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魔王の魔手との決着に魔女妊娠? そして新たなる旅へ!


魔女と合体してエンジェルマッシュ戦に勇者オーマである俺は挑む事になった!

魔女は何故か自分に合わせてくれとせがんでいる……。


「?魔女モード軸合わせ!?つーか、何で俺が魔女に合わせるんだよ?普通、勇者である俺に合わせるだろ?」


「私の方が潜在的な魔力は高いし、今のコウハイ君は左腕の魔手が無くて安定してないからね。だから私に合わせた方がパワーが安定するわよ」


「そ、そんなもんか?それで勝てるのか?お前、調子悪いんじゃないのか?」


「調子なんて関係ないわ!ここで私達が勝つのは当然でしょ!」


「言ったな……ならやってやろーじゃねーか!魔女モード軸合わせ!」


スボーッ!と空中で勇者魔王と魔女は合体した!その姿は、俺の拠点防衛用第三オーマスーツ・ブラックアンボビウムそのものになった。

 ブラックアンボビウム武装装備――。

 近くの敵を始末するビームガン。

 周囲の敵を倒し、爆破しつつ牽制もかけるハイパーバズーカ。

 敵を巻き取り爆破する爆導索。

 基本は三つのリーダーから発する三角形の電磁波で敵を結界内に封じ込め、焼き払うプラズマリーダー

 広範囲の敵を蹴散らすミサイルポッド。

 対人兵器・フラッシュニードル。

 白兵用のハイパビームソード。

 そして虎の子である一撃必殺の威力を誇る、五メートルの砲身の大砲・ギガビームキャノン。


 そのブラックアンボビウムの外見は、両肩に大型の武装コンテナが有り、右に五メートルの砲身の大砲・ギガビームキャノンがその存在を否応無く示す。左側には魔力を貯蔵する魔力タンクがあり、魔力防御シールドを展開させるジェネレータの役割も果たしている。中央にはそれをコントロールするステイマンが存在し、その上部には副パイロットとして魔女が存在する。ズオォォォ……と黒薔薇描かれた出来た巨大な戦艦ともいえるブラックアンボビウムが姿を現した。

 その使い手ステイマンである俺は、両手を広げ、ブラックアンボビウムの存在感を周囲の人々に知らしめる。だが、その黒であるはずの色は赤い。


「?カラーリングが赤くなって各能力が三倍に膨れ上がってる……だと?」


何故か魔女の魔力が上がった事により、ブラックアンボビウム・ブラッドと呼んでいい血の赤のカラーリングになり、ウェポンのパワーなどの性能も三倍に跳ね上がる。これなら高機動力で戦闘出来るな……コイツは凄まじいパワーだぜ!


「……何かよくわからんがこれなら確実に勝てるな。俺の理想を成し遂げる為に必要な魔王の力を取り戻す……ブラックアンボビウム・ブラッドならやれる……やるぞ魔女!」


「合点承知!一気に倒して、ジャスティスシティーの山菜料理をたらふく食べてやるんだから!」


そして死の商人テンパと合体したエンジェルマッシュは言う。


「理想なんて子供しか抱かないわ。勇者はここで死ぬのよオーマどん」


金の翼で大空を羽ばたくキノコ天使と、地上を蠢真紅の黒とも呼べる大型の機動兵器が互いの火力の全てを見せつけるかのように激突した!ズバババッ!ズゴウンッ!ババババッ!と台風で氾濫した川の濁流が民家を流し込むような圧倒的な性能で、マッシュとテンパが合体したエンジェルマッシュを倒した!

