ディスペナルティからの再度ログイン
「うう、時間が過ぎるのが遅い」
二四時間の間ログインできないとあって、僕は手持無沙汰だった。
何度も寝返りをうちながらゲームのことを思い出して、考えていると気が付いたら眠っていた。
なんだか汗をかいていてどうやら嫌な夢をみたらしいがあまり内容は覚えていない。
それに時間が潰せたからそれでいいかな。
なんて軽く考える。
後は少しでも情報を掴むためにも少しネットで何かを探してと……
ということで小一時間ほどネットでそれらしい記事を探してみたがゲーマーたちの暗黙のルール化によりネットであまり詳しいゲームの内容は書かれていなかった。
わかった点というのは基本的なゲームのことがいくつかだ。
まず、ゲームの世界へのログインするときには必ず寝転んだ体勢になるのはログイン後も必ず寝転んだ体勢から始まるので違和感をなくすという意味あいがある。
そして逆もいえるため、ログアウト時も寝転んだ体勢でしかできないし、これも重要なところで宿屋など特定の部屋のベッドの上でのみ可能というものだ。
これはかなり重要なところで次にあったのがクリエイティブオンラインの一日は二四時間ではなく二一時間であるということだ。
これは完全に同じにしてしまうと、ずっと同じ時間にしかログインできない人がいる可能性もあるのでそういう人への配慮的な感じだ。
そして関心したものもあった。
それは現在問題になっていた長時間ログインをしすぎて餓死するという人間をなくすというもので具体的にいうと、一定時間で間隔をあまりあけずにログインをしていると勝手にゲーム内での体が弱体化をして、弱体化を確認してログアウトすると一時間はログインできなくなったり、その弱体化を受けてそれでもログアウトしないようなら強制的にログアウトさせられるというものだった。
実はこれのおかげで現在のところゲームのやりすぎて死亡的なものがないのはすごいことなので是非その機能を他のゲームにとも思う。
僕みたいな廃人プレイヤーのためにも……
そして気付くとすでに強制ログアウトから二四時間過ぎていたので、僕はログインすることにした。
先ほどの手順で今度は自分のプレイヤー登録をしなくていいのですぐにクリエイティブオンラインの世界へダイブしていった。
感覚がふわりと仮想世界の方に適応するのを感じて僕はゆっくりと目を開けたところで目の前でスヤスヤと寝息を立てているレイラさんの方が視界に入る。
何故ここで寝ているのだろうか?
そんな素朴な疑問を感じながらも僕はそのレイラさんをとりあえずベッドから落とした。
鬼畜と言わないでね、これはレイラさんの口元がすごくニヤニヤしているからついだよつい……
そんなことを考えながも僕は素早くそのベッドから出てレイラさんから距離をおいた。