第七話 異世界転生 Vol.1 ~死からの復活~
さて、今回はセイイチではない目線から書いた回になります。あとあと二人は…おっとここからは言えませんw。
それは、とても清々しい朝のことだった。
通学途中に私は、大型トラックにはねられた。
「舞ッ!舞ッ!」と私の名前を呼ぶ友達の声が聞こえたが、反応もできず、私の意識は暗闇のなかへと消えていった・・・。
・・・・・・
目が覚めた。ここはどこかと思い、周囲を見渡す。周囲には、不気味な人形らしきものが飾られていた。
「やっと目覚めたか」
ふと耳にそんな声が聞こえる。柔らかくて、でも芯のある綺麗な声。やっと目のピントが合い、今の声を発した人物を見ることができた。その人物は、髪が長く、かわいい女性だった。
「大丈夫か?」
という彼女の声に、私は「はい」と返事を返した。
「あたいはトータだ。あんたは?」
短く自己紹介を済ました彼女、トータさんがそう聞いてきた。
「私は舞。夢咲 舞です。助けていただき、ありがとうございました」
私も手短に自己紹介を済まし、助けてくれたことへの礼を述べた。
すると、
「助けた…か…」
とトータさんは呟いた。
私の表情から私の気持ちを察したのか、トータさんはこう付け加えた。
「どっちかと言うと、あんたがこっちに来た、だな」
私がこっちに?なんの話か理解が追いつかない。頭をフル回転させても、その答えには辿り着けなかった。
今回から登場した夢咲 舞。名前の元ネタわかる人います?多分大阪府や付近の人だったら分かるんじゃないかな?
次回はセイイチ目線です。