ノスタイルの街を救え②
すみません、更新のペース落とすかもしれません。
ペースは二日に一話は最低でもあげますのですみませんがご了承願います。
ノスタイルの街。
その外観は内側にいるものからすれば頑丈の一言で、外側にいるものからすれば要塞と呼べるほどの外壁に囲まれていて、先程帰されたことからもわかることだが、入口にあたる場所には兵士が何人か常駐している。
外から崩すにはかなり骨がおれる仕様になっていた。
「やるのはいいけど、これはどうするの?」
表情にあんまり変化はないけれど、やれやれといった様子でエリンが最もなことを言って頭を悩ませた。
「ここのー、外壁を登るのは物理的にいって、できたとしても……
すぐに気づかれて終わりだよね」
「そうですね。
それにこの場所のことを言ってしまうと、私たちは既に知られているのですから、あんまりこの場所にずっといるというわけにもいきません。
中に入れば手はあるといえばあるのですが……」
「でも、それは中に入れたらの話しで、それさえできそうにないんだから、私は今の状況じゃ無理だと思うけど……」
そしてみんなで悩むこと数分。
そろそろ頭が痛くなってきた頃にシズエがボソッと口を開いた。
「うんー……
抜け道みたいなのがあったらいんだけどね」
あ……
そういえば、あれがあるんだった。
そう僕はこの言葉を聞いてやっと思い出していた。
先程あった心力についてのことや、ノスタイルの街の現状などを聞いて忘れていたことだけれど、あったんだった一つだけだけれど知っている抜け道を。
「あの、抜け道あるかもしれません」
そうしてその言葉を口にして視線が集まり、驚くみんなを連れてあの小屋にやってきた。
「ほんとにこんな古びた小屋の中に抜け道があるんですか?」
流石に半信半疑のエリンは小屋についても微妙な感じだったけれど、小屋の床板を外したところ下に続くはしごを見つけて、驚いていた。
「それじゃ、行きましょうか」
ミレーネちゃんとはここで別れて、順番はシズエ強い要望から、シズエが最初次が僕が、そして次にレイラさんが降りて、最後はエリンが続くという形になった。
本当は僕が一番先頭で降りると言っていたのだけれど、狙われているからという理由で最初に行くのはシズエが許してくれなかった。
でも、なんというか拍子抜けしたことだけれど、誰かが待ち伏せているようなことは全くなくて、その抜け道の中を歩いていた。
「でも、ここを抜けてそこからどうしますか?」
そしてそんな時にエリンがそう言ったところで前を歩いていた僕とシズエは歩みをとめたけれど、レイラさんは、前に進みながら一言
「使いたくないけどつてならあります。
なのでついてきてください」
そう口にして黙々と歩いて行く。
これは何も聞いてはいけないことなのかもしれない。
僕はそう感じて同じようにレイラさんの後を追った。
何かこの街にはあるんじゃないのか?
そんなことを心の中で不安に思いながら、僕はただ前に進んだ。
だって今はそれしかできないのだから。