表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢幻の戦国記  作者: やっさん
第五章 因果応報
146/167

捲土重来2

武田と越後上杉の戦いは領土範囲や兵力としては武田に圧倒的に有利だが

上杉には強力な人材が揃って居る様で武田に決して押し負けなどして居ない。


ドリームチームさながらのこの時代の武将の配置。

武田家は武田としての武将が居る様だが、上杉家には上杉謙信を筆頭に上杉景勝や直江兼続、前田慶次など時代を超えて上杉に関わりのある者が配下として居る様だ。



さて、この時代の上杉謙信は何を目的として行動して居るのだろうか。


山内上杉は関東管領を上杉謙信に譲らずに死んだと思われる。


今は武田との戦でそれどころではないだろうが、関東管領じゃなければ関東に進出する気がないのか?


進出する気がないのなら龍の味方としてなり得るのか?



上杉家と同盟し、武田を共同で攻めれば楽に武田に勝てそうなのだが問題はその後にある。


現時点で武田と上杉は良い勝負出来ているなら、仮に武田の土地を三國家と上杉家で半々に取れば、上杉家はもっと強力になるだろう。


そう考えると迂闊に武田家を攻めると言う選択肢を取れない。


今は武田vs上杉のパワーバランスを崩したくないのだ。



そう悶々と考えて居る日々を過ごしていると、古河御所から伝令が龍の元へやって来た。


『三國様…我が殿、足利晴氏が会いたいと申しております』



『ん、麿が? 分かった、あいつは城を出ないだろうから近いし俺から会いに行くよ』



古河公方を配下にしたとは思って居ないが、実質 配下になった様なものだが、いつまでも晴氏は自分が関東のトップだと思って居る。


鬱陶しいと思いつつも なんだかんだ笑える男だと思い、ついつい会いに行ってしまうのだが。






『よぅ、人を呼び出してなんか用か』



『ソチから来てくれたでおじゃるか』



『麿が関宿城に来た事ねぇやんけ〜』



『はて?そうだったかの?』


このトボけ大王めと思ったが、鼻で笑うだけにしといた。



『…で、今日の用事はなんだ?』



『ソチは麿の力をほぼ手に入れたというのに、何故にボケッと関宿に篭っておるのじゃ?』



『ボケっとってなんじゃーい!…あれこれ忙しんだけども、もうすぐ田植えが終わるからなぁ』



『そうでおじゃるか、なら上野を平定するが良いぞ』



『簡単に言うなよ、武田を攻めるにしても負けはないけど間接的に上杉に力を貸して良いのか悩んでるのさ』



『それがどうしたでおじゃる?』



『どうしたってか…上杉が武田に勝ったら 上杉に もっと力が付いてしまうしなぁ』



『ソチが武田に勝てば良いではないのか?』


まぁ そういう考え方もある。

武田と上杉が正面から戦っている間にハイエナの様に武田の領地を荒らす感じか。


しかしそれをやると次は上杉がウチの相手となる可能性が高い。



『まぁ、ずっと味方のまま終わる勢力なんかないわな』



『武田はソチ達を裏切って攻め滅ぼしたのだろう?なら やり返したって誰も何も言えないでおじゃる』



『うんまぁ…そもそもの発端は麿の上野侵攻なんだけどな』



『麿は正面から堂々と征伐しただけでおじゃるよ』



言われてみれば、麿…古河公方の軍はそうかも知れない。

アホとは言え、正面から山内上杉を攻め、扇ヶ谷上杉を切り崩した。



『麿は…そうだな、戦は下手だが正面からだったかもな…武田と連絡を取り合って居た様だが』



『麿はそんな事はしていないぞよ、外交も侵攻も家臣に任せていたのでな。…麿は正面から堂々と戦うのが好きなのじゃ、頭を使うのは嫌じゃ』



『あぁ…うん…麿は頭脳戦が苦手なのは分かるわ』


たまに核心を付いて来るが、基本的に麿は自由に生きるのが好きなのだろう。



『うむ。龍よ、はよう麿を鎌倉に帰らせてくれりゃんせ』



(くれりゃんせ…どこの誰の言葉だそれ)


狙っているのか素なのか分からないが、唐突にやってくる麿のネタは龍の笑いのツボにピッタリハマる。



『麿は本当に面白い奴だよな』



『もっと褒めて良いのだぞ?麿は偉いのじゃ』



これで麿が美少女なら本当に100点なんだけどなぁと

龍は目の前のオッサンを見て溜息を吐きつつ笑っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