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シュトレイヌの街で新しい出会いを

そうしてレイラさんの荷物の中に入っていた今着ているものよりも地味な服ということでそれを着込み、宿から出る。

すると僕の方に少し注目が集まるがでもそれはすぐに収まる。

それもこれもこの街の雰囲気が賑やかなおかげだろう。

まずはどこに行こうかな。

うーん、やっぱり人が多いところかな?

ということで人の波にのまれて街の中心あたりにまでやってきた。

そこでは一週間記念ということでたくさんの人が集まっている。

「すごい……」

そんな間の抜けたことしか言えないくらいにすごい。

まず目に入ってきたのは屋台と街の中心に作られた特設ステージだろう。

このゲームの衣装と思われる、ファンタジーな衣装に身を包んだ女性たちが特設ステージでダンスと歌を披露していた。

そして屋台からはいい匂いが漂ってきていて口の中によだれがたまるような感じがする。

そんなキラキラとしたものに目を奪われながらも実は隣についてきていたレイラさんと近くにあった野外テーブルに座った。

「本当にこの街全てでお祭りみたいですね」

「うん、熱気がすごいね」

そんな会話を耳元に口をもっていって行うくらい周りの喧騒がものすごい。

その後は周りの会話を聞きながらも結局は熱気にあてられた僕はレイラさんと連れ立って宿に戻ってきた。

「一度ログアウトするね」

そして部屋に入るとそうレイラさんに言って、頷くのを確認するとベッドに寝転んでメニュー画面からログアウトボタンを押して目をつぶる。

「ログアウト正常に確認しました」

という機械音声が聞こえて体がふっと浮いた感じがしてすぐにまた感触が戻ってくる。

これはまさに夢でどこかから飛び降りてこう、体がガタタタンとなったときのようだ。

これは慣れるまでに時間がかかりそうだ。

そんなことを思いつつも、少し疲れたのでお風呂からのベッドにインというコンビネーションで眠っていた。


目を覚ますと日付が変わるか変わらないくらいの時間になっている。

うーん……

もう人もそれなりに少なくなっているはずだから行っても大丈夫だよね。

ログインしよう。

そう決めた僕は早速外していたダイブギアを頭にかぶってゲームを起動した。

慣れた感じにログインすると枕の感触が頭にした。

あれ?

確か寝たときはそんなものなかったような?

そう思いつつ目を開けるとそこには綺麗な寝顔をしたレイラさんがいた。

「わ……

膝枕か」

その綺麗さに驚きながらもすぐに気を落ちつかせるとなんでこんなことになっているのだろうかと考えてたぶんレイラさんの変な気遣いだろうと思う。

といってもこのままここでずーっと膝枕を堪能……

膝枕されているわけにもいかないので起こさないようにして膝枕から抜け出すと音を立てないようにして部屋から出た。

その後もあまり音を立てないようにして宿屋の外に出るとまだいろいろな場所で集まって話しているのを見かける。

さすがに夜になると街の中心部はかなり盛り上がっているが、この宿屋はそこからは少し離れているのでそれなりに喧騒は聞こえるが、それでもレイラさんと中心にいたときのように耳元に口を近づけないと声が聞こえないというくらいのうるささではなかった。

そんな祭りの少し遠くにいる黄昏た人みたいに感じになっていた僕は、周りに人もいなかったのでなんとなく鼻歌を歌う。

うん……

テンションおかしいななどと考えていた時だった。

「あのー?

楽しそうですね」

そう言いながら同じ年くらいの女性が話しかけてきたのは……

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