第7章 第184話 夏季休暇編 水上都市マリーランド ⑯
「なんだか……御屋敷の中も、如何にもな内装をしているのね」
ロザレナはそう口にすると、エントランスホールの中央に立ち、キョロキョロと辺りを見回す。
フランシア家の屋敷の中は先程見た庭園と同様、とても豪奢な造りをしていた。
天井から吊るされている巨大な黄金のシャンデリア。
階段の踊り場からエントランスを照らす、女神の絵が描かれたステンドグラス。
壁際に並べられた白銀の鎧甲冑。鹿の剥製。ガラス細工などの調度品の数々。美しい絵画。
まるで美術館にいるかのような光景だ。内装にもかなりのお金を掛けていることが窺える。
「おかえりなさいませ、お嬢様」
屋敷の光景に俺とロザレナが驚きの声を上げていると、廊下の奥から、音もなく一人のメイドが現れる。
彼女はロザレナ、次に俺へと視線を向けると、最後に背後に居るルナティエへと顔を向けた。
「お嬢様。この方たちは?」
「わたくしの客人ですわ。今晩は彼女たちを我が御屋敷に招待してあげようと思うのですけれど……空いている客室を使用しても、別に構いませんわよね?」
「……お嬢様。つかぬことをお聞きしますが、こちらの御方は貴族なのでしょうか?」
「ええ。彼女は騎士学校の友人ですわ。勿論、王国貴族の息女です」
「左様ですか。そちらの御方の連れと思わしきメイドも……この御屋敷に通すおつもりなのですか?」
「当然でしょう? アネットさ……コホン。そこのメイドも含めて、彼女たちはわたくしの客人なのですから。……エルシャンテ。何か言いたいことでもありまして?」
「……いえ、何でも。では、お部屋にご案内いたします」
そう静かに言葉を返すと、黒髪ロングのメイドはロザレナへと近付き、声を掛けた。
「お荷物、お部屋までお運びいたします」
「え? 別に、自分で持ってくから構わないけど……」
「畏まりました」
そう言ってメイドは深く頭を下げ、そのまま階段を登って行った。
俺に声を掛けてこなかったのは……やはり、客人とはいえメイドだから、なのだろうな。
事前にルナティエが言っていた通り、フランシア家は貴族と使用人の身分差というものがはっきりしているようだ。
使用人も家中の者扱いするレティキュラータス家とは、そもそも根本的な考え方が違うのだろう。
「さっ、行きますわよ、二人とも」
「分かったわ」「はい」
メイドの後を追って歩き始めるルナティエに続き、俺たちも荷物を手に持ちながら階段を登っていく。
赤いカーペットが敷かれた階段を登りきり、2階へと辿り着くと、メイドはそのまま廊下の奥へと進んで行った。
俺たち3人は、そんな彼女の後をついていく。
「しかし、最初から金持ちだとは分かってたけれど……あんたん家、やっぱりとんでもない成金なのね」
物珍しそうに周囲を見回しながら、ロザレナがそんなことを呟く。
ルナティエはお嬢様の横に並ぶと、ジロリとロザレナを睨み付けた。
「まったく……成金などという、下品な言葉を使わないで貰いたいですわね。フランシア家は、歴代の当主が蒐集した一流の品が屋敷の各所に飾ってありますのよ。ですから、その辺にあるものを触って壊したりしないでくださいましね? 貴方の御家じゃあ、一生掛かっても弁償できないでしょうから」
「え?」
「……って、言ったそばから、この女はぁ!!」
ルナティエの杞憂が現実のものになったのか……いつの間にかお嬢様は足を止め、廊下の脇に置かれた壺に触れようとしていた。
俺は顔を青ざめさせながら即座にロザレナの背後に回ると、彼女の脇に手を挟んで羽交い絞めにして、壺から無理やり引き剥がす。
