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姉に頼まれたので部活に入ります

あまりに僕の人生にラブコメがなさすぎて出来心で書いてしまいました。学園ものです!青春ものです?ラブコメです??青春もラブコメも現実にないなら作ればいいじゃないか!

こんな事を考えた事はあるだろうか、「俺なんかいてもいなくても別に変わりはしない」と、人はその問いに対し「そんな事ない」と否定をするし逆に問う側もその答えを心なしかどこかで求めている、果たしてどうだろうか、俺は自分の存在意義を強いてゆうなら納税くらいしか思い浮かばない、あなたは自分の存在価値を証明できますか?


「なあ水樹、新年度早々なんで生徒指導室呼ばれたかわかっているな?」


俺は突然放課後担任に呼び出された。


「いえ、全く見当もつかないんですけど、俺何か悪いことしました?」


俺の名前は綾川 水樹、県立檜扇高校に通う高校2年、そんな俺がなんで生徒指導室なんかに呼ばれたかというと…


「これだこれ、知らんとは言わせん」


綾川 千里、俺の担任で10歳上の俺の姉、俺は姉に檜扇高校に入れば移動が決まるまで毎日車で送り迎えしてやるという甘い誘い文句に踊らされて入学したのだが…


「私は新年度の自己紹介のために自分についてのPR文を書けと言ったはずだが?」


なぜか姉は入学してからというもの牢屋の監視のように俺を見張りやたらと厳しい。


「ええ、ですから俺は自分の存在価値は納税だと書いたじゃないですか」


普段はタメ口だが、前に姉に学校では敬語を使ってくれと頼まれたため一応出来るだけ丁寧な言葉で返す。


「水樹、そんなひねくれた性格してると友達できないぞ?」


できるも何も俺には友達がいない、欲しいと思っているのだが全く上手くいかない…おかげで去年は休み時間を全て勉強と読書に捧げることになった。


「はあ、もっと自分に自信を持て、これが自分の弟だと思うと泣きたくなる」


そういうと千里は深くため息をつき座っている明日の背もたれに背中を預けた。


「今日はもう帰っていい、水樹の事は私なりに考えてみるから」


「いや姉さんがいないと俺帰らないから」


「はあ、今日は9時くらいになるけど」


「いいよ、俺横で本読んで待ってるから」


そして俺は昨日買ったばかりの本をカバンから取り出す。


「図書室で読め、ここはずっとは使えないんだ、用が済んだら迎えに行ってやるから」


「えー、だって図書室ってなんか勉強してる人ばっかで落ち着いて本が読めないんだけど…」


「じゃあお前も勉強しろ」


「わかった、じゃあ図書室で姉さんの特殊な性癖を叫んでくるから、失礼しました」


そう公言してカバンに本をしまい直し退室しようと扉に手をかける。


「わかったわかったから、それだけはやめような?水樹?」


そう言って千里はポケットから車の鍵を取り出し俺に向かって投げてくる、それを俺は難なく受け取る、おそらく車の中で本を読めという事だろう、でも車の中でライトをつけて本を読むと外から丸見えで恥ずかしいんだよな〜でも背に腹は変えられないか。


「わかった、じゃあ図書室で姉さんの性癖を叫んでから車に戻るよ」


そう言って俺は生徒指導室を開ける。


「水樹〜!」


ダンッ


「うう〜」


後ろで千里が俺の名前を叫び俺を制止しようとしたが机の脚に自分の足をぶつけうずくまって半泣きになっていたので、俺は軽くため息を吐き姉を慰めることにした。


「水樹、お前、友達いないだろ」


「うぐっ」


帰りの車の中で突然千里に心臓をえぐるなかなかストレートな言葉をかけられた。


10秒ほどの静寂の後、千里が意外なことを口にした。


「なあ水樹、部活に入ってみないか?」


「え?」


俺は送り迎えは千里に頼んでいた、私のことはかにするなと言われていたが俺は千里に迷惑がかからないよう帰宅部になることにした。


「いや、やめとくよ、姉さんに迷惑かけちゃうから」


「はあ、私が顧問の部活だ、だから問題ない、というよりお前に拒否権はない」


「え?姉さん部活の顧問なんてやってないよね?」


「招待制のあまり公にしていない部活だ、隠しているつもりはなかったが黙ってて悪かったな、水樹には必要ないと信じたかったんだが…」


俺に必要ない秘密の部活?めちゃくちゃ危ないやつやだ、性教育なら間に合っているので結構です。でも必要ないってこと必ず必要になる性教育ってわけではないか。


「それって、どういうことする部活なの?」


「明日話すから、明日の放課後特別棟の2階に来てくれ」


俺の通う檜扇高校には特別棟と呼ばれる校舎がある、そこは主に文化部や同好会が使う場所で普通の教室程度の大きさの部屋がいくつもある3階建の校舎だ、特別棟の2階にといえば美術室がある場所だが…


「俺に美術部に入れってこと?」


「違う、いや、入りたいなら入っていいぞ?むしろ私としてはそちらの方が嬉しいんだが」


俺は中学の頃は美術部だったので美術部という考察はかなり有力だと思ったのだがどうやら違ったらしい


「じゃあいったい何部だっていうのさ」


「公にしてない秘密の部活っていっただろ?」


「はあ、もういいや、姉さんが入れってゆうなら黙って従うよ」


「理解が早くて助かる、早速明日入部手続きをする」


「はいよ」


この時はまだ俺は知らなかった、俺が入ろうとしている部活がどんなものかも、これから先どんなことが起こるのかも…










最後まで読んでいただき感謝感激です!

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