エンジェルマッシュの合体解除された為に、金髪巻き髪幼女は地面に転がる。


「パッパッパッ!残念ながらここは撤退ね……魔女から異様な魔力を感じるわ。何かが起こる前に私は消える。この次は必ずオーマちゃんを地獄に落としてあげるわん♪」


そしてテンパはパッパッパッ!という叫び声を上げてどこかに消えた。魔女は攻撃をしようと思ったようだが、決着は今度の機会でいいと思ったらしくこの決戦の最後を見届ける事にしたようだ。そして残されるマッシュは立ち上がり、俺を見据えた。


「まるで戦士のようなソードとシールドだな。ガンマンに白兵戦を仕掛けるなど笑止千万だぜマッシュ」


「うるさい!かかって来いオーマどん!」


「へっ、口だけは達者な野郎だぜ」


キノコソードにキノコシールド。

白兵戦で最終決戦って事か。

別に俺がそれに乗る必要は……あるか。

すると、背後にジャスティス騎士団団長が現れた。

自分の剣を俺に渡す団長は言う。


「勇者が剣を持たないでどうする……必ず返せよ勇者オーマ」


「あぁ、わかってるぜ。このジャスティスソードでマッシュを倒す!」


ジャスティスソード。

正義の剣か。

ジャスティス騎士団の団長らしいな。

ここでこのマッシュ事件の総仕上げと行くか!

片手に銃、片手に剣で俺はマッシュとの一騎打ちに望む。

ハンドガンの乱射をマッシュはキノコシールドで防ぎ、キノコソードで俺のジャスティスソードとぶつかり合う。


『はあああああああ――!』


二人の攻防は最後の激しさを見せ、互いの武器は悲鳴のような音響を周囲に発した。


「やるじゃねーかマッシュ! お前の武具は流石に固いぜ!」


「そっちはもう限界のようね! それだけ剣にヒビが入ってるんだからそろそろ折れるでしょ!? ねぇ! 折れるよねぇ! マッシュ! マッシュ!」


「これは俺の友から借りてる剣だ。この友の魂がこもる剣が折れるわけがねぇさ!」


左腕のサタンの義手を犠牲にして、俺はヒビの入るジャスティスソードをマッシュの左胸に突き刺した! だが、マッシュの核までは届いていないようだ……。


「……残念だったわねぇ! 完全に核に刺さってないなら私の勝ち――!」


「いや、俺の勝ちだ」


バンドガンの弾丸がマッシュに刺さるジャスティスソードの柄に最後の一撃を加え、マッシュの核を貫いた! あっ……と核を貫かれ倒れるマッシュに俺は言う。


「理想なんて子供しか抱かない。だから俺の元に還って来い」


『童貞!』


「童貞は余計だ!」


周囲の女達の叫びに反論し、俺は勝利者として魔王の魔手・マッシュを見据える。。

緑のマッシュルームヘアの少女はか細い声で俺に言う。


「残念ながら私の負けのようだ……魔王の魔手として私は魔王になる他人の身体に寄して生きて来たが、まさか勇者の力を持つ者と同化するとは思わなかった。その歪んだ矛盾が私の自我を外の世界で生きたいと思わせるようになり、私はマッシュとして世の中に出た。これまでの数ヶ月は楽しかったよ。そして、宿主であるオーマどんに負けて良かったとも思う。私の宿主としては十分だ。心は未熟だが、成長の余地は十分にある。そして、ただ人を助けずに殺す時は容赦無く殺す所が気に入っている……世の中には死ななければ世界に罪悪をもたらすだけの存在がいるからね……」


「そうだな。最後に聞いておこう。魔女が体調不良を起した原因は何だ?」


「魔女の謎の体調不良を引き起こしたのも勇者と魔王の力を同時に持つ特異点が存在する事による因果律の変化。この変化は明らかに世界全体に影響をもたらすモノ……それを私はお前の左腕として見守ってやるさ。さぁ、元に戻るとするかな……」


そして、マッシュは俺の左腕に魔王の魔手として戻った。

これにより魔王の力を取り戻し、勇者魔王オーマに戻る事ができたぜ!