「お、お嬢様、やめてください! 貴方様の手で私たちの御家を破産させる気ですか!?」
「ちょ、ア、アネット!? 何すんのよ!? 別に、壊したりはしないわよ!?」
「アネットさんが居て助かりましたわ……。本当にこの野生児は、目を離すと何をしでかすか分かりませんわね……」
「ちょ、ちょっと近くで見ようと思っただけよ!! あ、あたしを子供扱いしないでよね、二人とも!!」
壺から引き離し、ロザレナの拘束を解くと……お嬢様は腰に手を当て、プンプンと怒り出す。
そして彼女は先程触れようとしていた壺を指さすと、ルナティエに向けて口を開いた。
「こんな、塗装も何もされていないただのへんてこなツボ、どうせ高くないでしょ!! あたしでも作れそうだなって、そう思って近くで見ていただけよ!!」
「はぁ……これだから芸術品を理解していない無知な者は……。良いですか、ロザレナさん。その壺は金貨五百はくだらない代物ですのよ。数十年前に他界した、さる著名な陶芸家が造り出した……他にはない唯一無二の一品なのですわ」
「え? ご、ごひゃく……? そ、それじゃあ、こっちのガラス細工は?」
「八百くらいはしますわね」
「こっちの木彫りのペガサスは?」
「千はしますわね」
「……どうなってるのよ、この家……うちの宝物庫よりも宝物庫してるじゃない……」
まぁ……確かに、レティキュラータス家の空っぽの宝物庫を見た後じゃ、な……。
本来四大騎士公というのは、これくらいの財を持っているのが当然なのだろう。
既に没落しかけているレティキュラータス家と、農業や漁業で成功しているフランシア家を比べれば、その財力の差は雲泥の差だな。
ロザレナはほぇ~と呆けた声を溢しながら、歩みを再開させ、廊下を歩いて行く。
そんなお嬢様の隣にルナティエが並び、後ろに俺が続き、俺たちは再び歩みを進めて行った。
「本当にロザレナさんといると気苦労が絶えませんわね。アネットさんが箒を持ち歩いて、様子がおかしくなるのも頷けますわ」
「いや、あの、ルナティエお嬢様……私は別におかしくなってはいないのですが……」
「そうよ。アネットは元からおかしいのよ。あたしのせいなんかじゃないわ」
「……お嬢様~? 貴方様が私に苦労を掛けていることは、まごうことなき事実ですからね? 頼みますから、フランシア家のものを壊したりしないでくださいね? 貴方様の代で御家が終わりを迎えることだってあるのですから」
「あたしは【剣聖】になってうちを復興させるのよ? そんなヘマ、するわけないじゃない! ……って、何よ、ルナティエもアネットもあたしを変な目で見つめて。なんか、あたしを馬鹿にしているような、嫌な目なんだけどー?」
「どの口が言うのかと、呆れた目で見つめているのですわ」
「同じくです」
「なんですってー!?」
「オーホッホッホッホッホッホッ! さぁ、馬鹿は置いておいて早く行きましょうか、アネットさん。廊下の奥でメイドのエルシャンテが早く来ないのかと待ちぼうけを喰らっていますからね」
「あ……! すいません!」
「ちょっと! あたしを無視して先に行かないでよ、二人とも!」
俺は廊下の奥で立ち尽くすメイドへと頭を下げた後。
背後で怒り心頭のロザレナと、そして前を歩くルナティエと共に、歩みを進めて行った。
俺たちが合流すると、メイドは何も言わずに歩みを再開させ、廊下を進んで行く。
何か……フランシア家のメイドって、あんまり愛想がないんだ、な……?
それとも、突然来訪した俺たちを、あまり良く思っていないだけだろうか?
