第136話 元剣聖のメイドのおっさん、雨の中、王女を抱く。
「すいません、少し、席を外しますね」
エステルが森の中へと去って行った後、俺はグレイレウスとミレーナへと声を掛けて立ち上がる。
そんな俺に対して、グレイレウスが申し訳なさそうに声を掛けてきた。
「すいません、師匠。先ほどの言動は、軽率な行いでした……」
「そうですね。例え警戒している相手といえども、今は手を組んでいる仲間です。直接的に言葉を放つのはどうかと思いますよ。そんな行動をしていては、敵ではない者も敵に変えてしまう可能性があります。これからは十分に、反省するように」
「……仰る通りです。すいませんでした、師匠」
深くお辞儀をしてくるグレイレウス。俺はそんな彼にコクリと頷いた後、背中を見せた。
「では、エステルさんを追いかけてきます。グレイレウス先輩、ミレーナさんのことを頼みましたよ」
俺はグレイレウスにそう言い残し、林の中へと歩みを進めて行った。
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「……」
エステルを追いかけ林の中を歩いて行くと、そこには……銀の髪を揺らした、絶世の美少女の姿あった。
銀の髪の乙女は、遺跡の崖下に広がる深い森林を見下ろすと、切なそうな表情を浮かべる。
月明かりに照らされる彼女のその横顔はとても神秘的で、絵画の中にある一幕のようで―――不気味なほどの美しさが漂っていた。
思わず、その光景に見惚れ、硬直してしまう程に。
「……アネットさん?」
こちらを振り返ると、銀の少女エステルは驚いたように目を丸くさせる。
俺は硬直を解き、彼女に微笑みを向けると、エステルの傍へと近付いていった。
「帽子とカツラを取られて、大丈夫だったのですか?」
「あぁ、うん。流石にこんな森の奥でまで正体を隠し続けているのも疲れるからね。一人の時くらいは、なるべく変装は解いておきたいんだ」
「さようでございますか。……隣に行ってもよろしいでしょうか? 王女殿下」
「構わないよ。それと、王女殿下なんて呼び方はやめて欲しい。僕と君は幼馴染で、友人なんだ。二人きりの時は気軽にエステルと呼んでくれて構わないよ」
「では……いつも通りエステルさんと、そう呼ばせていただきます」
「まったく。呼び捨てで良いのに。君は強情な人だな」
ため息を吐くエステル。俺はそんな彼女に並び、一緒に崖下の森を眺めた。
するとエステルは神妙な面持ちをして、静かに口を開く。
「……さっきはごめんね。せっかくの夕食の席だというのに、僕は、和やかな空気を壊してしまったよね」
「いいえ、貴方のせいではありませんよ。どちらかというと私の馬鹿弟子……グレイレウスのせいですから。私の方こそ弟子に代わり謝罪させていただきます。彼が失礼なことを言ってしまい、誠に申し訳ございませんでした」
「フフッ。君はグレイレウスくんにとても好かれているんだね。ロザレナさんと言い、アンナさんと言い、ミレーナさんと言い……君の周りには、楽しげで、賑やかな人がどんどん集まって行く。きっと、騎士学校でも君は人気者なのだろうね。僕のような人間にとって君は……とても眩しい存在だよ。引力で星々を引き寄せ、その身に宿る炎で星々を輝かせる……まるで太陽のような人物だ」
「……エステルさんだって、人気者なのではないですか? 第三王女『白銀の乙女』といえば、王国でも民衆から随一の人気を集める王女様だと聞いたことがありますよ?」
「僕は、ただ、そういう風に演出して見せているだけのことさ。僕が集める名声というのは、全て、計算尽くで行っているものなんだ。僕の配下にいるジェネディクトも……君のお兄さんであるギルフォードも、僕のことを真には信用してくれてはいない。彼らとは目的が同じだから、行動を共にしているだけにすぎないんだ。だから、いつだって背後から裏切られる可能性がある。……僕はね、常に孤独なんだよ。王女なんて肩書を背負ってはいるが、僕には、味方なんて一人もいないんだ、アネットさん」
そう言ってエステルは隣から顔を向けると、瞳の端に涙を溜め、眉を八の字にさせた。
「五年ぶりに再会したあの時から……いいや、初めて君と会ったあの時から、僕は、ロザレナさんが羨ましくて仕方がなかった。どんな時でも君の傍に居ることができて、君と肩を並べて歩くことができて、君という絶対的な味方が常にいるロザレナさんが……すごく羨ましくて仕方なかった。どうして、僕に仕えるメイドは、君ではないのだろう、って……幼い頃からずっとそう思っていたよ」
エステルは俺の顔に触れようと、震える手を伸ばす。
