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初めての共闘作業

本当に更新遅れて申し訳ありません。

今日から更新をなるべくしていく予定なのでよければ読んでいただけるとありがたいです。

そして剣を強く握りしめたけれど、今の状況が何か変わることないのでどうしようかとまずは木のお化けを観察する。

そうもしかするとこの包囲を抜け出せる方法があるのかもしれないからだ。

まずこの木のお化けは、その姿はこの名前の通り根っこやツタが触手のようになっていて、長さはかなり長いというわけではないけれどでも人を縛り上げるくらいの長さはあるのであれには捕まりたくない。

すると今度は本体の方を見てみる。

本体は本当に木に目と口と鼻が穴をあけて作っているような感じでこれは完全にお化けのようになっている。

そして次に足回りを確認したところで気づいた。

こいつら遅い……

触手を見ていたせいで気づかなかったことだけれど、この木のお化けの進んでくるスピードはモンスターの中で一番遅いものなのか、本当に進みが遅い。

ま、その進みの遅さをあの触手でカバーしているのでなんともいえないのだけれど。

でも、ここまで情報があれば十分だった。

そう、簡単にいってしまえばあの触手さえ逃れることができれば、それだけでここを突破できるということになる。

ということはあの触手の攻撃パターンさえ読めればなんとかなるということだ。

なので触手を見つめる。

それに対して触手はヌルヌルと動いている。

ヌルヌルヌルヌルヌルヌルヌルヌルヌルヌル……

「にゃーーー」

触手の動きが気持ち悪すぎて僕は変な奇声を上げると僕は剣を握りしめて前に踏み出した。

剣先を下段に構えて右手を突き出す。

そして下げていた剣の手を放すとその柄頭を思いっきり蹴った。

まっすぐに飛んでいく剣を見ながら右手に意識を集中させる。

「水よ、球となりて敵を撃て、ウォーターボール」

そして水の球を剣を包むようにして作ると、剣と同じ速さで飛ばす。

こうすることで触手に阻まれて動きが遅くなるはずの飛ばした剣が水に包まれているので触手は水に先に触れることによって動きが遅くなり、剣に届くことはなくてその剣は水の球が弾けて正面にいた木のお化けに刺さる。

そしてそれに詰めていた僕はそのまま刺さった剣の柄頭をとび蹴りを叩き込んで深々と押し込む。

そして左右にいた木のお化けから触手が飛んでくるが、それを左右に水の球を出現させてそれを回転斬りをしてその水の球を潰して水しぶきを飛ばして触手たちに当てる。

それで触手の動きが遅くなるということはないが、触手に触れていない水しぶきはすべて木のお化けに当たるので、水しぶきが光の屈折を行ってそれが目くらましになって、簡単に回避をできるようになる。

ここからは時間との勝負になる。

そう考えながら僕は近くにあった本当の木に剣を突き刺し、更にそこで蹴りを打ち込もうとしたけれど

「マヤ!」

後ろのシズエからその声が聞こえて、慌ててその場を後にすると自分が刺した剣と同じ位置にシズエの大剣が刺さり……

というよりもシズエのステータスが高いせいか、そのまま大剣は木をへし折って木を倒した。

それも狙い通りの位置である木のお化けの一部に向かって。

それを確認したシズエはその動けない木のお化けの方に向かって走りぬけて、僕はなんとか回収できる位置に落ちていた両方の剣を手に取ってシズエと合流するようにして少し走る。

そしてなんとなく二人で顔を見合わせて笑ったあとで、シズエが僕に抱き着いてきて

「マヤ助けてくれてありがとう」

「え、あれは、助けたっていうのかな……」

「そうだよ、ありがとう」

「うん……」

楽しそうに抱き着いてくるシズエを感じながら僕は、この謎のノリについていけないなって考えるばかりだった。

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