その後。御屋敷二階から渡り廊下を歩き、辿り着いた別棟の客室。
客室の前で不愛想なメイドと別れ、俺たちは部屋へと入る。
部屋の中に入るなり、ロザレナは目を輝かせ、感嘆の声を上げた。
「うわぁ~~! すっごいお部屋! リゾート地のホテルみたーい!!」
ロザレナは床に荷物を置くと、窓際に駆け寄り、外の風景を眺める。
「アネット! 窓から海が見えるわよ! バルコニーもある!! すっごーい!!」
「そうですね。とても綺麗なお部屋です。……ルナティエお嬢様、よろしいのですか? こんな、素晴らしいお部屋を私たちに貸してしまって?」
「別に構いませんわ。今、我が家にお客が来ることはありませんから。このわたくしの厚意を、ありがたく受け取ると良いですわ。オーホッホッホッホッホッホッ!」
「ねぇねぇ、今から海に行きましょうよ、海!! 一緒に泳ぎましょ、二人とも!!」
「まったく……子供みたいにはしゃぎますわね、貴方は。ま、まぁ、他に予定もありませんし……行ってあげてもよろしくってよ。特別に、ですが」
「え゛……う、海……?」
俺は思わず固まってしまう。
だって、海っていったら、その……アレに着替えなきゃいけないわけだろ? アレに……。
「そうとなったら、一緒に水着買いに行くわよ、アネット、ルナティエ!! 可愛い奴探しに行きましょう!!」
「わたくしは既に何着か水着を持ってはいますが……まぁ、これも良い機会ですわね。数点、新しいものを購入しておくとするに致しますわ」
「ちょ……ちょっと、お待ちくださいませ、お嬢様方!! わ、私は、先に行って砂浜で荷物番しておきますから、その、水着の購入は二人で行ってきてくださ―――」
「アネット~? 貴方、水着に着替えたくないだけでしょ~? 逃がさないわよ~?」
手をワキワキさせて、鼻息荒く、ロザレナがにじり寄ってくる。
お嬢様……何だか最近、言動がオッサン化してきていませんか? オッサンは私なのですが?
「よーし! それじゃあ、ルナティエの家に荷物置いたし、水着買って、さっそく海に行くわよー!! ルナティエ、アネットが逃げないように抑えてて!!」
「え? わ、わたくしがアネットさんを、お、抑える? 何故ですの?」
「お、お嬢さま!! 話を!! 話を聞いてくださーいっっっ!!!!!!」
突如起こったこの騒動に、俺は……目をグルグルと回すことしかできなかった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「――――目覚めたか、三人目のアンデッド、ゴルドヴァーク・フォン・バルトシュタインよ」
百足の頭領ロシュタールは、魔法陣の中央に立つ、拘束兜を被った大男に笑みを浮かべる。
大男の身体には大量の鎖が巻かれており、両手と両足には鉄の枷が嵌められている。
彼の上半身は裸で、全身切り傷だらけだった。
自身の姿に視線を向けた後。大男は、兜の奥でくぐもった笑い声を上げる。
「ククク。死霊術、か。……いかにも。この身はバルトシュタイン家当主【滅殺】のゴルドヴァークなり。運が良かったな、百足の老人。貴様は見事バルトシュタイン家の墓を暴き、当たりを引いたということだ」
「……お主、死霊術の原理を知っておるのか?」
「舐めるなよ、死にぞこないの蟲ケラ。俺は王国最強の武人であり、最強の【剣神】であった男だ。死霊術のリスクくらい、当然承知している」
「……」
「死霊術は非常に強力な魔術だが、ひとつ、大きなデメリットがある。それは、呼び出したアンデッドの正体を召喚者は最初に確認し、必ず、その身の存在を把握しなければならないことだ。何故なら――自分が喚び出したアンデッドが、自分が復活させる予定ではない者だった場合、召喚者は、使役するアンデッドに対して服従の呪いを掛けることが叶わないからだ。正体を間違えれば、自分が喚び出したアンデッドに殺される可能性がある……それが、この術の最大のデメリットと言えるだろう」