だが、寸前で手を引っ込め、目を伏せた。
「アネットさん。突然だけど、ある……ネズミの話をしても良いかな?」
「え? ネ、ネズミの話……ですか?」
「うん。馬鹿で愚かな……あるネズミの、恋のお話」
そう口にすると、エステルは静かに言葉を紡ぎ始めた。
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昔、王城の離宮に、『灰かぶりのネズミ』と呼ばれていた少女がいたんだ。
少女の肌はネズミのように白かった。髪の色は、灰を被ったように銀色だった。
だから、『灰かぶりのネズミ』。彼女のことを、そう、城の人間は一様に呼んでいたよ。
そのネズミは、母親と共に光の差さないレンガ造りの離宮――地下牢のような場所で、産まれた時から監禁生活を余儀なくされていた。
ネズミは王が戯れに手を出したメイドの子、庶子の出だった。
だから、存在自体が醜聞なため、そのメイドと共に産まれた時から離宮に閉じ込められていたんだ。
地上から漏れる唯一の光は、食事を落とされる時に開かれる、天高い場所にあるひとつの窓だけ。
その窓から日に二度落とされる小さなパン切れが、ネズミと母の一日の食事だった。
だけど、ネズミはその生活が別段、苦ではなかった。
彼女の傍らには常に大好きな母がいたし、時折上層の窓を開いて、地上から声を掛けてくれる金の髪の友人もいたからね。
それに、薄暗い離宮の中には古い書物もあったんだ。暇なときは目を凝らして、それらを読むこともできた。
剣聖の伝記、大森林の冒険譚、王国の歴史書、世界史―――ありとあらゆる文献が、そこにはあったんだ。
狭くて暗くてジメジメとしていた場所だったけど、書物を目にして、ネズミは世界を知ることができた。
だから、彼女はそこでそれなりに楽しく生きていたんだ。
だけど―――生物というのは生きているだけで欲求が増える生き物だからね。ネズミはあろうことか、外の世界に行くことを夢見てしまったのさ。
『―――エステル。俺が君を外の世界に連れていってやる。だから、ついてくるんだ!』
時折窓の外から話しかけてくる金の髪の少年の力を借りて、ネズミは彼の衣服を借り、カツラを被り、別人として、外の世界へと行く夢を叶える。
だけど、外へ出たところで、所詮ネズミはネズミ。悪い人攫いに捕まり、再び牢獄の中へと入れられてしまうことになってしまった。
ネズミはその時、心底絶望したんだ。どう転んでも自分は牢の中に入れられてしまう運命にあるんだって。
どう転んでも……自分はか弱い女なのだって。自分は物語に出てくるような英雄にはなれないんだって。
だけど、ネズミの前に―――その常識を覆す、運命に抗らう少女が現れた。
『―――子供だとか女だとかくだらねぇ言い訳並べて、現状にもう諦めてしまった奴が、まだ諦めていない俺に指図なんかすんじゃねぇ!! 俺はな、手足の一本や二本が無くなろうが構わねぇんだよ!! あんなクズみてぇな貴族に性奴隷にされて、飼いならされる一生に比べれば絶対にな!!』
『人の在り様に男も女も関係ねぇんだよ。勇敢なのが、強いのが、それが男だけって誰が決めたんだよ』
『見ていろ、クソガキども。俺は……俺は絶対に、てめぇらを、守り抜く!!!! その瞬間をしっかりと、眼に収めておけ!!』
絶対に抜け出すことができないと思っていた牢から抜け出し、看守を倒し、王国最強格の剣士であるジェネディクトを倒した、不可能を可能に変えた……幼い少女。
空のように澄んだ青い瞳は、何があっても一切揺らぐこともなく。
まっすぐと敵を見つめ、何度斬られようとも立ち上がり、不屈の闘志を燃やし続ける少女の背中。
彼女のその姿に、ネズミはあろことか……恋をしてしまった。
天に高く浮かぶ、けっして届くことはない太陽に、灰かぶりで地面を這うネズミは、叶わぬ恋心を抱いてしまったんだ。
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「これが、あるネズミが届かぬ太陽に恋をしてしまったお話。何とも、愚かな話だろう?」
そう口にするとエステルは目を細め、妖艶に微笑む。
俺はそんな彼女に対して、逡巡した後、開口した。
「……そのネズミは、その後、どうなったのですか? 以前私が貴方から聞いた話では、権力を身に着けて、自由になったと聞きましたが……離宮に閉じ込められていたというお母さんは? 生きておられるのですか?」
「―――――ねぇ、アネットさん。もし、僕と一緒にこの国から逃げだして欲しいって言ったら……君は、この手を取ってくれるのかな」
エステルはそう言ってこちらに身体を向けると、まっすぐと、手を差し向けてくる。
