感じる程度だ。

「むむっ」

「まだまだ、もう一度!」

 距離を取って仕切り直し。


 今度は間合いを取ってなかなか攻めてこない。

 ならこっちから逆に仕掛ける。

 間合いに入る寸前に刀で槍を弾き、そのまま一気に間合いを詰めた。

 前からの魔法の気配でふっと右に寄って避ける。

 そのまま左から胴を抜ききる手前で刀を止めた。

 勝田さんは渋い顔をする。


「こんな感じだな。初撃を躱された後の組立がもう一つ。それに槍の動きがまだ遅い。筋肉を強化して槍を振るうので無く槍に魔力を通して思い通りに動かすんだ。魔物は人より腕力も速度もある。魔法による身体強化だけでは間に合わない。

 ただ動きの基本は出来ていると思う。おそらく何処かの世界の騎士団か何かで身につけた正統派なんだろう。ただ魔物の動きは人とは違う。その辺を考えつつ練習していこう」

「わかりました」

 勝田さんは素直に下がる。

 色々な意味で正式な騎士団仕込みという感じだ。


「さて、次は私ね」

 極悪非道女の登場だ。

 彼女は片手剣に極小のバックラーという変則装備。

 騎士団というより冒険者的なスタイルだ。

 私は模擬刀装備のまま間合いを取る。

「これでいいか」


「いくわよ」

 いきなり衝撃波、無詠唱魔法だ。

 咄嗟に無詠唱の風壁魔法を斜めに出してしのぎ、斜め前方に出る。

『付与・炎熱剣!』

 炎を付与された剣が一気に長さを増して上から迫る。

 なるほど、面白い技だ。ならば!

付与(プラ)氷結剣(ヒエ)!』

 こっちの剣に逆属性付与して極悪非道女の剣を斜めにしのぎ、同時に無詠唱魔法の風衝撃波を出す。


 流石の極悪非道女も二歩下がった。

 その隙に風衝撃弾(ベンザ)誘導(エース)連射(ゴールド)を三発予呪文で仕込む。

 さてここから攻撃開始だ。

 加速して氷結剣状態の刀を袈裟懸けに振り下ろす。

 予想通り斜めにしのごうとした先に予呪文の風衝撃弾を解放。

 咄嗟に風衝撃波で相殺しようとしたところは見事だ。

 でも面の衝撃波は点の衝撃弾には勝てない。

 それでも二発まではバックラーで弾き返した辺り、見事だと思う。


「厳しいわね。こんなえげつない攻撃久しぶりだわ」

「乱戦慣れしているのはよくわかった。ただやはり剣が遅いのと、あとは威力だな」

 でも実戦的という意味ではかなり実戦的な戦い方だ。

 ただその分底上げは結構難しいかもしれない。


「さて、面白そうだから私もやってみるよ」

 ポニテがそんな事を言う。

「そんな訳で、問答無用で連射! 誘導炎弾!」

 炎弾を連射してきた。

 おいいきなりかよ!


短距離移動(クワィ・ヌル)連続!』

 結構本気で連続空間技で避ける。

 誘導弾だから一度外れても追撃してくるのが嫌らしい。

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