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夢幻の戦国記  作者: やっさん
第一章 時空転移
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一日千秋

戦後(?)処理は幸村が行った。

周囲の村々から村長などを呼び 支配者が変わる旨を告げる。



夜になり ほぼ処理が終わったので上田城へと帰城し

翌日の朝 真田昌幸に報告をした。



『叔父上の言う通り お主は本当に面白い男だな』

まさか室賀家を追い落とすとは

昌幸にも予想外だっただろう


『いや 何というか…流れで あぁなってしまいました』

龍 本人も 追放するつもりなど毛頭なかった。

ただ勢いで言ってしまっただけなのだ。



『そうか』

笑顔の昌幸は続ける


『お主 室賀城一万石を治める気はないか?』



『はい?』


『だから 城主になって治める気はないかって聞いてるだろ』



『いやいやいや この世界に来て1週間ちょいで城主とか…お断り致します』

龍は心の底から勘弁してくれと焦った顔をして言う。



『そうか? 滞在期間は関係ないだろ?』



ーいや 関係ないだろうけども…


『いえ 真田家の直轄地として下さい 俺は城主なんかより 技術開発とか魔術スキルの実験と修行とか 色々と忙しいですので』


ハタから見ると意味不明な断り方だが

本人は 本心から そう思っているから困る



『うーむ そうか…なら 村を一つやる そこを治めろ。これは命令だ』



『村を…分かりました』

(勘弁してよ…)

とは思ったが命令では しょうがない。

真田家の家臣ではないので突っぱねる事も出来るが

行く宛もないので 大人しく受ける事にした。



『信繁から聞いたが 新しい農作物とやらを開発したいそうだな 丁度良いではないか。その村で試してみろ』



(それもそうか)と龍は納得した。





真田家から任された村は

室賀城の麓にある 上室賀村と言う名だった。


真田昌幸からの任命状を預かり

雫と二人で上室賀村へと向かった。

雫は龍の正式な部下として佐助から預かった。



『いやぁ 雫が一緒に来てくれる事になってホント助かるよ』

心強いと言うのもあるが

山菜にしろ穀物にしろ 何が食べれるのか どう調理すれば良いのか全く分からない。


『私は命令されれば何でも…』

相変わらずの無感情 無表情で雫は返す。


『あぁ いいよいいよ 俺の正式な部下になったんだ 頼み事はするけど 命令はしないから そんな堅苦しくなく自由にしてて』


『…? 良く分からないけど 分かりました。』


ー戦闘も出来る 料理も出来る 美人…無表情ってのだけが ホントもったいないなぁ…



そうこうしてる内に村に辿り着いた

まず現 村長の所へ行き任命状を見せる。


『と言う事で俺が新しく村長になる事になった三國龍です』


『あぁ 良かった 実は村長など俺の身には重過ぎて…ハッハッハ。何か分からない事があれば言って下さい』


この男は 先代の村長が亡くなり 急遽 代わりに村長をしていたらしい。



『はい ありがとう。 では 今日から宜しく』



『村長の家は あそこ…』

雫が1軒の家を指差してそう話す。


『よし じゃぁ 入って荷物を置こうか』



村長の家は 古民家風とでも言うべきか

他の建物よりは 少し大きい程度で

中に入ると 土間 居間 客間 寝室 厠 庭とあった。



『今日からココが我が家かぁ…』

腰に手を当て (うんうん)と頷き

家の中を探索して回った。



雫の方を見ると 井戸から水を汲み 台所で

湯を沸かしている。

夕食の準備をして居るのだろう。



龍は外の自分の畑へと向かい

(甜菜と火薬の件は どうなったかな)と考えていた。

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