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叡智が水源を求めて水神にゲームを?!
遅くなってすいません。m(*_ _)m
叡智はとある滝の前まで来ていた。
「まさか、世界が四角形だったとは、思いもしなかったぜ。」
目の前に広がる自分のいた世界との全く違う光景を見て驚いていた。シイナが言うにはウエストフォースだとか、西だからってウエストつければいいもんじゃないだろと、密かに思いつつもツッコミはあえて入れなかった。
ともあれ、ここに来たのは、この周辺に住むという水神とやらにゲームを挑みにやってきたのだ。
「水神いるのか!いたら返事しろ!」
大声で叫ぶも全然反応がない。
チィ、と舌打ちをして、水面の上に飛び跳ねると、拳を握り水面を殴った。
凄い爆発と共に二十メートルはあるであろう蛇のような龍が飛び出てきた。おそらく水神であろう。
「な、何事じゃ!」
水神は驚き、当たりを見渡している。
「お前が水神か?」
着地をしながら問う。
「我こそは水の神、水神である、ってなんてことをするんじゃ!おぬしは礼儀を知らんのか!」
「なんだ、文句あんのか?俺はちゃんと呼んだぞ。出てこなかったてめぇが悪いんじゃねーか蛇野郎。」
「誰が蛇じゃ!おぬし我をなめているのか!」
「そんなことはどうでもいいんだよ、俺とゲームやろうぜ。」
「そんなことじゃと、まぁよいだろうゲームをやってやろうではないか。泣いて後悔するんじゃないぞ小僧!」
売り言葉に買い言葉でゲームが決まった。
水神の試練
我に力を示せ
招待者
・水神
参加者
・八重樫 叡智
勝利条件
・戦闘不能にする
・認められる
敗北条件
・戦闘不能
・負けを認める
チィ、と舌打ちをした叡智は少しキレ気味だった。俺を試すだと、ふざけるな。と、
しかし声には出さずそのゲームを受けた。
「さぁゲームだ、後悔すんじゃねーぞ!」
「それはこちらのセリフじゃー!」
二人は雄叫びを上げながら水神は頭突き、叡智は蹴った。もちろん力で勝ったのは水神ではなく、叡智であった。
吹き飛ばされた水神は滝つぼに凄い水しぶきを上げながら倒れ込んだ。
「その程度かよ、期待して損した。」
小声で叡智は呟いた。
「図に乗るなよ、人間が!」
叡智の声は聞こえていたらしく水を操り、大津波を創り出す。
叡智を囲むように創られた大津波は飲み込むように叡智に向かってくる。
「いいぜ、盛り上がってくるじゃねーか!」
高笑いをし、拳に力を入れる。
「制御一解除」
そう言った瞬間、制御されていた力が一段階元に戻った。
「しゃらくせー!」
叡智を囲み、上から飲み込もうとしていた波に向かって拳を振り上げる。すると拳の風圧で、波が弾け飛んだ。
水神もこんな事は初めてだったので、目を丸くしていた。
「まぁ、なかなか楽しかったぜ。」
水神の顔の前まで跳び、そう言うと、殴り飛ばした。水面に叩きつけられた水神は、完全に伸びていた。
「さて、何を貰おうかな。」
叡智はにししっと、不吉な笑みを浮かべていた。
読んで頂きありがとうございますm(*_ _)mのんびり上げていきたいと思いますのでよろしくお願いします。