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夢幻の戦国記  作者: やっさん
第一章 時空転移
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杓子果報

上田城へ佐助と共に正午過ぎに向かう


本丸の広間に入ると 矢沢頼綱が居た。



『爺さん 本当に家老だったんか』

ここに来てまだ半信半疑だった


『ガッハッハ…バカ野郎 ワシぁ嘘なぞ言わんわ』


(頼綱様を爺さん呼ばわり!?)

佐助は 少し顔色が悪くなっている。




『よし 来ているな』

男が そう言いながら スタスタと早足で歩いて来ると 矢沢頼綱の隣に座った。

後ろには幸村が付いて来ている。


『俺が領主 真田昌幸だ』

眼光は鋭いが 微笑みを浮かべ龍を見つめて居る。


『初めまして 三國龍と申します。』

胡座をかいたまま 頭を下げる。




『うむ ちゃんと この国の挨拶が出来ておるではないか』


『はい 信繁様に教えて頂きましたので』



『叔父上 昨日はすまぬな まさか室賀のバカ息子と揉めるとは思わなかったわ』


『うむ それじゃ。困ったのぅ』

昌幸と頼綱は 同時に龍を見た。

(困った)と言う割に 何処か楽しそうな顔を浮かべている。



『昨日の茶屋の男は やっぱり何処かのお偉いさんの息子さんで?』

何となく予想はしていた。

ただ 室賀と言われる名前に覚えは無かった。



『あぁ 室賀と言うのは 国人衆の一つだ。しかし最近は 徳川と密書のやり取りをしてる様でなぁ』



『国人衆…』



『うむ、土豪の様なもんだ』



『なるほど…大変な事をしてしまった様ですね 、申し訳ありません』

の割に 龍は悪い事をしたとは思っていなかった。

悪いのは たとえどれだけ偉かろうが理不尽に暴力や権力を振りかざす方だ。



『困ったのよ なにせ お前の身柄を引き渡せと言ってきておる』


ーなるほど 昨日の今日で 仕事の早い事で…。



『では 室賀様の所へ伺いましょう』

真田家vs室賀家とするよりも

龍個人vs室賀家 の構図にする方が良いだろう。

国人衆の扱いが悪いと受けとられると

下手をすれば 国人衆が一斉に蜂起しかねない。



『うむ そうしてくれるか? 幸村を付き添いで行かせるとする』


『分かりました ではすぐに』



そのまま 室賀家の居館へと向かう事にした。



室賀家の所領地は上田城の南西側に流れる千曲川を挟んですぐ向こう側だ。

歩いても2〜3時間で着くだろう。


幸村 佐助 雫と四人で歩き出す。

道中 室賀家について幸村に質問したが


やはり 一斉蜂起を暗にチラつかせ

バカ息子とやらが 上田城の城下町でやりたい放題していたらしい。


もちろん室賀家程度 真田家にかかれば

歯牙にもかけないだろう。

しかし 他の国人衆からの感情は悪くなるだろう

そうなると 真田家としては なかなか対処し難い問題だったのかも知れない。



ーこの揉め事に俺が関わったのは 真田家に取って棚ぼたなんだろうねぇ…ハハ…


面倒くさい事になったなぁと乾いた笑いをして居ると室賀村に辿り着いた。

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