旅立つ娘の背中
――これは『リンネ』へと続く物語――。
「では、おかーさま。いってまいりますっ!」
「行ってしまったわね……」
――そうだな。
「この村も寂しくなるわね」
――若者が二人も旅立ったのだからな。
ここは小さな村。今日、一人の女性が、旅立つ愛娘の背中を見つめていた。
「さて、と。私も頑張らないと」
――もうお前も、この村の一員なのだろう?
「ふふ、その呼び方も懐かしいわね。――あれから15年。もうあの子も、あの頃の私と同じ年なのね」
――娘を溺愛していたお前のことだ、やはり心配なのだな?
「それはもちろん、心配に決まっているじゃない。でも、あの子に入っても聞かないから」
――その点に関しては、お前に似たものだ。
「! なな……! そういうあなただって、十分に子煩悩だったじゃない!」
――! それはないぞ! そう言うお前こそ――
「! そういうあなただって――」
――………………。
「………………」
少しの間、静寂が訪れた。
――こほん。しかし、大丈夫なのか? ○○であるお前の娘なのだぞ、危険はないのか?
「大丈夫よ。そのためにあなたがいるのだから――」
自分の娘を見送った女性は、自宅に歩を進めつつ呟いた。
「――私の娘を○○なんかに、させてたまるもんですかっ!」
簡単な問題ですが登場人物達はいったい何者だったのでしょうか――。
全ては『リンネ』で明らかになります。
お楽しみに。