そして、勝利の余韻に浸ろうとすると水色ツインテールのポテチ大好き盗賊ニートは、この決戦の最後の最後に現れた。

スク水からはみでる超巨乳を揺らし、長い白髪の陰気な女を連れて来た。


「賢者ショウセツ……」


全世界の賢者である賢者ショウセツは最後にニートに連れて来られたんだ。


「ニート……よくあのショウセツを捕まえたな。やるじゃねーか」


「まぁ、ショウセツもポテチが好きなようだからね。罠を仕掛けておいたら引っかかったの!」


「ポテチの罠……そんなアホな罠で賢者ショウセツが捕まえられるのか……」


そして俺はその賢者から苦言を言われた。


「お前がこのまま現代兵器で戦い続けれはその武器の数々はやがてコピーされ、果てしない死が蔓延する世界になるだろう。現代と違い、魔法というものが使えるこの異世界において話し合いというものは存在しない。領土を取るか取られるか。相手を殺すか殺さないかしかない。元々特殊な力を持った存在が新しい力を手にするだけでそれは悪魔の力となるの。だからこの世界の特異点になる貴方には死んでもらうのがいいのかもしれない。勇者と魔王の力を持つ者はやはり因果律さえ変えてしまうから……」


「……ならばここで俺を殺すかショウセツ? いやコユキ。まぁ名などどうでもいいか。俺の目的はあくまでこの勇者魔王の力を持って現代に帰還し、覇王として世界の頂点に立ちつつ色々な土地へ行き楽しい何かを見つける事だ。ワープゲートさえ見つければこの異世界に居続ける理由は無いさ」


「次元を超えるワープゲートはラルク大陸全土に散らばるラルクボールを集めれば生み出す事が出来るわ。そのラルクボールを全て集めてワープゲートを開いたら二度とこの世界には戻って来ないで……貴方は剣と魔法で安定していた世界に兵器という大量虐殺するモノを世界の人間に知らしめてしまった罪は重い。貴方が消えたら私は兵器に関する全ての情報をこの異世界から消すわ。だから早くラルクボールを探し出す事ね……」


「ここで殺さなくていいのか? 体力も魔力も減ってる今はチャンスだぜ?」


「私は神としてあくまで世界に深く干渉する事なく見守るだけ。だから無意味な殺人はしない。この世界が壊れるような予兆が起これば、誰であろうが容赦無く消すだろうけど……貴方達の顔を見てると、そう簡単にいきそうにもないわね」


俺の背後にいる美少女達は、この神であるショウセツを倒すつもりで構えてやがった。ったく無茶な事をする奴等だぜ。ありがとよみんな!


「勇者魔王オーマ。せいぜい世界の安定線を破壊しない程度に新しい敵を求め続けて暴れるがいいさ……」


そして、ショウセツは寒々しい小雪を散らしながら姿を消した。

そして俺はこれからの目標についてニートに聞く。


「ニート、ラルクボールに関しての情報はあるか?」


「情報は最近、オーマの兵器に関心を持った人間が魔力によって機械化兵器を生み出しているというカラクリ大陸の魔術師が機械と魔力の融合によるサーチシステムで探しているという話を聞いた事があるわ」


「ならば次はカラクリ大陸に向かうのが吉か……」


「うきゃーーーー!」


『!?』


魔女が突然倒れた!

やはり一時的にとはいえ魔女と化していたメスパーとの邂逅で魔女はおかしくなってたのか?


「大丈夫か魔女? 腹が痛いのか?」


「やっぱりお腹が変……もしかして妊娠したかも!」


「に、妊娠しただと!?」


『妊娠!?』


一斉に周囲の美少女達に睨まれた!

あり得んほどの殺意だ!

殺られる……。


「ま、待てみんな! 確かに魔女とは前に身体を重ねた事はあるが入れてはいない! だから妊娠なんてするわけが無い! 俺は童貞だぞ!?