いつも飄々としていた彼女だが、今のエステルの顔は……今にも泣き出しそうな、辛そうな表情を浮かべていた。
まるで、駄々をこねている子供のような表情。今すぐ、嫌な習い事から逃げ出したいと言っているような顔。
……俺には、エステルの背景に何があるのかは分からない。
いや、そもそも、彼女がこれから先何をしたいのかも分かっていない。
何故、この国に悪意を持つギルフォードやジェネディクトを配下にして、王を目指しているのか。
何故、謀略の鬼と影で言われ、自分に反する者を暗殺という手法を使って排除しているのか。
……俺が知る彼女という人間の印象は、幼い頃から一切変わっていない。
優しく、思慮深く、率先してリーダーシップを取ってくれる聡明な少女。
それが、アネット・イークウェスが知る、エステリアルという人間の姿。
そんな彼女がこの国をどうしたいのかが、まるで見えてはこない。
「……エステルさん……私は……」
「―――冗談だよ。君は何があっても、ロザレナさんを裏切ることはしない。僕と共に逃げ出してくれることは……絶対にない」
そう口にした後、エステルは俺の胸に頭を預けてくる。
その行動にドキッとしていると、エステルは……涙を流し始めた。
「ごめん、アネットさん。今だけは……今だけは、こうしていても良いかな。この旅の間だけは……君の隣に居ても、良いかな……っ!!」
―――ポタッ。鼻先に雨粒が降って来る。
その時。いつか降るだろうと思っていた雨が、ザーッと音を立てて空から降り注いできた。
だけど、俺は、エステルから離れることはしない。
何故ならエステルは、雨の中で……声を上げて、泣いていたからだ―――。
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―――時は、五時間程前に遡る。
「おい―――てめぇら、オレ様のいないところで随分と面白そうなことやってんなぁ? オレも混ぜろよ」
ドシンと、強烈な地響きと土煙と共に、ロドリゲスとキフォステンマの間に何者かが降って来る。
土煙が漂う向こう側には―――鉱山族ドワーフの戦士、ルティカ・オーギュストハイムの姿があった。
ルティカの姿を見て、首狩りのキフォステンマは口が裂けたような不気味な笑みを浮かべる。
「キャハハハハッ!!!! まさか、剣神様がご登場なされるとはねぇーっ!!!! 面白くなってきたわー!!! キャハハハハハハハッ!!!!!」
そう言って口元に手を当て、盛大な笑い声を溢す首狩り。
そんな彼女とは相反して、ロドリゲスは目を見開き、驚きの声を上げた。
「なっ―――【旋風剣】ルティカ・オーギュストハイム!! 何故ここに―――い、いや、今はそんなことを言っている場合ではないな!! ルティカ様!! お手をお貸ししていただきたい!! あそこにいるのは、SSS級犯罪者、首狩りのキフォステンマです!! 剣神相当の実力者です!! どうか、あの子供たちを助けるために、ご助力を―――!!!!」
「おい、お前、その腕に抱えてるのは……まさか、エロジジイか? ってことは、後ろにいるあの猪顔の化け物が、噂の災厄級ってことか。……ハッ! 偉そうなこと言っていた割には大したことねぇじゃねぇか、ハインラインのジジイ!! まさか魔物如きに敗けるとはな!! 笑えるぜ!!」
「え? い、いや、あの、ルティカ様? オークにも気を付けなければなりませんが、まずは、子供を人質に取っている、あのキフォステンマの奴を―――」
「あ? 知らねぇよ。首狩りになんざ興味はねぇ。ガキどももどうなろうが知ったこっちゃねぇ」
その剣神とは思えない発言に、ロドリゲスは思わず硬直する。
キフォステンマはというと、腹を抱えて、さらに笑い声を上げた。
「プッ! キャハッ、キャハハハハハハハハハハッ!! 流石は猪突猛進で有名な【旋風剣】様ねぇ!! だ・け・どぉ? このアタシを素通りしようなんて、随分と舐めた態度を取ってくれるわねぇ? アタシ、これでも一度は【剣神】の座に就いたことのある女なのよぉ? まぁ、人殺しが好きで、数年も経たずに称号をはく奪されちゃったけどねぇ!! キャハハハハッ!!!!」
「だからなんだってんだ? テメェら闇組織は、ジェネディクト・バルトシュタインっていう実力者がいたからこそ幅を利かせていただけの雑魚どもだろ? 奴がいなくなった今、蠍の奴隷商団は瓦解し、残った『蜘蛛』も『百足』もパッとしない連中しか残ってはいない。例えば―――蜘蛛の首魁の『首狩り』、とかなぁ」