「その通りじゃ。そしてこの魔術は……一度使用する度に膨大な魔力を消費する。ワシが何百年と溜めてきた魔力が、三人の英傑を蘇えらせただけで、このザマじゃ」
ロシュタールは口元から血を流し、それを、ローブの袖で拭う。
そして死霊術師の老人はカツンと、杖を鳴らした。
「先代バルトシュタイン家当主、ゴルドヴァークよ。悪いが、ワシの王国への復讐に付き合ってもらうぞ。貴様は先程自分で言うておった通り、間違いなくゴルドヴァーク本人のようじゃからな。【服従の呪い】は無事に掛かった。その力、ワシが使わせてもらう」
「ククククク……。先代、か。存外、俺が死んでから時間は経っていないようだな。ということは、俺の後釜は息子のゴーヴェンが継いだのか。もしくは、愛人に産ませたジェネディクトの奴が、ゴーヴェンを殺してその座を奪い取ったか……どちらにしても我がバルトシュタイン家は王国一の武力を誇ったままであろう。どちらが当主になろうとも、俺としては願ってもない未来だ。……ん? 待てよ、三人目……? おい、俺より先に喚びだしたのは、いったいどこのどいつだ? 蟲ケラ」
「【剣王】疾の薔薇騎士ファレンシアと、先代【剣聖】『覇王剣』アーノイック・ブルシュトロームじゃが……」
その言葉を聞いた、次の瞬間。
ゴルドヴァークは突如筋肉を隆起させ……身体に捲かれていた鎖を、粉々に砕き割った。
「なっ……!!」
対話が通じるか不安な危険な存在だったため、念のためにしていた拘束具。
だが、ロシュタールのその思惑とは別に、鎖はあっけなく砕け、床に落ちて行く。
そしてゴルドヴァークは次に、両手両足の手枷をバキッと腕力だけで簡単に引きちぎると、強烈な闘気を身に纏い、笑い声を上げ始める。
「ククッ、クハハハハハハハハハハハハハッッッ!!!!!! 俺が唯一殺せなかったあの若造が蘇っているのか!!!! 面白い!! 俺の持つ【怪力の加護】と、奴が持つ【折れぬ剣の祈り】……!! 再びどちらが上か勝負といこうではないか!! アーノイック・ブルシュトローム!!!!!」
ズンズンと歩みを進めて、魔法陣が描かれた部屋を出て行こうとするゴルドヴァーク。
そんな彼に向かって、百足のロシュタールは手を伸ばし、呪いを発動させる。
「ま、待て!! どこに行く、ゴルドヴァーク!! まだ話は終わっておらんぞ!!」
アンデッドに掛けた【服従の呪い】が発動し、ゴルドヴァークの身体に赤い電流が奔る。
だが、ゴルドヴァークはびくともせず。
彼は肩越しに背後に視線を向けると、拘束兜の中から、ドス黒い目を光らせた。
「俺は最強の肉体を持つ『最強の武人』だ。貴様などの傀儡になどはならぬ。だが……この時代の強者と戦うのもまた一興であろう。何、貴様の望み通り、王国は蹂躙してやるとしよう。ゴーヴェンとジェネディクト……俺の遺した種がどれほどのものになっているか興味があるからな。ククク……血沸き肉躍る戦こそが、我が人生だ……!!」
そう言い残すと、ドシンドシンと足音を鳴らして、ゴルドヴァークは去っていった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「……これであってるかな? ファレンシア」
薄暗い地下室。
そこで、全身鎧甲冑を着た女騎士ファレンシアは、龍人族の少女メリアに料理を教えていた。
まな板の上で野菜を切るメリアを、ファレンシアは隣に立ち、適宜指示していく。
「もう少し、細かく切るんだ。……そうだ、それでいい。あとは、切った葉物と根菜を鍋に入れ、水を注ぎ、火を通す。そして調味料を足し……コホン。何故そこで笑って私を見ているのかな、剣聖殿」
ファレンシアが顔を上げると、その視線の先には、壁際の椅子に座る鎧甲冑の男の姿があった。
彼は小さく笑い声を上げると、優しい声色で口を開く。
「いや、何。君は思ったよりも面倒見が良いのだなと、そう思ってな」
「……私には生前、弟がいてな。私が亡くなる前、私の弟も、丁度彼女と同い年くらいだった……だからなのか、思わず、世話を焼いてしまうんだ」
「そうか。その気持ちは分からないでもない。俺にも娘がいたからな」
