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夢幻の戦国記  作者: やっさん
第一章 時空転移
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飽経風霜2

『表に出やがれ!』


またも典型的な悪役の台詞を聞き

龍は店外へと着いて行く。




そして これのお約束は言うと外に出ると

当たり前の如く待ち構える者達が…


ーやっぱり…


時代劇でも見てるのかと錯覚しそうになる。



『ワシも手を貸そうか?』


『いやいや 爺さんは座ってて良いさ』


そう言うと 相手が何処の誰か聞く前に掃除する事にした。


(何処の誰様か聞いたら手を出せなくなる)

それよりは 聞く前に倒してしまった方が平和的に解決する事もなるさーーと。




龍は待ち構える七人を相手に前傾姿勢で走り出す。

両手に雷術を仕込み 一人また一人と

武士の身体の部分に鬼ごっこのオニの様にそっと触れる。

ただそれだけで 次々と感電して倒れていく。


この魔術と言う物は 龍にとって非常に使い勝手が良いと感じていた。


結果を想像して魔力を込めると それに近い事象を起こせる。

もちろんスキルのレベルにも依るだろう。


電気と言う物を知ってる現代人だからこそ

雷術でそれを具現化出来るのだ。




(面白い戦い方をしよる…)

老人はそう呟いていた。



戦闘などは武器とそのスキルの高さ

それのみで…戦闘で重きを魔術に置くとは

いや 魔術に慣れてる 忍びの者達でも あそこまで鮮やかに使いこなせるか…







『気を付けて 帰れよ』

吹き飛ばされ怪我をした お兄ちゃんに回復術を使ってやり 兄妹を帰した。

回復術のスキルが低くても アザ位なら治せるだろう。



『お主が居た世界とは どの様な世界だ?』

唐突に頼綱に質問され 龍は驚いた。


さっきまでは 赤い顔をした気の良い爺さんだったのだが

服装はそのままに 中身だけ別人の様になっている気がした。


『ここ日の本に 何をしに参った?』



『いや…爺さん 突然 どうしたんだ?』



『うむ…ワシの名は矢沢頼綱と申す』



その老人は若い頃から喧嘩が大好きで

武将になってからも暴れに暴れた。

勿論 敵相手にである。

北条方の大軍を退ける事 四度

それも10分の1程度の寡兵でだ。


真田家当主 昌幸の叔父で

幸村の大叔父に当たる。




甥の昌幸から(三國龍と言う男を揶揄ってやってくれ)と頼まれ そのつもりで龍の元に来たのだが


頼綱は龍に感心してしまった。



『現在は真田家客分と言う事になってるそうだが当主昌幸には まだ会っておらんな?』



『ん? あぁ 昌幸様には まだ会ってないよ』



『よし それなら 明日 上田城に来い。昌幸を紹介する』



(この爺さん正気か?)と思う

もちろん真田幸村好きの龍は矢沢頼綱と言う名を知らない訳がない。

むしろ某ゲームでは どのシリーズにも出てくる

数少ない真田家の貴重な家臣だ。


しかし さっきまでの爺さんが頭から離れなく戸惑っている。



『分かった。爺さん 明日城に伺うよ』


そう言うと 半信半疑のまま 夕食を食べに帰宅する事にした。

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