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夢幻の戦国記  作者: やっさん
第二章 関東争乱
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一知半解2

翌朝 平井城へと向けて移動を開始する。

長野家2千と真田家5千が向かう事になるが

平井城は現在7千の兵で籠城し平井城周囲の城も続々と陥落して居る状態らしい。




『平井城に居る敵はどれ位の兵士数なの?』


『先程聞いた情報に依ると3万との事です』


(ん?敵の全軍?)

と思いもう一度聞こうとすると



『敵の軍は出発時よりさらに増えてるらしく全軍で4万の様です』



(そんなに)

と言いそうになったが龍は堪えた。


『多いね〜 勝ち目あるのかね?』


『私には分かりませんが 援軍に向かうと言う事は昌幸様には勝算があるのかも知れません』


『まぁ 命だけは大切に頼むね』




山伝いに南下し進軍する時刻は昼前頃か

平井城の手前8Km程の地点に辿り着くと

敵部隊およそ1万5千がこちらを待ち構えてるのが見えた。


旗印を見ると どうやら佐竹家と小田家の物らしい。



敵味方 両陣営が睨み合ってるのを見て

龍撃隊は右手に見える山へと潜伏する為に移動して行く。


高い所から魔術砲で狙い撃ちする為だ。



『おー 見える見える 景色良いねぇ』


『隊員の射撃準備は整いました』


『サンキュー』



ー さて ウチの殿様はどう出るのかな?



長野方は早く平井城に援軍に向かいたいだろう

かと言って敵の兵数は2倍だ 簡単には通れない

いや そもそも勝てるかと言うのも怪しい


今 龍に出来る事は ただ低地に居る敵兵を見下ろし

何時でも魔術砲を撃てる様に準備をする事だけだ。





昼の間の少しの暖かさが徐々に寒さへと変わり始める15時頃

依然として 睨み合ったまま戦況は膠着している。


龍が気配に気付き後ろを振り向くと

一人の男が草を掻き分け近付いてきた。

あまりの堂々さに(味方?)と思ったが

先に声を掛けられた。



『おぉ お前が龍撃隊とやらの部隊長か?』


『ん?そうだけど 貴方は?』



『俺の事を知らないとか どんだけ田舎から出てきたんだよ』

ハッハッハと男は笑っている。



『龍様…佐竹義重です』

雫が小声で話し 小刀に手を掛ける


『佐竹? って、敵の大将か?』

そう言い龍は周囲を見るが どう見ても一人だ。



『おうよ 俺こそが坂東武者 佐竹義重よ』


龍は弓矢を下ろし、両手に魔力を込め始める。


『雫、龍撃隊と少し下がってて』


『で?その義重とやらが 何の目的で戦闘中に一人で来たんだ?』


佐竹義重は年齢で言うと龍と同じ位に見えた

そのせいか 不思議と親近感が湧いて来なくもない。



『おぅ それよ 俺の所の斥候が真田方に恐ろしい兵器を使う部隊があるなんて言うからよ そいつらを自分の目で見たくてな ハッハッハ』


『なるほどね 俺がその龍撃隊の隊長の龍だ』


『おぉ やっぱりか!…なぁ ちょっとその兵器をあそこの小田方の兵士に向けて撃ってみてくれよ』

義重は急に少年の様な目をして駄々を捏ね始めた。



『ダメに決まってんだろ 何故 敵に武器を見せてやらにゃいかんのか』

(佐竹の味方に向けて試し撃ちしてくれとか こいつアホなのか?)



『チッ…なんだよなんだよ 少し位良いじゃねーかよ〜 山の奴はケチ臭ぇな〜』




(なんなんだコイツは…これが鬼義重?)


龍は 思わず仲の良い友達と会話してるかの様に笑ってしまった。

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