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何かに巻き込まれる予感

少し休憩をとり再度ログインする。

慣れた感じでログインすると部屋にはまだレイラさんしかいない。

どうやらまだ他の二人はログインしていないようだ。

その一人だけいるレイラさんはというと、一つだけあった宿の窓から外を見ていた。

外は既に夕方になりつつある。

「何か見えますか?」

なので後ろからそう声をかけると、レイラさんはこちらを向こうともせずに外の方に手を伸ばしてからため息をついた。

どうやら聞こえてないようだ。

その珍しい行動に僕は若干首をかしげた。

そういつものレイラさんであれば、僕が声をかければ嬉しそうに返事を返してきたのに、今では完全に上の空だった。

だけどおかしいなと思いつつも、レイラさんはこのゲーム世界の住人であるので、この世界で何か悩みとかがあるのも普通なので、それとなく僕も同じようにレイラさんの横に立った。

「マヤ様!」

そこまできてようやく気づいたのか、驚いたような声をあげたレイラさんはたたらをふんで後ろにこけそうになる。

「わっ……

どうかしたの?」

慌ててレイラさんの体を支える。

「あ、ごめんなさい、マヤ様」

すると慌ててレイラさんは起き上がった。

「大丈夫ですか?」

「はい、私は大丈夫ですけど。

すみません、助けていただいて……」

「うーん、それはいいんだけど、何かあったの?」

それは上の空で外を見ていたレイラさんを心配しての言葉だったけれど、そのレイラさんは見られていたのが恥ずかしかったのか、手をパタパタと振ると、

「あ、いえ、何にもないです」

そう言った。

それにしても、なんでレイラさんは僕と話しをするときだけあんなに緊張していることが多いのだろうか?

別に僕は、前の王女様というわけではないのに……

そんなことを思っていると、後からログインしてきたエリンとシズエが、こちらに寄ってきた。

「どうしたのー?

何かあるのー?」

だけどそう言ってシズエとエリンが窓に近づいたとき、異変が起こった。

なんの警告もなく、弓矢が飛んできたのだ。

「避けて」

エリンがそう言いながら全員で伏せる。

本当に何が起きたのかわからない。

だけど僕は感じていた何かが起こると……

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