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夢幻の戦国記  作者: やっさん
第二章 関東争乱
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意味深長

冬の間は農作業もないので修行と訓練と勉強に打ち込める。


…と言うか それしかやる事がない。

食料確保の為に兎や猪狩りはするが毎日する事でもない。




『村長~~』

今日も元気に志郎と貫太のコンビが走り寄って来た。



『おう 相変わらず元気だな』

寒くないのか?と言う意味でだ



『ところで村長は何の魔石を持ち歩いてるの?』



『何の?ところで魔石って何だっけ?』

そういやこの世界に来た時に山賊がそんな事を言ってたっけ?と思い出す



『え?村長って魔石なしで あんなに魔術使えてるの!?』

志郎と貫太どころか雫や周囲の村人までもが驚いて龍を見た。



『へ?何?オカシイの?』



どうやら魔石と言うのは 五属性

炎 水 雷 土 風の魔石がそれぞれあり

魔石を媒体にして魔術を増幅させる効果があるらしい。

焚き木に火を点ける程度なら魔石無しでも特に障害はないが

魔術砲の様な威力 さらに同時発動させるなど難しい魔術を扱う時は

基本的に魔石を持ち歩いているらしい。



『んー…?その魔石ってのは どうやって手に入れるの?』



『…親から譲り受けたり、採石して加工したり、街の魔石屋さんで買ったり 色々ですね』



ー マジか…全然知らんかった、そんなのがあれば もっと強力な魔術とか使えたのか…



『そ…そうなんだ…魔石屋ってのも行ってみるよ…』

早く言ってよ と思うが村人にしてみれば当たり前の事で知ってると思ってるから

敢えてそれを龍に言う訳はない。



『雫は何の魔石を持ってるの?』



『私は これです…』

そう言うと胸元から首飾りの様な物を取り出す。

なるほど、首飾りの先に黄色い石と赤い石が埋まっている。



(目の保養になった…いや違う違う)


『あぁ それ魔石が埋まっていたのね、ただの装飾品かと思ってたよ』



『俺はコレ〜〜!』

志郎も貫太も首飾りを付けていた。

その先には同じ様に赤と緑の魔石が埋められて居る。



『へぇ〜…なるほどね、俺は5種類持ち歩いちゃおうかな〜』

龍はハハハっと笑いながら言うが

またも雫や志郎達に驚かれた。



『多分 龍様でも無理です、石同士が喧嘩しちゃいます』



『け…喧嘩?』



『はい、入れるのは2つまでで属性の隣同士じゃないとダメだと昔から言われています』



『隣同士? 炎→風→土→雷→水→炎→…とかそんな感じ?』

ゲームかよと思いながら言うが



『はい そうです』

…合っていた。


ー んー…やはりRPG的な世界なのだろうか

良く言えば分かりやすい世界だ。




『よし とりあえず 訓練と勉強しようかね』


『『おっしゃーーー!』』


今日も村の子供は寒くても元気だ。

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