万物流転2
城内に入ると 控えの間で待つように言われ
佐助は ひとまず幸村の元へ向かって行った。
控えの間で待つ間 ふと自分のステータスを確認するとレベルが上がっている事に気が付いた。
ー あぁ 戦闘でのみレベルが上がるんだろなぁ フミさんらがレベルが低かったのは そのせいか…
・ステータス
名前…三國龍
職業…冒険者
Lv…5
武力…29
統率…19
知力…21
魔力…18
体力…22
速さ…24
幸運…26
特技一覧…
◯武術…逃走1 木刀術1 剣術1 素手4
◯魔術…炎術1 雷術1 回復術1
◯争術…なし
◯一般…瞑想2 建築の心得2 栄養学1
◯固定特技…メニュー ??? ???
ー 冒険者ってのは統率と魔力以外が高くなるような職業なのか? あと地味に特技も上がってる…アレ?魔術も覚えてる?
あとで試してみよう。
メニューを閉じ 10分程待っていると
佐助に声を掛けられ 幸村の部屋へと案内された。
『こちらが 龍さんです』
『あぁ どうも 三國龍です』
『僕は 真田信繁と申します』
幸村の顔を見ると ニコニコとした笑顔で こちらを見ている
歳は佐助より少し上だろうか
だが いかにも童顔と言った感じだ
身長は 佐助も幸村も160センチ程度だろう
ーこんなニコニコした可愛らしい少年が家康に突撃して日本一の兵と言われる真田幸村?
分からんもんだなぁ…
『龍さんは蝦夷地から来たとの事ですが こちらには何の用で?』
『えぇ まぁ なんと言うか…成り行きで来てます』
『成り行き?』
成り行きと答えてみたものの返答に失敗したかな とは思った
しかし日本を統一する為に来た と言えば警戒されるに違いない。
それよりはマシだろう。
『そうですか…ところで 武神のスキルを身に付けてる様に見える程 体術が得意だとか?』
『武神? あぁ それは たまたま上手く行っただけですね』
『たまたま で三回も上手く行くと?』
どう答えようか悩んで居ると
幸村が 不意に切り出した。
『…正直に答えていただきたい。龍さんは違う世界から来てますね?』
『!?』
(何を根拠にそれを!)
『実は言うと 前に一度 異世界から来た人を見たことがあるのです その方は羽柴家の家臣でした』
『…羽柴家?』
『はい 黒田官兵衛と名乗っておりました』
『羽柴とは織田家の家臣の?』
『いえいえ 摂津の大名 大阪城の羽柴秀吉です』
ーoh… なにか おかしな気がする勘の意味が 少し分かって来た…
『柴田勝家と明智光秀はどこの領地を?』
『柴田家は越前 明智家は丹波の国ですね』
『…織田家とは関係なく?』
『え? 織田家とは…同盟してる可能性はあるかも知れないですが…主従の関係はないはずですよ』
ー 分かった これアレだ 史実じゃない
ゲームで言う所の仮想シナリオだ…
これは歴史を知ってても 全然関係ない
ヤバいな…
史実と言う名の未来から来た人間のアドバンテージは
ガラスが割れる様に音を立てて崩れ去って行ったのであった。