「―――はぁ? 【剣神】になったばかりの新参鉱山族ちゃんが、何でこのキフォステンマ様に舐めた口聞いてくれてんの? あんたはぁ、このアタシの後釜で剣神になっただけのぉ、おこぼれ女でしょぉう? 何、見下してくれてんの? マジムカつくんだけど。はぁ?」
両手に湾曲した鎌を持ちながら、首を傾げ、キフォステンマはルティカの元へと近付いて行く。
その姿を見て、ルティカは背中の巨大なハンマーを手に取ると、咆哮を上げた。
「クソ雑魚どもが!! 邪魔だ、引っ込んでろ!!!!! 【旋風剣】!!!!!」
ルティカはキフォステンマに目掛け、ハンマーを大きく横に振り払う。
すると突風が発生し、キフォステンマとロドリゲス、そして二人の幼い子供たちは―――空中に舞い上がり、後方へと吹き飛んで行った。
「なっ―――!! 何すんの、あんた!! アタシと戦いなさ―――」
最後の言葉を言い終わる前に、キフォステンマは遥か遠方へと吹き飛ばされていった。
その光景を見届けると、ルティカはそのままオークと対峙するアレフレッドの元へと歩みを進めて行く。
「……ル、ルティカ様!? いったい何を―――」
「邪魔だ、クソ雑魚」
アレフレッドの横を通り過ぎる間際、ルティカはアレフレッドの顔を裏拳で殴りつける。
アレフレッドは顔面を押さえながらしゃがみ込み、鼻血を流しながら、オークの元へと進んで行くルティカに大きく声を張り上げた。
「ルティカ様!! そのオークは、我が祖父、ハインライン・ロックベルトを倒した怪物です!! お一人で挑むには危険です!! 俺もご一緒に―――」
「おい、オレ様の獲物を奪おうってのか、テメェ。ぶっ殺すぞ」
ルティカは足を止め、肩越しに振り返ると、膝を付くアレフレッドを鋭く睨み付ける。
その眼光にゴクリと唾を飲み込み、アレフレッドは静かに開口する。
「……お一人で倒される算段があるのですね? ならば俺は、ロドリゲスとお爺様の救出に向かいます」
「おう、さっさとあのエロジジイを介抱してこい。後でオレ様がこいつを倒した結果を聞かせて、あのジジイを悔しがらせてやりてぇからな!! ガッハッハッハ!!!!」
「ご武運を」
アレフレッドは頭を下げると、背中を見せ、林の中へと去っていた。
そんな彼の姿を見届けると、ルティカはハンマーを肩に乗せ、オークに顔を向け、笑みを浮かべる。
「よぉ、テメェが災厄級の魔物―――【暴食の王】か。会いたかったぜ、猪野郎」
「…………余計なことをしてくれたな、女。先ほどの者たちは全員、我の腹の中に入る予定の者たちだったというのに……。特に、我が仕留めそこなったあの老剣士と、湾曲した鎌を持った女は……喰い手がありそうな獲物だった。この埋め合わせは、貴様の肉で埋め合わせてもらうぞ、女戦士」
「はっ! 化け物の癖に喋れるのか、テメェ! おもしれぇ奴だな!」
ルティカはガハハハと大きな笑い声を上げた後、再度、口を開いた。
「……一応、鉱山族の戦士としての流儀に則り、名を名乗らせてもらうぜ。オレ様は、【剣神】、風の精霊の加護を受けたアルルゥの子、ルティカ・オーギュストハイムだ。いずれ、剣聖の名を拝命する予定の女だ。よろしく頼むぜ、猪頭」
「……我には名などないが……貴様らが我を【暴食の王】と呼ぶのならば、それを我の名として名乗らせてもらうとしよう。ククク……これから始まる貴様との戦闘の経験も、その身に宿る技量も、全てが我の糧となる。この暴食王たる我の供物となるが良い、ルティカ・オーギュストハイムよ」
「ガッハッハッハッハッハッハ!!!!! 馬鹿か、猪頭!! お前が、オレ様の実績を作る獲物になるんだよ!!!! いくぜ……オラァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」
「フハハハハハハハハハハハハハ!!!!! 楽しいぞ!! 老剣士に続き、これほどまでの戦士に相まみえるとはな!!!! 経験を積めば積むほど、我はさらに強くなれる!!!! 感謝するぞ、女戦士!!!!」
ルティカはハンマーを構え、オークへと突進していく。
オークは背中にある剣を手に取り、それを向かい討つべく、構えた。
両者の武器が衝突した、その瞬間―――辺りに爆風と共に、強烈な衝撃波が飛んで行くのだった。
第136話を読んでくださって、ありがとうございました!
よろしかったらモチベーション維持のために、いいね、感想、評価、ブクマ、お願いいたします!
次回は明日投稿する予定です!
また読んでくださると嬉しいです!
オーバーラップ広報室様の方で、口絵公開してもらいました! アーノイック、リトリシア、ジェネディクトのイラストが初公開です!! よろしければご確認の程、よろしくお願いします!!




