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かなり時間が空きましたが続きです。読んでいただければ幸いです。よろしくお願いしますm(*_ _)m
三日後
レースファミリー広間
「さて皆さん!結果発表と行きましょう!ジャッジはシイナが公平に行いますのでよろしくお願いします!」
元気良い声で始める。
「まずは静華様から、」
「私は収穫祭をやっている所があったのでそれに出ていたのよ。食料一年分を確保したわ。」
ドヤ、と言わんばかりの顔で胸を張っていた。
「流石です!これで当分は食料に困る事はありません!ありがとうございます!」
「いいのよ、」
照れくさそうに目をそらす。
なかなか仕草が可愛い。
「次は私、」
「そうですね。では未玖様、よろしくお願いします!」
「了解、白金貨一枚。」
「白金貨い、い、一枚ぃ〜!!」
「私たちはこの世界の通貨についてはまだよく知らないのだけれど、教えてもらえるかしら。」
「はい。えっとですねー」
まとめると、銭貨十枚で銅貨一枚、銅貨百枚で銀貨一枚、銀貨百枚で金貨一枚、金貨十枚で白金貨一枚、銭貨一枚で十円くらいだから計算すると白金貨一枚は、約一千万円か、
「やるじゃねーか。」
「えっへん」
「だが、俺には勝てねーな!」
むっとした顔で未玖は叡智を見る。
「それでは叡智様お願いします!」
「オーケー見て驚くんじゃねーぞ、俺はこれだ!」
ギルドカードから透き通った水色の水晶が出てきた。
「それは、水神の宝玉じゃないですか!」
「見ても分からないのだけれど。」
「同じく分からない」
シイナは驚いていたが、二人は、全くわかっていなかった。
水神の宝玉とは、水に付けると反応して永遠に水を生成し続けるという優れものだ。
「皆さん本当にありがとうございます!」
「でだ白狐、勝敗はどうなったんだ。」
「それはですね、皆さん引き分けではどうでしょうか。」
「「は?」」
「ほらですね、皆さんにはとても頑張ってもらいましたし、シイナには勝敗なんて付けられませんよ。」
「何言ってんだ白狐、それじゃぁ面白くねーだろ。」
「そうですわ。」
「そーだー、そーだー」
シイナの結論に対してブーイングが殺到する。
「なら、シイナにみんなが一つずつ命令出来るって言うのはどぉかな?」
「それだ!」
「それだわ!」
「という事だ白狐、よろしくな!」
「えーー!!」
三人は高笑いしながらシイナをみている。
シイナは頭を抱えている。
「命令はまた今度だ、覚悟しとけよ。」
「なににしようかしら。」
「楽しみ」
「もー!皆さん!いじめないでくださいよ!」
「「やだ。」」
あぁー!と叫び、自分で出した結果に後悔しているシイナだった。
次回はもう少し早くできるようにしたいと思います。