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23. でぇと

 

 あの決闘から数日後。


 今、オレはユウに連れられて、学園の外の街へと繰り出すべく、馬車に揺られている。学園の外は乗合馬車でそんなに遠くない場所に王都があり、日帰りで戻ってこれるのだ。


 あの後、ほうほうの体でくすぐり攻撃から解放されたオレが言われたのは「今度の休日にデートしよ?」だった。なんのつもりかは良く分からないが、仕方が無いから連れ出されているという訳だ。


 ……だが、こんな幼女(オレ)をデートに誘っていったい何が楽しいのかさっぱり分からない。じとりと隣に座っているユウを見あげてみると、とびきり良い笑顔をして鼻歌を歌っていた。物凄く機嫌が良さそうだから、ユウにとっては最高のご褒美なのだろう。


 オレは何が悲しくてコイツとデートなんてしなければならないという感じなんだけどな……。


 そういえば、これは余談なのだが、今日デートをするにあたり「お弁当作っていこうかな」と言われたのを全力で拒否した事で、ユウが作ったサンドイッチ(レインボーマター)に殺されかけた事がユウに伝わった。


 死にかけた事を伝えると、どうやら無自覚だったらしく「嘘でしょう!?」という顔で驚いて、両手で口を覆っていた。なんでも、レシピ通りに作ってああなったらしい。サンドイッチなんてソースや具を自作しなければ切って挟むだけだろうに……ある意味才能ではないだろうか。


 オレがここぞとばかりに恨み節を言ったところ、大層申し訳なさそうに謝られたので、悪意があったわけでは無かったようなのだが……今後ユウはキッチンに立たせてはならない、という事は分かった。今度エルさんに会った時に、きつく言い含めておこう……。


閑話休題(それはさておき)


 しばらくぼんやりと馬車に揺られていたが、ようやく王都にたどり着いた。母さんの仕事に付き添って来ることもままあったので、勝手は知っている。どうやら学園からの乗合馬車は比較的に王都の中央街にアクセスの良い場所に停まるようだ。


 オレは馬車が完全に止まったの確認してからひょいと座席から飛び降りて、馬車の降車口から降りようとした所、ユウが後ろから「降りるよー」とオレを持ち上げた。


「自分でおりれる。もち上げるにゃ」

「転んだりしたら大変でしょ?」


 …………もう、いいや……。

 抵抗しても逃げられないので、体を確保されたら若干諦めている。


「それにしても、マオちゃん……制服以外のお洋服って、もっていないの?」

「もってるわけにゃいだろ、これでじゅーぶん」


 今日の恰好は小さい頃に着ていた服の丈を詰めたものと、耳を隠すために深めにかぶれるつば広の帽子だ。ズボンはそのままだとずり落ちてしまうので、仕方なしにサスペンダーを付けている。


 普段着については母さんから「以前のマリの服でどうかしら」と言われたけれど、妹の服を着るなど絶対にお断りだったから、昔の自分の服の丈を詰めた物で十分だとゴリ押し、丈詰めしたものを数着持っている。不格好だが、今まで着ていた服は全てぶかぶかになって着れなくなってしまったからしょうがない。


「じゃあ今日はショッピングね!マオちゃんの服を仕立てよう!」

「…………は?」


 ……何だかもうずっとこのままでいるような話になっているが、まだオレが戻れる可能性だってある。だから、戻った時に服を持っていたとしても、どうすることもできないから今の服で十分だ。あと、女性の服は、装飾が沢山ついていたりする場合が多いから、結構良いお値段がするのだ。今そんなお金は持っていない。


「そんなお金、にゃいぞ」

「……ふふ、大丈夫。お母様にはもう既に許可貰っているから!」


 ……ああ、そうですね。コイツの実家縫製業が主産業だし、ファッションのブランドも複数もっていますね……。いや、こんなところでシャムロック家の特権を持ち出されても困る。エルさん、なぜ許可を出した。


「さ、お店はあっちねー」

「その前におろして!?」


 ユウはオレを抱きかかえたまま、向こうへと進もうとしたので大急ぎで止めた。さっきから色んな人にめちゃくちゃ見られている気がするし、この先は大通りだ。これ以上はマズい。


「……逃げるでしょ?」


 腕をバンバンと叩いてアピールしているオレをユウは視線を落としてジトリと見つめながら呟いた。……くっお見通しか……。とりあえずごまかしておこう……。


「そんにゃコト、にゃいヨ?」

「……まぁ、さすがに抱っこは可哀相かな……ほら、手つないでいこ」


 そういうと、ユウはオレをゆっくり降ろして手を握った。くっくっく!その油断が命取りだぜェ!


 すぐさまユウの手から抜け出すために一気に手を引っ張っ……ひ、引っ張……手、手が抜けないんですが……。え、軽く握っているようにしか見えないし、全然痛くないのに何故……!?


「ほらね……。もぉーご褒美なんだから付き合ってよ。ね?」

「やだ!」

「……じゃあ抱っこしていこっか」

「コノママデイイデス」


読み返していて、なんか変じゃね!?となって表現を若干変えていたりします。

改稿はほとんどソレなので、あまり気にしないでください。


あと、読み返して思うのは、もう少し台詞や表現を深くしたり、場面一つ一つを丁寧に書いたり……できたらいいのになぁとは思っています……ムズカシイ……。

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