表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢幻の戦国記  作者: やっさん
第二章 関東争乱
40/167

一連托生

上田軍は沼田城へ到着し

信幸率いる千の兵が合流した。

沼田城には矢沢頼綱を城代として残し

上田軍は箕輪城へと向かう。



斥候の情報によると箕輪城は既に宇都宮広綱率いる足利の軍勢2万の兵に城を包囲され


山内上杉家の主城 平井城も足利軍3万に包囲されてるらしい。




ー 総勢5万…と言うか 宇都宮広綱って栃木の大名?って事は 足利連合軍って事?



山内上杉家が どれ位の兵を持っているのか分からないが

5万相手に 真田家5千で援軍に行って何とか出来るのかと不安に思っていた。


ー まずは 真田家5千+箕輪城vs宇都宮2万って事だな…。



『雫 箕輪城って どれ位の兵が居るのか分かる?』


『おそらく…箕輪城単体なら4千と思います』


『なるほど、敵は2倍なのね』



龍は疑問に思っていた

記憶違いでなければ元の世界での上田合戦なんかでは上田城の守備兵は2〜3千だった気がするが

この世界では援軍で5千の兵を出せる程度に

真田家には兵力がある。


やはり 元の世界の戦国時代とは全然 別世界なのだろう。





箕輪城から北へ およそ5kmの地点に到着すると

一旦 部隊を休憩させ昌幸は武将を集めた。


『信繁に千の兵を預ける龍と共に箕輪城の北から山伝いに城に入れ。その後 時期を見計らって大手門より討って出ろ』


『はっ!』

『分かりました』


『後の者は俺に続け 真田の戦を関東の者共に見せ付けるぞ』


『『はっ!』』




龍は幸村と共に城を大きく迂回する形で西に向かい その後 山伝いに南下し箕輪城を目指す。

箕輪城が建つ 山まで近付くと宇都宮の兵 およそ千が陣を張り 休憩して居るのが見えた。


辺りは もう暗い 時刻にして20時と言った所か。



『龍さん 丁度良い敵を発見しました、龍撃隊で奇襲しましょう。敵が慌てだしたら僕の騎兵でさらに追い討ちします。』


『分かりました。魔術砲で奇襲します』

魔術砲とは 火薬を付け魔術を使って放つ矢の事だ。

昌幸や幸村に披露した後も改良を続け

魔術砲と名付けた。



『威嚇射撃二…』

龍は左手を敵部隊の方へ指差し右手を上げ指を二本 丁度 ピースサインの様な形を作る

すると龍撃隊が弓を構えた。


そして右手を振り下ろすと一斉に魔術砲が斉射される。

威嚇射撃は普通の弓矢の軌道で弧を描いて着弾させる


威嚇射撃二 は 二本撃ての合図だ。



爆音を響かせ魔術砲が敵の陣で盛大に炸裂する。

この爆発音だけでも相当な物だが

威力は手榴弾に追い付けたのではないかと

龍は思っている。




雷鳴の様な轟音と共に爆発する魔術砲を受けた 宇都宮の部隊は予想以上に大混乱に陥った。

突如どこからともなく飛んで来た矢が

着弾した瞬間 爆発し 数百人単位で兵が倒れたのだ。


その混乱してる所へ 幸村の騎兵200に突撃され宇都宮の部隊 千は一瞬で散り散りになり潰走して行った。



『よっし 城へ移動開始!』

龍は龍撃隊へと命令を降し 移動を再開した。

今日は ここまで…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