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夢幻の戦国記  作者: やっさん
第三章 雲龍風虎
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孤立無援

雫は講師に加え、幸村、佐助、才蔵には村人と同じ生徒として魔術スキルの練習をする。


もちろん資正と弥五郎にも本人達の手が空いていれば生徒として教える。



軍隊の訓練となると今度は資正と幸村には指揮官役として統率して貰う。

幸村は千人将に任命したので資正と同格だ。


この時は、幸村の部隊には佐助と才蔵を補佐役として入れて居る。

雫は龍の補佐役として動いて貰う。



弥五郎は戦時には兵糧、物資などを扱う小荷駄奉行になって貰う予定だ。

実際に兵糧を運ぶ時は佐助と才蔵に護衛を頼む事になるかも知れない。




『これは戦える軍隊になって来たねぇ』



『…そうですね。上室賀村の村人も呼び寄せますか?』


雫は偶に恐ろしい事を言う。

今の面子に龍撃隊が居れば、完璧だとは思うが

上室賀村300人を移住させる家や畑などを作るのは大変だ。



『来てくれると助かるけど、家や土地を用意するのは時間が掛かり過ぎちゃうしね』



『それでは今日から私が土術で毎日コツコツ掘り返して畑を作って行きます。』


ー あ〜、魔術訓練がてらに畑を作るってか…それも良いかも知れない。



『んじゃ俺も魔術の訓練がてら畑を耕すよ、あと魔術で木も切ろうかな…』



『木を切れる術もあるのですか?』



『んー…やった事はないけど出来るはず』


龍は水術で木を切るつもりでいる。

超高圧で水を噴射し切断するウォーターカッターをイメージし魔術で再現するつもりだ。



『持ち歩いてる魔石も水と雷だしね』



『水ですか…?』


現代の人間でも水で物を切ると言うのは

なかなかピンと来ない人も居るかも知れないのだ

それを雫が理解出来るはずもない。



『丁度良いし試しにやってみようか』


桔梗城の周りは山だ。山城なので当然と言えば当然なのだが

山の中にある平坦な場所に城と村がある。





『うっし、やってみる』


ー 水術に…風術を加えて水流を細く、高圧、高速で飛ばすイメージ…いや少し土術で硬い鉱物を混ぜてみるか…。



水、風、土の魔力を掌に込め、しっかりと足を踏ん張る。


龍が掌から超高圧の水を放出すると目標の木を切り裂き、木が倒れた。



『おぉ…意外と一発で成功した』

元の世界のテレビで見たウォーターカッターをイメージしたが、実際に見たり経験した物は魔術で具現化しやすいのだろう。



『…なるほど、水と風と…土ですか?』


雫も魔術に慣れて来たのか、魔力のそれぞれの属性を感じれる様だ。



『そうそう、水を細く、高速、高圧で飛ばす感じだったよ』



『高圧…ですか…』


圧力と言う単語はピンと来ないかも知れない。



『まぁ、やってる内に分かるさ、ほれ やってみ?』



なんだかんだ雫は魔術スキルを使いこなして居るし、直ぐに勘を掴むだろうなと

龍は思っていた。

海の上で電波がなく

更新できない日が多々あります

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