元旦那がやってきた
「で?今頃何しにきたのかしら?」
家の中に招き、コーヒーの一杯でもやるかと、席についた。
「もちろん、元鞘に戻りたい話ですよね?」
睨みつけるようにこちらを見た。
「そういうわけじゃない、元気にしているかきになっただけだ。それよりもどうして赤の他人が話しかけてくるんだ。」
「そりゃぁ、元同僚と今からいっぱいやる準備中に訪れたからじゃないかしら?」
そう、一時間後にはリベンジタコパが待っているのだ。
下準備のために材料の買い出しに行ったりしていると、いつの間にか家の前にいたので連れてきた。
「じゃぁ、今日はもうこれで帰っていただけるということで・・・」
勝手にするなと突っ込みたいところだが、今回ばかりは助かっている。
自分ではうまくあしらえる自信がなかった。
そう、あの日の離婚した日から、子供たちの写真が目に入るたびに胸が痛かったのだ。
その胸は今にも張り裂けそうでどうにかなりそうだった。
あの日を後悔した日もある。でもそれ以上に、自分の気分の乱降下が、子供たちに影響を与えるのが怖かった。
よくなってきた気持ちがいつの間にか、あの日に戻ったようだった。
本当に、胸が張り裂けそうだ。
気づけば、二人きりで、タコパの準備に戻っていた。