「娘……それはもしや【剣聖】リトリシア殿か? 直接お会いしたことはないが、生きていた頃、式典で一度お見かけしたことが―――」
ファレンシアが何かを言い終える前に、鎧騎士の男は手を上げ、椅子から立ち上がる。
「……何か、来る」
「え?」
「申し訳ない、ファレンシア殿。君の腰にある二本あるアイアンソードの一本を、俺に貸して貰えないだろうか?」
「? いや、剣聖殿の腰には、既に赤い鞘に入った刀があるじゃないか?」
「これは……今は、使いたくないものだ。……すまないが、早く頼む」
「わ、分かった」
ファレンシアが剣を投げると、鎧騎士はそれをすかさず受け取る。
―――次の瞬間。
騎士が立っていた隣の壁が破壊され、そこから、大男が姿を現した。
「どこだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! アーノイック・ブルシュトロームッッ!!!!!」
耳がつんざくような怒鳴り声を上げ、大男は足元に落ちた瓦礫を蹴り上げる。
メリアに当たりそうになったその瓦礫を、ファレンシアは前に出て―――腰にあった剣を抜き、瞬時に粉々に斬り刻んだ。
その光景を見て、大男……ゴルドヴァークはフンと鼻を鳴らす。
「その動きからして、速剣型の剣士、か……。奴ではないな。奥にいる亜人も違う」
そう口にした後。ゴルドヴァークは、付近にいる騎士を見下ろす。
漆黒の鎧騎士はゴルドヴァークの姿を捉えて、驚きの声を上げた。
「貴様は……【滅殺】のゴルドヴァーク、か?」
「見つけたぞ!! お前だな、【覇王剣】!! クハハハハハハハハハハハハハ!! いざ、尋常に勝負!!!!」
ゴルドヴァークは拳を振り上げ、鎧騎士へと襲い掛かる。
漆黒の鎧騎士はその拳に対して、アイアンソードを横にし、防御の構えを取った。
だが―――。
「ぬぅっ!?」
拳に当たったアイアンソードは中ほどから折れ、粉々に砕け散る。
しかし漆黒の鎧騎士はそのままゴルドヴァークの拳を寸前で除け、懐に滑り込むと―――彼の身体に折れた剣で斬り傷を付けた。
そしてバックステップで後方へと飛び退くと、剣を中段に構え、鎧騎士はゴルドヴァークを見据える。
「貴様……」
自身の分厚い胸板に付いた斬り傷に視線を向け、思案気な様子を見せた後。
ゴルドヴァークは地面に落ちた折れた剣に目を向け、次に、目の前に立つ鎧騎士へと顔を向けた。
「……貴様……何者だ……? 【覇王剣】ではないな?」
その言葉に、漆黒の鎧騎士は兜の奥で不敵に鼻を鳴らした。
「…………フッ。何を言っている? 俺は最強の【剣聖】アーノイック・ブルシュトロームだよ」
彼のその言葉に、ゴルドヴァークは不快気に眉間に皺を寄せるのだった。
第184話を読んでくださって、ありがとうございました。
Twitterにも書いていましたが、低評価をたくさんもらってメンタルが病んでしまったり、色々と展開に悩んでしまったりと……一旦完結済み(休載)にしていました。
ご報告が遅れて、混乱させてしまった皆様、誠に申し訳ございませんでした。
とりあえず、今後は自分の気が向くままに書いてみようと思います。
もしかしたら冗長になってしまうかもしれませんが……ごめんなさい。
修正点があったら、章を終わらせた後に修正致します。
よろしければモチベーション維持のために、いいね、評価、ブクマ、感想等、お願いいたします。
次回更新は5月1日にできたら良いなと考えております。
その時に、もしかしたら少し良いご報告ができるかも、です……!
感想のお返事は、ちょっと後になりそうです……! 全部拝見させていただいております!
いつも本当にありがとうございます! 継続できているのは読者の皆さまのおかげです!
(今回出て来たゴルドヴァークは、ゴーヴェンとジェネディクトの父親で、オリヴィアの祖父です。バルトシュタイン家周りのいざこざは基本この人が原因だったりします。ジェネディクトが復讐したい人物ランキング上位の人物です笑)