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夢幻の戦国記  作者: やっさん
第一章 時空転移
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暗中模索

数十軒の民家と畑が月明かりで見える。

街灯が無くても月の光だけで意外な程に明るく感じる。

数軒の民家からは蝋燭の灯りだろうか光が漏れていた


『ここがウチの家ですが 少し待ってて下さい』と

二人は中へ入って行った。


ー中へ入れて貰ったら 特技についてもう少し詳しく聞いてみるか どうせなら俺も覚えたいしなぁ

と呟いた。



五分程すると

『お待たせしました どうぞ』と

笑顔の泉に中へと招かれた。


土間を通り中の居間へ入ると

ゴホゴホと咳をする男が座っていた。


『この度は おっかぁと娘を助けていただき ありがとうございました』


『いやいや たまたま何とかなっただけですよ』


刀や魔法を使う相手にほぼ丸腰の様な 木の枝や小石だけで戦って勝つなんて奇跡と言えるだろう

あれが模造刀だと思い込み気後れせずに行動出来たのだ。

奪った刀が 本物の刃のついた日本刀だと言う事に逃げた後で気が付き大いに肝を冷やした。


『少し遅いですが 今用意するので軽めに夜ご飯を食べて行って下さい』



出された食事は 何となしに戦国時代の事を想像していたものと そう大差はなかった

粟の雑炊と大根の漬物 山菜のお浸し 味噌汁だった

腹が減っているせいもあってか美味しく戴いた。


食事を終え 父親が寝床へと戻った後

龍は ()() について聞いてみる事にした


『さっきの話しの特技ですけど どういった種類があるのですか? それと覚える方法 使い方は?』


『種類は…大雑把に戦闘系 政治系 一般向けと何種類かあるらしいです 覚える方法は…師匠に教えて貰うのが普通じゃないかと思います』


『龍様は 今現在 何の特技を覚えているんです?』


ーそれが分からないから聞いてるんだよな…んー…


困り顔の龍を見て 泉はさらに口を開いた

『巫女さんに診て貰えば分かるんですけどねぇ…あ そうだ お母さん 蔵に誰も読めない古い書物があったよね? もしかしたら龍さんなら読めるかも!?取ってくる!』


ー読めない書物? 英語だったとしても俺は日本語しか無理だぞ…。



泉が持ってきた書物を龍は受け取ると

さっそく中を開いてみた。


ーなんだろ…読めない…書いてる文字は読めないが何故か理解は出来る…。


ーなるほど… 魔力を込めてメニューと言うと あれこれ確認出来る訳ね…


魔力の込め方も理解は出来た


『メニュー!』

そう口に出すと 半透明の四角く囲まれた文字列が目の前に浮かび上がった。


・ステータス

・特技一覧

・???

・ヘルプ


ーおう…コレ ゲームの奴だ…なるほど

ステータスから確認してみるか


・ステータス

名前…三國龍

職業…冒険者

Lv…2

武力…21

統率…16

知力…15

魔力…13

体力…17

速さ…19

幸運…23


ー ん?これどう判断すりゃいいんだろ レベル2にしては強いんだろうか?それに冒険者?さんざん歩いたから冒険者なのだろうか…


次は 特技一覧か…


特技一覧…

◯武術…逃走1 木刀術1 素手2

◯魔術…なし

◯争術…なし

◯一般…瞑想1 建築の心得2 栄養学1

◯固定特技…メニュー ??? ???


ーうん…山賊との戦いで武術スキル覚えたのかな? 建築の心得と栄養学は…元の世界の関係なのかね? 固定特技ってなんだろ?メニューだけは見えるけど 後は隠れてる?

そもそもメニューって 固定特技に入るもんなのか?



その時ふと辺りに違和感を感じ泉の方を見てみると ニコニコしたまま こちらを見ている


見ているってか 止まってる!?



まさかの メニュー画面を開くと周りの時間が止まる衝撃の事実が発覚した事に驚き


龍は そっとメニューを閉じた

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