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初めての二人は?

一方その頃レイラとエリンはというと、その二人といっても主にマヤが悲鳴を上げて走り去って行ったのを呆気にとられて見ていると、あっとゆうまにはぐれてしまった。

でもそれも仕方ないと思ったのはあの二人が踏んだものを見たときだった。

そこには恍惚な表情をした、いい方で言うとぽっちゃりな……

いやここは悪く言っておくとデブな人が陣取って寝転んでいた。

かなりいい笑顔で失神しているので正直に言うと気持ち悪い。

「あれ?

この人ってもしかしてエイングさん?」

「知り合いなの、レイラ?」

「うん、知り合いたくない部類の人だけどね」

「えっと、どういう人か説明もらっていい?」

「うん、えっとこの人は完全に変態で、私よりもひどいМの人で……

女性に踏まれればどんな人に踏まれてもいいって考えている人だよ」

「そうなんだ……」

「うん、だから無視して先に進むのが一番だと思うけれど」

そうして二人で先に進む。

だけどここで問題は発生していた。

それはあの楽しそうに冒険をしている二人がいないと、この二人ではあまり会話がなりたたないせいだった。

どうしよう?

エリンの方をチラチラと見ながら何かを言おうとするのだけど、その内容が思いつかない。

何かいい内容がないだろうか?

そう考えるが、内容がなかなかでてこない。

そう思っているとこちらを向いていたエリンから声がかかる。

「あの、レイラもМだと思うんですけど、さっきの人と何が違うんですか?」

何を聞かれるのかとか、どんな話になるのか、などと考えたけれどその聞かれた内容がそこを聞かれるんだというものではあったけれど、私としては話すきっかけをもらえただけでよかった。

というのも一応私の方が年齢的に先輩なので何か話しをしないとと思っていたのだけれど、それはエリンの方から話しを振ってくれることでなんとかなった。

それにあの時はマヤのことに対して怒ってしまって決闘になって剣を交えて思ったがそんなに悪い人ではなかった。

だって私と剣を交えたときに楽しそうにしていたから……

なのでここで最初のわだかまりを解いて更に仲良くなろうと思っていたのでこういう質問などはしてくれて嬉しかった。

「それはね。

私はマヤ様限定でドМなのに対して、あの寝ていた人は誰に対してもМなの。

だから私と違ってあの屑は節操なしの変態なの。

だけど私は普段は常識ある人だけど、ある人限定でドМになるのよ。

だからあんなみさかいなしと一緒にさると困ります!」

なのでそう自信満々で言うと、エリンは若干引きながらも笑顔で

「それはすごいね」

と言ってくれたので私は満足だった。

その後はこのゲームでのこれまで行った街などの話しをして目的の出口に向かって歩いた。

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