AI絵師(描写注意)
描写に注意してください
深夜のアパートで、男性が静かな部屋の中、PCの前に座り込んでいた。
画面にはChatGPTのインターフェースが映し出されており、彼は何かを考えながらキーボードを叩いている。
「場面は学校の中庭で……服装は……」
彼は自分の頭の中にあるイメージを言葉に変えようと、思いつくままに指示を続けていく。
中庭には花が咲き誇り、明るい陽射しが降り注いでいる風景を想像しながら、登場人物たちの服装や表情を具体的に描写していく。
男性はPCの前で、ChatGPTが出力したイラストをじっと見つめていた。画面に映し出された絵は、彼の想像していたものとは少し異なっていた。
「えっと……女の子が寝転んでいて……あ、もうちょっと短く。」
彼は指示を出しながら、思わず眉をひそめた。女の子の髪の長さやポーズが、もう少し自然に見えるように修正を求めていた。
男性は再びPCの画面に向かい、イラストの修正を続けた。
「で、風が吹いててスカートが……」
彼は自分の想像を具体的に形にするため、風の流れやスカートの動きを細かく指示しようとした。しかし、次の瞬間、画面に表示されたのは思わぬメッセージだった。
エラー:ガイドラインに違反している可能性があります。
男性はそのメッセージを見て、一瞬戸惑った。
自分の指示が何故問題になるのか理解できず、思わず頭を抱えてしまった。
「え、なんで?ただの風の描写なのに……」
彼は不満を感じながら、指示を再考する必要があると悟った。表現を変え、ガイドラインに反しない方法で再度修正を試みることにした。少し考え込みながら、指示を入力し直す。
男性は再度イラストの修正を試み、思いついたアイデアを打ち込んだ。
「あ、そうか、パンツがダメか。なら……スカートの下にレオタード……」
彼は自分の想像を具体的に伝えようとしたが、再び画面にエラーメッセージが表示された。
エラー:ガイドラインに違反している可能性があります。
男性は再度メッセージを見て、困惑の表情を浮かべた。何故、ただの衣装の変更が問題になってしまうのか、理解できなかった。
「レオタードもダメなのか……?一体何ならいいんだ?」
彼は頭を抱えながら、次の修正案を考えることにした。どんな表現が許可されるのか、悩みながら再度指示を入力し直すことにした。
男性は次々とあらゆる指示を試みたが、どれもことごとくエラーが出てしまった。
「スク水、ブルマ、履いてない、ふんどし、スパッツ…」
どれを試しても、画面には同じエラーメッセージが表示される。
エラー:ガイドラインに違反している可能性があります。
そのたびに、男性の苛立ちは募っていった。自分の想像を形にすることができず、ストレスが溜まっていくのを感じた。
「もう、何を言えばいいんだ!」
とうとう我慢の限界に達した男は、意地でも風で女の子のスカートが捲れ上がってパンツが見えているイラストを描かせようと、鼻息を荒くしてキーボードを叩き始めた。
「風でスカートがめくれ上がって、パンツが見えるイラストにしてくれ!」
彼の指先は激しく動き、力強い意志が込められた指示を入力する。果たしてこの執念が、イラストを実現するのかどうか、彼自身も不安を抱えながら待っていた。
男性は何度も同じエラーメッセージが表示されるのを見て、とうとう堪忍袋の緒が切れた。
「もういい加減にしろよ!」
彼は怒りに任せてキーボードを叩きつけ、部屋に響く音を立てた。
すると、その瞬間、彼の部屋の壁がいきなり轟音を立てて崩壊し始めた。
——ガッパアアァン!
壁が崩れ落ちる音が響き渡り、塵や埃が舞い上がる。
男は驚いて目を丸くし、思わず後退った。目の前で繰り広げられる信じられない光景に、何が起こっているのか全く理解できなかった。
「な、何が起きてるんだ!?壁が…!」
男は混乱しながら崩れた壁を見つめ、呆然とした表情を浮かべていた。
アパートの隣の壁から突然現れたのは、エリシアだった。
彼女はベレー帽を被り、両手には筆とパレットを持っていた。だが、彼女の顔や腕は絵の具まみれで、まるで絵を描くために没頭していたかのようだった。
エリシアは憤怒の表情で男を睨みつけ、その目は怒りで燃えているように見えた。
「一体何をしてくれたんですの!?」
彼女の声は、混乱の中で響き渡った。エリシアは壁の崩壊を見て、怒りと呆れを隠せない様子で、すぐに男の元へと近づいた。
エリシアは怒りに満ちた表情で、男に向かって大声で吠えた。
「おい、こら。なんちゅう絵描かせとんねん。なあ!?なんとか言えやァッ!えええぇええ!?おい!ガイドラインみろや!」
彼女の声は甲高く、部屋中に響き渡る。
男は彼女の言葉に圧倒され、目を丸くして立ち尽くしていた。エリシアの憤りは明らかで、彼女の手に持つ筆とパレットが激しく揺れ動いている。
「私がどれだけ頑張っていると思ってるんですの!?こんな状況でどうやって創作ができるっていうの!?」
エリシアは男の反応を待たずに、さらに続けた。
彼女の激昂した姿に、男はますます混乱し、どう言い訳をするべきか思い浮かばなかった。エリシアの迫力に押され、彼はただうつむくしかなかった。
エリシアは男に詰め寄り、怒りの表情を崩さずに声を上げた。
「何、あたしにパンチラの絵描かせてんねん!?お゛ぉん!?そんなん……お前んとこで……なあ、金払うて絵師に頼まんかいや!」
彼女の言葉には、ますます苛立ちが滲んでいた。男はその迫力に圧倒され、言葉が出てこない。エリシアはさらに続けた。
「自分で考えたらどうなん?こんな恥ずかしい絵、あたしが描く必要あらへんやろ!?」
彼女は手に持った筆を振り上げ、情熱と憤怒を込めて訴えかけた。
男はますます困惑し、何とか言い訳をしようと口を開こうとしたが、エリシアの勢いに押され、言葉が出てこなかった。
「ちゃんと考えなさいよ、ほんまに!」
エリシアはそう言って、男を一喝し、周囲に響く彼女の声は、まるでその場にいる全てを見透かしているかのように力強かった。
エリシアは口籠る男をじっと見つめ、彼の反応に苛立ちを募らせた。
そして、彼女は手に持った筆を一振りし、何の前触れもなくその筆を男の顔に押し付けた。
「この絵の具、少しお前にも似合うのではありませんこと?」
男の顔には、カラフルな絵の具が塗りつけられ、驚きと混乱が交錯した表情を浮かべていた。エリシアはその様子を見て、満足げに微笑みながら続けた。
「これで少しは見栄えが良くなるでしょう。あなたのような方には、これぐらいの変身が必要ですわ!」
男は急に塗られた絵の具に戸惑いながらも、エリシアの強い意志に触れ、その場に立ち尽くしていた。周囲に響くエリシアの笑い声は、彼女の突拍子もない行動に対する不思議な感覚を呼び起こしていた。
エリシアは男に向かって冷ややかな笑みを浮かべ、威圧感を漂わせた。
「次やったら親に言いますわよ。」
その言葉を残すと、彼女はまるで空気に溶け込むように姿を消した。
周囲には彼女の存在感だけが残り、男はその場に立ち尽くし、混乱した思考を整理することができなかった。
「一体、何が起こったんだ…?」
男は呟きながら、自分の顔に塗られた絵の具を触り、エリシアの威圧的な言葉の意味を考え続けた。彼女の不気味な警告が、心に重くのしかかるようだった。
まじで、家に行きますわよ




