あの男子生徒に会う
無事、体育祭が終わり、新たに同学年の男子が入部することが決まりました。
内心誰かは、分からないので、どんな人が来るのかは、分からなかった。
(ツッコミする人が来てくれたらありがたいな…)
私は、部活に入ってからツッコミする人が1人しかいなかったのでめっちゃ疲れてました。
なので1人でもツッコミをする人が欲しかったのだ。
次の日の放課後、私、一人遅く美術室に向かい、来てたのだ。
新入部員が。
「やっとカエちゃんきた!」
「遅いよ~」
「ごめんごめん掃除してた(笑)」
私は、急いで荷物を下ろし、席に移動した。
「じゃあ自己紹介する?」
「うんうん」
「うんしよ!」
何とか私ではなく、紗季がMCをしてくれる…!
何時もだったらわたしだけど…
(私、まとめるのマジで苦手だからね…)
「じゃあ、カエちゃんから自己紹介ね!」
「は?私?」
「うん」
私は、驚きながら。
名前を言った。
「私は…牧野楓」
こんなふうに手短に自己紹介…
て、言っても名前だけ。
新入部員は、
「俺は、宮野圭吾 趣味はスイーツを作ることで、好きな色紫で誕生日〇月△日」
(誕生日近いし、好きな色かぶってるな…)
私は、少しびっくりした。
「誕生日カエちゃんと近いね」
「そうなの?」
「う…うん…」
私は、宮野くんと、早苗に物を取られながら絵を描き始めた。
下校は一緒に帰る事になったのだが、今日私は、塾なので急いで帰らないといけないので、走って帰った。
走っている途中に宮野君に追いかけられていた。
(なんでみんなと一緒に帰ってたのに私を追いかけてきてるんだろ…まいっか)
こんな日が続いていって、気が付いてたら宮野くんの事が好きになり…
宮野くんが部活に来なくなった。