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リベンジできたはず

ということで最短距離にて次の街に向かうことにしようと思う。

なんで最短距離にて次の街に向かうのかというと、それはこのゲームが始まってもう一週間もたっているのだ。

そうなったら最初の頃から初めている人たちは既にそれなりに物語を進めているだろう。

そうなったらはやめにこれから活動する拠点を決めないといけない。

となると最短で向かった方がいいのだ。

ということで最短距離となるのはあの最初にゲームオーバーになった森なのでその前にまでやってきた。

ちなみに荷物は先程の件からわかるようにそれなりに小さなものになっている。

これで森の中に突入することが可能だろう。

よし二人で行きますか。

そうして中に入って行くと前と同じように草木の匂いが鼻にくる。

それを感じてリアルと一瞬わからなくなりそうだけど、腰にさげている剣がここが仮想世界だというのを伝えてくれているみたいだ。

「あ、そういえば」

「どうしたの?」

「どうしましょうか?」

「うん?

普通に進んで行けばいいと思いますけど」

「いえ、それはわかってます。

そういうのではなくてですね。

進む時の連携の話しをしたいのです。

例えば前後に並んで進むとか、横に並んで進むとかそういうのを決めたいんだよ」

「なるほどですね。

それでは横に並んで行くという形にしましょうか」

「わかった」

ということで横に並んでそれぞれ警戒して森の奥に進んでいく。

それにしても少し歩幅を大きくして歩かないとレイラさんの隣を同じペースで歩けないとは、僕男なのになんだかな……

そんなことを思いながら必死に歩幅をあわせながら隣を歩いていると、急に腕を掴まれた。

痛い……

そう感じて腕を掴んできたレイラさんの方を見るとそこには真剣な表情をして今まさに腰にさげていた小太刀の片方を抜刀している。

もしかして敵がきている?

慌てて周りに何かいないのかを探る。

これは気配を読むというものではなくて、今感じている状況に対して異物が混じっていないのかを感じるという行為だ。

そう今回で言えば、草木を倒す音や草木に混じる他の匂いを感じることでその敵を感じとることができる。

そうして意識を周りに集中した結果。

どうやら敵は二体いるらしい。

それに匂いから獣……

足音が四足なのでウルフだと思われる。

ウルフはこちらに気づいてはいないような足取りなので、ここはどうするかをレイラさんと話すことにする。

「(レイラさん、どうしましょうか?)」

「(えっと、それはマヤ様が決めていただければと思うんですけど)」

「(それじゃ、個々で撃破ってことでいいですか?)」

「(わかりました。

それでは一体はお任せください)」

「(うん)」

それに頷くと僕はまず剣を抜刀してその二体がいる方向に突っ込んだ。

まずはこれかな。

音と共にウルフは気づくが、それに構わずに横斬りを振るう。

一体にカスリ傷を負わせて注意をひいたところでバックステップにてすぐに距離をとる。

すぐに二体にて連携で襲ってこようとするのを片方をウルフの後ろからレイラさんが斬りつける。

それを確認しながら向かってくるウルフに対して逆に前に出る。

攻撃パターンは既に見切っていたので、ここは前に出てそして右手に剣を持った体勢で左手で噛み付こうとしてる顎を下からアッパーを繰り出す。

「キャウン」

下から殴られたウルフはそう声をあげて後ろに飛んでいくがそれを逃がすのは得策ではない。

四足歩行という機動性と相手を呼ぶという能力を考えればここは速攻で倒してしまうのが最善なので、更に前に突っ込むとウルフを斬り上げにて更に上に上げて地面に足をつかないようにした僕は意識を集中する。

ここだ。

”連撃斬撃八連”

そう心の中で言いながらその攻撃を放つ。

これはとあるゲームに出てくる技で、縦や横などの連撃の斬撃を振るうというもので全ての攻撃を五秒以内に振るうというものなので高速の連撃だと思われる。

それを僕はウルフが地面につく前に全て振るったところでウルフは力なく地面に横たわった。

どうやら倒せたいようだ。

そう思っているとレイラさんも戦闘を終えたようでそこにはモザイクをかけないと見せられないようなグロイメッタ斬りされたウルフの死体があった。

うわ容赦ないなー。

まぁ、でもリベンジできたかな?

そう思いつつその二刀流の小太刀女性を見た。

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