3話 メール版
ローブの男は名前をクオンと名乗った
そして石のような物で出来た薄っぺらい板を渡して来た
「そいつを大事に持って居ろ」
といって人混みに消えて行った
その日から三日が過ぎたある日
その薄っぺらい板が震えだした
俺は驚いてその薄っぺらい板を見て観ると
文字が浮かんできた
「今、周りには誰も居ないか、
深夜にて北区の城門前にて待って居ろ」
俺がその文字を確認すると文字が消えて行った
深夜に成り俺は北区に自然を装い名がな向かっていった
騎士見習いは夜の町の巡回が有り、今夜は北区に持ち場を変えて貰い
教会の連中に怪しまれ無い様に行動したのだ
「よう」
城門前に着くとクオンさんが商人風の格好で立って居た
「騎士団の格好で来たのか、まあいい着いて来い」
ついていくとスラム街に有る長屋の一部屋に入って行く
部屋に入るとクオンさんはベットを退かし始めた
どうやら地下室が有るようだ
地下室にはいろいろな物があった
「お前の事を少し調べさせて貰った」
「そうですか」
「先ずはこのペンダントに付いた呪いを解読して貰おうか」
クオンさんがペンダントを渡してくる
「このペンダントには不眠の呪いが掛かって要るようですが、」
「ほう分かるのか、流石だな」
「合格ですか」
「ふん まあいいだろう」
「では早速」
「まあ待て、今日はこのままいつもどうりに過ごせ」
「そんなあ」
「教会の連中には見つかりたくはなかろう」
「ええ」
「連絡はそのメール版で行う」
「メール版」
「ココに来るように指示を出した奴の事だ」
「ああコレですか」
俺は懐から薄っぺらい板を取り出す
「ああソレだ、我々錬金術師はそれで連絡をしあう」
「へーコレも錬金術で作ったのですか」
「ああ俺達の仲間に次元を超えて来たやつが居てな、そいつの世界で一般的に使われている技術を真似た物だ」
「一派的にですか」
「ああそれと声も届けられるそうだが、そこまでの物はマダ出来ていない」
「声をですか」
「ははっやっぱりそんな反応をするか」
そんな会話をしながら夜が更けていった