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夢幻の戦国記  作者: やっさん
第二章 関東争乱
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虎視眈々

武田家は本当に攻めて来るのだろうか?


今は冬だから動けないだろうが春になり雪が溶けたら動き出すのだろうか?


…考えても分からない。分かるのは山本勘助と言う転移者が武田家に居るという事だけだ。



『もし真田家が潰れたら雫はどうすんの?』



『さぁ…私は龍様の部下なので、龍様のお好きな様に』



『んー…だけど 真田家が潰れたら俺の部下でもなくなるっしょ』

土地を治める武将なら君主が変わっても

そのままかも知れないが龍は村長だ。



『龍様が武田に仕えず放浪するなら私も付いて行きます。佐助様の事は気になりますが今は龍様の部下ですので』


(あらま 忠誠心に溢れる人だ事)


『んー…まぁ 真田家が無くなったら、雫は自由の身になっても良いんだけどね』


(ただまぁ俺が餓死する可能性もあるけど)



『いえ 忍びの者なので死ぬまで部下です』



『ははは、サンキュー…ただまぁ 負けない様に何か考えないとなぁ』


と言っても兵力10倍差だ。

策を弄したからと言って そう簡単に勝てるとも思えない。




『偉い奴から順番に暗殺したろうかね』



『多分 厳しいです。武田信玄の影武者は7人居るとの噂があります』


(マジかよ)

と言いかけたが 7人全員殺りゃ良いのか?と邪な考えが浮かぶ。

まぁ 冗談のつもりで言ってるのだが。




『正式に宣戦布告された訳でもないから援軍も頼めないしねぇ…』

龍撃隊も50人は防衛部隊として城を守るが

予備部隊の50人と残りの村人は村を守らなければならない。

占領した後の事を考えれば村を殲滅するという事は考え難いのだが可能性としてはある。



『リアル上田合戦か…』


ー 面倒くさいなぁ…





数日後 幸村が村にやって来た。


『今日も訓練に励んでますねぇ』

龍撃隊の訓練風景を見て幸村は言う。



『お、信繁様。こんな寒い日に来たんですか』

上田の地は もう雪が積もり始めて居る。

まだ溶けたり積もったりの繰り返しではあるが。



『えぇ…龍さんに少し話しがありまして』


(話し?)

幸村にそう言われ自宅へと案内する。




『寒ッッ…話しって箕輪城の事ですかね?』

家に入り囲炉裏の前で手を擦り合わせながら龍が口を開く。


『はい、箕輪城は助けたいのですが…現状 真田家として何も出来なくなりました』



『出来なくなった?』



『はい、今は武田家を少しでも刺激しない方が良いだろうと』



『あぁ…なるほど』

武田に怯える、とは少し違うが家臣や民の事を考えるなら 残念だがそれも正解かもなと思う。



『もう一つ、武田が上田に進軍して来る可能性がある以上 防衛の準備が必要です』



『ん?まぁ そうですね』



『相手が大軍なので領地に罠を張り巡らせ対処します、龍撃隊にはその罠の一つになって頂きたい。』


(罠の一つ?)

…なるほど おそらく史実の方の上田合戦の様に領内でゲリラ戦っぽく戦うつもりか



『分かりました…と言うか当たり前だけど戦うつもりですよ』



『すいません、有り難う御座います』

幸村は深々と頭を下げる。


確かに村としては支配者が変わるだけで

特に戦う必要性はないのかも知れない。

しかし龍は武田のやり方が気に食わない

それが根底にあるのだ。

参戦しないと言う選択肢はない。



『当たり前の事です。異世界転移者の意地を見せてやりますわ』


ハッハッハと笑う。

龍本人は死ぬかもと言う予感は微塵も感じていない。

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