4話 講義とバイトと災厄の出会い
俺は今日西区の教会特区に有るとある民家にて錬金術の抗議を受けていた
勿論講師はクオン導師である
「まず回復魔法とは何か」
「魔法ですか」
「まぜ傷が治るのか答えてみよ」
「ええと・・・・」
「体の中には傷を癒す・・・・元に戻そうとするエネルギーがあり、魔法はそのエネルギーに働きかけその癒しのエネルギーを増幅し傷を癒す・・・
ここまでに質問は」
「では俺の体に起こった事はなんですか」
「それはこの自然界には、体の内部に働きかけ色々な作用を促す薬草・鉱石
等が有る、例えばこのヨモギ草やニンニクなどが有る」
「はい」
「このヨモギ草はこのままであれば血止めに使われる」
この草がですか」
「さよう、このヨモギ草にニンニクやその他の草花を合わせ、体内に有る
傷を癒すエネルギーに働きかけさせたのだ、そのため君の体は魔法にかかった時のように、傷が治ったのだよ」
「その薬俺にも作ることできますか」
「誰でも作る事はできる・・・知識が有れば」
「ぜひ作らしてください」
こんな感じでその日にメール版に支持された場所に行き錬金術の抗議を受ける毎日だった
「なんか最近大ちゃん元気いいね」
楓の家の酒場でバイト中にそんな会話をしていた
因みに今日は騎士見習いの見回りの仕事は休みである、したがって錬金術の抗議も休みである
「ああ何だか新しい世界が見えて来た・・・てね」
夜の仕込みをしながら楓が話しかけてくる
「新しいことって」
「別にいいだろう・・・何でもそれよりホラ鶏肉焦げてるぞ」
「うあっヤバ」
「今日のお前の賄決定だね」
「もー大ちゃんも食べてよね」
「仕方ないなあ、あと足りなくなった鶏肉仕入れて来るからあとたのむぞ」
「わかった」
「あと焦がすなよ」
おれは市場に鶏肉を仕入れに行く
「なあ楓」
「なに父さん」
「大はお前の事娶る気有るかな」
二人のやり取りを側で見ていたこの酒場のマスターの紅葉 茂樹が店の奥から酒樽を抱えながら聞いてくる
「バッ、バッカじぁ無いの誰が大助なんか・・・・」
俯いていく楓
「ちぃーとは素直になったら同だ、俺が母ちゃんを口説いた時は俺の心の思いをぶつけたもんだ」
「それで50回口説いて物にしたっと言いたいんでしょ・・・ほらあと10個樽を運んで」
「だんだん死んだ母ちゃんに似て来るな」
「と地下の倉庫に消えていく親父さん
その姿を眺めながら溜息を吐く
「大ちゃんは私の事どう思っているのかな」
俺は市場に行き鶏肉を買い集め、ついでに薬草を見て回る
クオン導師や錬金術師が作る回復薬、別名はこの市場には出回らない、教会が異端指定を出しているからだ
ポーションが欲しければ闇市で探すしかないそうだ(クオン導師談)
いろいろな薬草を見て回っていると今年見習い騎士になった貴族出身の女の子が見回りをしていた
名は・・・覚えていない
あっ目が合った、ヤバこっちに来るようだ
「ご機嫌いかがかしら、万年騎士見習いの島 大助様」
優雅に嫌味たらしく俺に話し掛けて来た 誰だ?