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Reife Äpfel

作者: 安岡 憙弘

  Reife Äpfel

                                      安岡 憙弘 

 里子はもう二度とこの幼稚園の前は通るまいと誓った。子供が飛び出してきてもう少しで里子はいたいけな子供を車でひき殺すところだったのであった。熟れたリンゴのような真っ赤なほっぺたを里子は今でも忘れられないでいた。手の平は小さく、かわいらしい花弁かなにかのようで黄色いスモッグから突き出た細く頼りない両手で顔をおおって危険を回避しようとしていた子供を里子はもう少しではね跳ばすところであった。里子にもリンゴのような子供の頃があった。里子は田舎っぽくて素朴でかわいらしい子供であった。近所の盆踊りで里子は木綿の金魚模様の浴衣を着て青い鼻緒の下駄をはいて無垢につっ立っていたのを想い出していた。リンゴのような頃は一番繊細な時期なのだからと里子はおもった。

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