メスパー、団長、ニートはそれぞれ言う。


「身体を重ねたって事は妊娠する可能性があるという事ですわね。殺しますニャーン」


「腕立て百回じゃすまんな。一億回して責任を取れ。この罪は許されぬ罪だぞ! 羨ましい!」


「妊娠したら、ポテチ倍は食べないとダメなのかな? なら妊娠って大変だね。勇者魔王は死にますね!」


周囲の美少女達は俺の言葉など聞こえもしないようだ……マズイことになったぞ……。

どうする? この状況はある意味戦闘より辛いぜ。

悪夢だ……悪夢が再現されてやがるぜ……。


「みんな落ち着け……これには深いワケが……」


すると、赤髪ポニーテールの美少女が颯爽と登場した。


「ちなみに私は妊娠してないわよ?」


「赤髪魔剣士エミリ!? 何故ここに! ってか魔女には子を産む機能は無いんだろメスパー? そうだよな! 今思い出したよ!」


「そうですニャーン。半魔女の私にはありますけど?」


魔女は妊娠するは、いきなり赤髪魔剣士エミリは現れるわで俺は大混乱に陥っていた!

どうやらエミリはテンジゴクシティーの復興がほぼ完成したからここまで駆け付けてくれたらしい。高速移動傘・カサライダーのフルスピードでな。

そんなこんなで妊娠騒動を収めてくれたエミリだったが、今度はエミリ本人が妊娠する! と叫んで暴れていた……何でこうも俺の周りには面倒な女ばかり集まるんだ。散らしてやりたいが散らす体力も無いぜ。奴等の処女を散らす体力もな。

そしてジャスティスキャッスルの一室で寝てる魔女はメスパーと共にいた。


「まさか本当に妊娠ですか。あきれますねぇ……あきれます。はい」


「そんな事を言われても困るわ。今のこの異世界は全てが変革されているんだから。勇者魔王という特異点のおかげでね」


「それを生み出した元凶は貴女でしょう魔女? それにしても貴女は楽でいいですね魔女」


「……どういう事? 何故、私が楽なの? 私は世界で唯一の魔女。勇者魔王オーマの運命に組み込まれた私の新しい苦しみは私にしかわからないわ」


「だからと言って今のように何もせずにいてこれからもずっと助けてもらえるとでも? それで心が通じ合っているとでも?」


「やけに突っかかってくるわけじゃない。発情期かしらメスパーちゃん?」


「やっと少しマジになってくれましたね。そうです、それでも貴女にはまだまだ余裕があります。常に自分が最後には一番という考え方が伝わってきます。勇者魔王オーマは私が生み出した男という事実が貴女を余裕にさせている。この女達では私には勝てない……と」


「……ねぇ? 貴女は何を言いたいのかな? 貴女は……」


「貴女は以外に嫉妬深い」


そして瞳が悪魔に変わる魔女は言葉を発しなくなり、メスパーとの間に異様な緊張感が走る。そしてメスパーは言う。


「妊娠して産んでしまった天使か悪魔かは私達が調べて然るべき処置を取ります。くれぐれも無理をして戦場に来ないように。すでに貴女は勇者魔王オーマとの心臓リンクにより不老不死ではなく、不老不死に近い存在というだけなのだから」


そしてこの女の戦いは終局を迎えた。


「少しはこの半魔女メスパーの力を頼ってニャーン」


そんなこんなで本当に魔女が妊娠した!

勇者魔王の魔力と半魔女の魔力が体内を駆け巡った魔力反応が魔女の体内に新たな生命を宿らせていたようだ。因果律が変化してしまいやがて魔人が生まれるらしい……。


そして盗賊ニートはポテチを買う為にどこかに消え、メスパーは魔女看病を熱心にして出産に備えた。メスパーが看病をするのは半魔女であり、魔女をよく知るからだ。その間俺は、エミリと共にゴミ袋ステルスで身を隠しながら機械王国・カラクリ大陸へ向かっていた。そのカラクリ大陸への国境を越えた後に、魔女が生み出した魔人・ヒメが翼を広げ世界のどこかに消える。現代への帰還がしたい俺の欲望を叶えるワープゲートを知るヒメは願い玉とも呼ばれるラルクボールを先に一つ見つけて暗躍し始めたんだ。


「……まぁ何にせよ、勇者魔王オーマの邪魔をする奴がいるならゴミ袋のように使い倒してやるだけよ! 行くぜ!」


そして勇者魔王である俺は、カラクリ大陸の機械魔法軍との激戦を繰り広げながら、仲間達との冒険を続けて行く事になる――。

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