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夢幻の戦国記  作者: やっさん
第一章 時空転移
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前途有望

翌朝 上田城に居る 幸村の元へと向かう事にした。



『お待たせしました』

童顔の幸村が柔かな顔で現れる部屋に現れる。


『今日は火薬と…あと特産物などを聞きたくて来ました。』


『火薬と特産物?』

(?)と言う顔をして幸村は尋ねる。



『まず魔術に関して実験と練習をしてみましたが 火薬があれば 種子島銃より強力な物が出来そうです。』


『なんと…』


『次に特産物ですが 何か特産物を作り商業を発展させれば 農繁期に関係なく兵士を動かせる様になるかなと…ここ上田でも出来そうな特産物は数個ほど思い浮かんでは居ます。』


『おぉ…』

幸村は驚き目を丸くした。



この時代の兵士は 農民が兵士となるのが 殆どで 田植えと稲刈りの時期は どうしても戦争が出来難い。

経済面を発展させ 職業軍人を多く雇えれば

それだけで他の大名より優位に立てるだろう。



『火薬なら…当家では堺から買って居ますが 越中の富山で作ってると噂は聞いた事があります。』


『富山ですか…』



『でも…今 上田の町に富山の商人が滞在してるはずですよ』


なるほど これは運が良い

その商人を探して話しを聞いてみるのが良いかも知れない。



『なるほど では その商人を城下町で探して話しを聞いてみる事にします。』


そう告げると龍は急ぎ城下町へと向かった。





城下町へと移動し 滞在してるだろうと聞いた宿に行くと 富山の商人をすぐに見つける事が出来た。



『初めまして 真田幸村様の家臣 三國龍と言います。』


『そうですか幸村様の家臣ですか 私は富山 安田屋の手代で松兵衛と申します。』


松兵衛と名乗った男は30代後半と言った所か



『急の話しですが 火薬と言う物は富山で作っていますか?』



『…火薬ですか?はて?』

普通に見れば 何故 富山で火薬を?と言ってる様に感じるだろう。

しかし龍は 勘で

(コレは知ってるな)と確信した。



『もう一つ 明にある植物の種を輸入したいのですが 安田屋では明と繋がりはありますか?』


『えぇ ウチでも明の商人とは貿易してます 植物とは何と言う植物で?』



『甜菜と言う野菜です』


(あぁ 聞いた事あるな)


『分かりました それは明の商人に聞いてみましょう』


『お願いします。 それと 火薬ですが…本願寺家より儲けさせれると思いますが どうでしょう?』


その言葉に松兵衛の顔が一瞬強張った。

まるで (何故それを…?)と言ってるかの様に感じ取れた。



『三國様… この話しは 本日の夜 どこか他の場所でもう一度 お聞かせ願いたいが…』


『分かりました では 狭いですが俺の家で話しましょう』


(では)と龍は足早に上田城の幸村の元へと戻る事にした。

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